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続・感想系ブロガーは、トラックバックセンターを使え

2006-01-08 | Trackback
 小説やコミック、映画や音楽などの感想を書くことを、ブログのメインとした「感想系ブログ」の多くは、絵文録ことのはの松永さんが分類した「トラックバック文化圏」の中の関連仲間文化圏の住民です。
 感想系ブロガーの中には、同じ作品について書かれた記事に対し、言及なしトラックバックを送ることが「常識」であると考えている人がいて、言及リンク文化圏の住民の顰蹙や失笑を買うことが多いです。
 そういう危険性があるから、せめてリンクくらいは貼っておけ、リンクを貼るのが面倒なら、トラックバックを送っても全く問題のないところにしてくれ、というのが、先日書いた『感想系ブロガーは、トラックバックセンターを使え』なのです。
 

BLOG STATION:トラックバックの今とこれから

アニメなどの感想系ブログだけでなく、阪神が勝てばトラックバックを送りあうように、スポーツ関係のブログでも、言及リンクなしのトラックバックは、当然のように行われている。
これは、決して悪いことではないと思う。
 こんな意見もありまして、確かに言及なしトラックバックの全てが悪いわけではないし、そういう楽しみ方があるのも分からないわけではないのです。
 しかし、そういう楽しみ方は、相互理解が得られている場でのみ、行っていただきたいのです。
 「私は同じ話題について扱った記事だったら、言及なしトラックバックでも良いよ」という意思表示されている所になら、少なくとも送信先に迷惑をかけることにはならないのです。
 個人的には、そうしたトラックバックが使われることは、望ましいことだとは思っていません。せっかく関連ある話題のブログを見つけても、その人がリンク無しトラックバックの送信者だったら、そこで行き止まりになるし(だからリンクなしトラックバックによって「コミュニケーション」が成立しているとは思えない)、万が一にも、こうした使い方が「トラックバックのスタンダード」になってしまったら、読む価値の低いトラックバックで、良質なトラックバックが駆逐されてしまうことから、僕のトラックバック観とは大きくかけ離れてしまいます。
 そういうトラックバックを受容している人が存在することを考えると、受容している者同士の、自分が受けたわけでもないトラックバックに対してまで糾弾するのは、我ながらファッショに過ぎると思うので、不本意ながら「勝手にやってくれ」と思うようにしています。ただし、そんなトラックバックが大量に集まるブログから、有用な情報が記されたトラバ記事を見つけるのは困難であることから、僕がそこに寄せられたトラックバックを読むことは、ほとんどありません。
 
 しかしながら、相手に嫌がられる危険性を避けるために「トラックバックセンター」と呼ばれる物を使うのは、Kenさんのご指摘通り、実はアクセスアップには、あまり役には立たない、と僕も考えています(『感想系ブロガーは、トラックバックセンターを使え』は、始めから続きを書くつもりでした)。
 Kenさんの指摘している「トラックバックセンターの問題点」を復唱しておきましょう。

BLOG STATION:トラックバックの今とこれから

▼経験上、トラックバックの数が100を超えると、途端に読む気が失せる。(100を超えたら、次のスレッドに移行するなどの工夫が欲しいと思う。)
▼間違い・重複・無関係な宣伝 TB などを、テーマの作成者は削除できない。(gooブログのスタッフも実際はほとんど関与しておらず、放置状態になっている。)
▼特定のユーザが、自分のブログのほとんどの記事を特定のテーマサロンにトラックバックしているケースがある。厳密には規約違反ではないため、放置しているものの、実質的な乗っ取り、私物化の場となっており、テーマサロンの非活性化の一因となっている。
▼テーマサロン内に検索機能がない。また、テーマサロン自体はブログではないため、ブログ検索に引っかからない。
 以上の問題点は、主にgoo ブログのテーマサロンについてのものですが、自分でカテゴリを設定できる他のトラックバックセンター(トラックバック・ピープル にほんブログ村のトラックバックセンターをサンプリング)についても、そのテーマの管理面から考えると、だいたい同じことが言えそうです。
 トラックバックピープルは、今回調べた中では、唯一、テーマ作成者による受信したトラックバックの削除が可能なのですが、トラックバックピープルに作成されたテーマをいくつか見ても、無関係としか思えないトラックバックが、大量に寄せられているものが少なく無かったです。
 (ちなみにテーマの検索という点では、gooブログテーマサロン以外の二つは、共に合格でした)
 結局、管理の行き届いていないトラックバックセンターでは、「リンク無しトラックバックに嫌悪感を持つ人に嫌がれれる」事を避けることは出来ても、「自分の書いたものを読んでもらう」という目的に対しては、効果が薄いのではないか? というのが、僕の本音です。
 どちらかと言うと、「‘トラックバックを送ること’そのものが目的になっている人」の欲求を満たす為に使われていることが多いように思えます。
 
 しかし感想系ブロガーによって、きちんと管理が行き届いたトラックバックセンターを作り上げれば、話は別。
 トラックバックピープルを使っても良いと思うし、自分・あるいは信頼できる仲間同士で、既存のサービスを利用して個性あるテーマのトラックバックセンターを作り上げるのも面白いのではないでしょうか。
 もちろん、それを実行しても、すぐにアクセスに結びつけることは難しいことと思います。
 しかし、味噌も糞も一緒くたのトラックバックが寄せ集まった物よりは、「そこに行けばほぼ確実に、面白い○○の情報が書かれたブログを見つけられる」というようなリンク集になれば、そのトラックバックセンターは元より、そこに集められたトラックバックも、多くの人に喜ばれるでしょう。
 
 
 このシリーズ、まだ続く……と思う。

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5 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
あ、書き忘れた。 (えっけん)
2006-01-08 22:09:03
livedoor WIKIを使って、複数の人間で関連ブログを集める+トラックバックを受け付ける、というのも面白いと思います。
Unknown (ともえ)
2006-01-10 01:20:10
一応自分で感想系トラックバック・ピープルを

管理している人間からすれば、現状ではガンダムみたいな

別格の作品以外は情報の集積と言う面でもアクセス数と

言う面でも殆ど期待は出来ないといって良いでしょう。

(勿論、ソコを通じて面白い記事やblogを見つけられるコトもあるワケですが)



で、それは管理云々と言うよりは(スパムばかりのトコロは論外ですが)

必要性、つーか・・・ぶっちゃけ「記事を探す」ならばブログ検索した方が早い、つー身も蓋も無い話になっちゃうワケで。



>「そこに行けばほぼ確実に、面白い○○の情報が書かれたブログを見つけられる」というようなリンク集



が作れればベストだとは思うんですけどね。

トラックバック、に拘らないのであればはてブを使う、

つー考えも無くは無いとも思うけど。
て言うか、 (ともえ)
2006-01-10 14:56:21
いつの間に概要文書かないとトラバが受け付けられない

仕組みになったんだ?
ちょっと前に「はてダを使え!」とか書いたけど、 (えっけん)
2006-01-10 22:00:07
はてなグループでやったほうがいいかもね。

閲覧はパブリック、書き込みはグループユーザーで。

宣伝効果をもたらすまでにするのは、ちょっと難しそうだけど、良質なトラックバックセンターに出来ると思う。
勉強になりました (やすのすけ)
2006-02-01 14:28:40
私は最近「http://a4t.jp/」というサイトを作成しました。

機能としては、

・アマゾンの全商品へのトラックバックセンター

・アマゾンアフィリエイトリンクの作成



があるのですが、確かにトラックバックセンターはどこまで管理出来るかがキーになるでしょうね。



人手で分類することも限界がありますから、そこのアルゴリズムは頭を悩ましますね。

ここで指摘されたことを参考に再考します。