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(BL小説)風のゆくえには~ カミングアウト・同窓会編

2015年10月08日 11時02分27秒 | BL小説・風のゆくえには~ 短編読切

 律儀に5年ごとに開催されている高校二年生の時のクラス会。

 二十歳の時は、クラスの女子がやたらと慶にベタベタしてくるのにムカついて、途中で慶をトイレに連れ込んで一発やっちゃったんだよなあ。若かったなおれ。

 二十五歳の時は、余計な虫が付かないよう慶の横に張りついていて、女子からひんしゅくをかい、男子からは誉められた。

 三十歳の時は、おれはアフリカ在住だったため欠席。慶は出席したらしい。

 三十五歳の時は、二人とも東南アジアの某国に住んでいたため欠席。

 四十歳である今年の同窓会には、二人で出席する。今回の会場はカラオケ付貸切パーティースペースだそうだ。



 乾杯の挨拶のあと、あちこちのテーブルでフェイスブックやラインやメールのアドレス交換がはじまった。

「桜井、ラインやってる?」
 バスケ部で一緒だった斉藤が、バスケ部OBのラインのグループに招待してくれた。懐かしいメンバーの名前が連なっている。

 ライン嫌いの慶の反応がちょっとこわいな……と思いながら慶をみてみたら………

(ハエにたかられてる………)

 失礼ながらそんなことを思ってしまった。慶に群がる女性達………まるでハエだ……。

(……あ)
 おれの視線に気が付いた慶が、席をつめて手招きしてくれた。こういうの本当に嬉しい。そそくさと飲み物片手に隣に座る。
 このテーブルの話題の中心はやっぱり慶だった。みんなに質問攻めにされている。

「渋谷君、今どこに住んでるの~?」
「都立大学からちょっと歩いたとこ」
「私今、代官山! 近いじゃーん」

 きゃっきゃっとはしゃいでいるかつての女子達。あいかわらずだな……。

 ああ、腹立つ。おれの慶に馴れ馴れし過ぎるんだよお前ら。………なんて言えるわけないけど。

 このクラスって、本当にみんな良い奴らなんだけど、人懐っこすぎるというか……。当時それでおれは救われたけど………。でも、でも!みんな慶にくっつきすぎだ!

 ムカムカしていたところ、毎回幹事をしてくれている委員長に後ろからツンツンとつつかれた。

「桜井は今どこ住んでんだ? 同窓会の案内、実家に出しちまったけど、今住んでるとこにした方がよければ次から変えるぞ?」
「え、あ…………」

 詰まってしまう。実家に出され続けるのも困るけど、今の住所は……。

「ああ、こいつ、さっき教えたおれの住所と一緒」
「!」

 慶! なに言ってんの!!

 ぎょっとして慶を見返すと、慶がちょっと肩をすくめた。

「いいだろ? 隠してんの面倒くせーよ」
「で、でも」
「おれはもう職場にもバレてるし、って、あ、お前はまだか。まずいか?」
「あ、ううん。知ってる人は知ってる話だからそれは別に………」

 二人で話していたら、当然、周りがざわめきだした。

「え?今の話どういう意味?」
「二人一緒に住んでるの?」
「ルームシェアってやつ?」

 矢継ぎ早の質問に、慶がケロリと答える。

「いや、同棲? 普通に一緒に暮らしてる」
「同棲って………」

 乾いた笑いを浮かべるかつての女子達。

「それを言うなら同居でしょ」
「ホント昔から仲良いよね~」
「ホントホント。恋人かって突っ込みたくなっちゃう」
「だから恋人なんだって」

 再びケロリと言う慶。

 微妙な空気があたりを漂う。おれはどうしたら………
 隣のテーブルの奴らもこちらの異変に気がついて集まってきてしまった。

「渋谷君、いつもの、やめたの?」
「そうだよ。いつもは、桜井君がそういうこと言って、渋谷君がやめろ!って突っ込んでたじゃない」
「あ、ボケとツッコミ逆になったとか?」
「そしたら桜井君、ツッコまないと~」

 きゃはははは……と笑う女子達。信じないらしい。慶と顔を見合わせ苦笑する。まあ別にいいんだけど。

「で? お前ら住所一緒ってことな」

 委員長が名簿に書き加えている。このデジタル全盛の時代に、昔ながらのハガキを出すのは委員長のこだわりだそうだ。

「あ、委員長~。沙織は~?」
「下の子が熱出したから来られなくなった。皆によろしくって」

 委員長と川本沙織は別れたこともあったらしいけれど、10年前に無事結婚したそうだ。

「今お子さんいくつ?」
「小2と年中」
「うちも一番下の子、二年生だよ~」
「上の子いくつになったんだっけ?」
「中3と小6。二人とも受験生」
「うわ、大変だな」

 テーブルの話題が子供の話にうつった。
 クラス40人もいると、みな人生それぞれだ。結婚して子供がいる人もいれば、いない人もいるし、まだ独身の人もいるし……

「ねえねえ、渋谷君は結婚してないんだよね? 彼女はいるの?」
「…………」

 こんな感じの、絶賛彼氏募集中、同窓会に男探しにきましたオーラ満載の女子もいる………
 こんな女子にしてみたら、慶みたいなイケメンの医者なんて、喉から手が出るほど欲しい存在だろう。

 慶は苦笑して、おれのことを指さすと、

「だから、おれにはこいつがいるから」
「…………」

 うわー……ほ、ほんとにいいの?
 いつか言いたい、言ってほしい、と思っていたけれど、実際言われると、嬉しいというより、いいの?大丈夫なの?という心配の方が先立ってくる。

 女子たちが、あはははは、と笑い声をあげる。

「またまたーそれはもういいよー」
「なになにー? 渋谷君まだネタの続きしてるのー?」

 再び慶に注目が集まりはじめた。

「ようは彼女いるってことでしょ?」
「だから、桜井君のことダシにして誤魔化そうとしてるわけね?」
「いや、だから、ダシじゃなくて」

 まいったな……と、苦笑いの慶。
 そりゃそうだよな。約四半世紀、ネタっぽくやってきたんだもんな。いまさら本当だなんて、信じられないよな。

 勝手に皆が盛り上がっているところに、

「ねえ、渋谷君って、もしかして今、〇〇病院の小児科のお医者さん?」
「あ、うん」

 いきなり冷静な声が話に割って入ってきた。元美術部の浜野さんだ。あいかわらず小さくて色白で、でも眼光は鋭い。

「スレ立ってるよね。『超イケメンの小児科医に男の恋人がいるらしい』ってやつ」
「……………」

 そ、そういう名前なんだ……

 何何? とザワザワしている中、何人かがその掲示板を検索して見はじめた。それをまわりの人間が覗き込む。それが伝染していき、次第に会場内がシーン……となっていく……。

 みんなの反応がこわい。おれはどうでもいいけど、慶は……。

 ドキドキしながら、慶の表情をうかがってみたら……

「……慶」

 思わず笑いそうになってしまった。
 慶、文句があるならかかってこい!っていう好戦的な目をしてる。この人のこういうところが、背が小さかろうが女顔だろうが、イジメられたりしなかった秘訣なんだろうな。おれはダメだ。おどおどして、人の顔色ばかりうかがって。おれも慶みたいに強くならないと……。

「この掲示板の話……本当なのか?」
「だから本当だって」

 当時いつもつるんでいた溝部の問いに、慶が大きく肯く。

「相手は!?」
「だからこいつだって」

 溝部がおれと浩介を見比べ、つめよってくる。

「いつから?!」
「高2の冬」

「えええええ?!」

 一斉に悲鳴があがる。

「ちょっと待て。お前ら、ずっとおれ達のことだましてたのか?!」
「だましてねえよ。隠してただけだ」
「いやいやいやいや、だましてるって」

 溝部がワアワア騒ぎはじめたが、またまた浜野さんが冷静に突っ込んできた。

「でも、桜井君はいっつも、渋谷君のこと好き好き言ってたし、渋谷君は女に興味ないって言ってたよね」
「た、確かに……」

 ざわざわざわ……とさざめく中、「ショック過ぎる……」と落ち込む女子もいたりして、非常に気まずい……気まずい。

と、そこへ、幹事である委員長が突然マイクを持ちだした。


「んーじゃ、これから全員マイク回すからな。今だから言える話! 一人一個は必ずな」
「えええっ」

 みんなの動揺を置いて、委員長は「まずおれから!」と宣言した。

「オレは高2の時に、川本沙織に一目ぼれしました!」
「みんな知ってるぞー」

 誰かのツッコミにドッと笑いがおこる。……助かった。あの気まずい雰囲気が一変した。

 さすが委員長。おれと慶が小さく手を上げると、委員長はニッと笑ってから、溝部にマイクを渡した。

「次、溝部!」
「おおっオレか……。えーとオレは……、今だから言います! 鈴木さん、好きでした!」
「えええっ」

 鈴木さんが「ないない」と手を横に振り、みんな大爆笑。
 このクラスの、こういう妙にノリのいいところ、すごく好きだった。

「古典の竹田先生の教科書を隠したのは私です」
「当時付き合ってた先輩と教室でキスしました」
「頑張ってカンニングしてました」
「実はオレ達、3ヶ月だけ付き合ってました」

 ほんの小さなことから、えええ!とみんなが驚くようなことまで、一人一人発表していき……

 最後(たぶん、わざと最後にしてくれたのだろう)におれ達にマイクが回ってきた。


 慶がちょっと笑ってマイクを手に取った。スポットライトを浴びてキラキラしてる。慶が穏やかな声で告げた。

「今だから言います。おれと桜井浩介は、高校二年生のクリスマス頃からずっと付き合ってます」

(慶…………)
 胸が締めつけられる………。

 途端にコソコソと皆が話し出す。

「高2からって何年だよ?」
「24年?」
「うわ、長っ」
「あやしいと思ってたぜおれは」
「わたし二人が手繋いでるの見たことあるよっ」
「マジかよ~」

 …………。

 ざわめきが収まってから、慶は再びマイクを口元に寄せた。

「隠しててごめん。偏見の目でみられるのが怖くて、今まで言えなかった」
「大丈夫だぞー」

 当時つるんでたメンバーから声が上がり、ホッとする。慶もニコッとそちらに笑いかけると、

「ありがとな。ようやく言えて気が楽になったというか……」
「馴れ初めとか聞きたーい!」

 遮るように、女子の誰かが叫んだ。

「渋谷君、桜井君の猛アタックにやられちゃったのー?」
「あれだけ付きまとわれてたもんねー」

 再びざわざわしたが、慶が「いやいや」と手を振ったので、シンとなる。

「違うよ。元々おれが一年の時から浩介に片思いしてて……」
「ええええっ」

 もう、超ショックなんですけど……と落ち込んでいる女子もいる中、肘でつつき合い笑っている男子もいる。こいつら絶対下ネタ言ってる……。

 慶はふわりと微笑むと、

「高2の冬にようやく両想いになれて、それからずっと……」
「…………」

 おれをまっすぐに見てくれる瞳。なんて綺麗な………吸い込まれそうだ。

「あっついねえ!」
 お調子者の溝部が、ひゅうひゅうと口笛を吹き、みんなが笑ったので我に返る。

「はい!次、桜井! 最後だから締めろよ!」
「えええ!」

 委員長にマイクを手渡され、叫んでしまった。締めろ、と言われても……

 皆の前に立ち、見渡す。ニヤニヤしている男子ども、きゃあきゃあ手を握りあってる女子たち、そして大好きな慶。高2の時に戻ったようだ。

 高校二年生……はじめてまともな学校生活を送ることのできた一年間……

 今だから、言える……

「今だから言います」
「よっ」

 あいの手を入れてくれた溝部に軽く手をあげる。

 そして、息を吸い込み、思い切って、一息に言う。

「おれ、中学のときイジメられてて、ほとんど学校に行けなかった不登校児でした」
「え………」

 みんな、おれが慶とのことを言うと思っていただろうから、ポカンとした顔になった。慶もちょっとビックリしたような顔をしている。
 でも、今、どうしても言いたくなった。

「高1の時もクラスに馴染めなくて、休み時間とかいつも図書室にいて……」
「…………」

 シーン……とした中、言葉を続ける。

「でも、高2のこのクラスのみんなは、こんなおれを強引に引きずりこんでくれて、それで毎日すごく楽しくて……。みんなには本当に感謝してます」
「桜井……」

 バシバシっとおれの肩を叩いてくる溝部に、えへへ、と笑いかける。

「それから……渋谷君とのこと、ずっと隠しててごめんなさい」
「いや、お前は隠してないぞ!」

 何人かから声が上がった。

「そうだ!隠してたのは渋谷だ!渋谷が悪い!」
「うっせーよっ」

 慶が笑いながら言い返している。

 慶、大好きな慶。高校の時から変わらない。いつもみんなに囲まれてる。でもそんな慶がおれを選んでくれた。

 そして、クラスのみんなも、こんなおれを認めてくれた。

「本当にありがとう」

 感謝をこめて深々と頭を下げる。

「みんなだから、きっと、渋谷君とおれとのことも、受け入れてくれると…………信じてます」
「大丈夫!」
「大丈夫だよー」

 みんなの声に再び頭をさげると、

「桜井、飲むぞー!」

 あとはみんなからもみくちゃにされて、お酒もいっぱいつがれて、ぐてんぐてんになって……、結婚式の新郎みたいだね、と浜野さんに言われたことは覚えている。


***


 次の日の朝……

 ものすごい頭痛と吐き気と共に目を覚ました。

「………慶?」
 左手をのばしてみたけれど、空っぽだ。

「あれ……今何時……」
「起きたか」

 水の入ったコップを手に、慶が部屋に入ってきた。
 いつもは開けっ放しにしているリビングと寝室の間の仕切りが閉められているので、部屋が妙に暗い。

「なんでそこ閉めてるの?」
「そっちで溝部と山崎が寝てるから」
「え、2人来たんだ?」
「やっぱり覚えてないか」

 苦笑した慶。

「お前が立てなくなったから、溝部と山崎に手伝ってもらってタクシーに無理矢理のせて、ここまで運んだんだよ」
「わー……ごめん。全然覚えてない……」

 渡された水を飲もうとしたけれど、寝起きだからか手が思うように動かない。重症だ。

「しょうがねえなあ」

 慶がおれの手からコップを奪い、水を自分の口に含めると、おれのあごを押さえて、顔を寄せてきた。

「ん……」
 慶の柔らかい唇から水が送られてくる。ゴクンと音を鳴らして水を飲みこむ。

 飲み切ったところで、もう一度、慶が水を口に含んだ。そして、こぼれないように、ゆっくりゆっくり、水を送ってくれる。ゴクン、とノドが鳴る。

「………慶」
 水が終わり、離れようとした唇を追いかけて、重ねる。柔らかくて弾力がある唇……気持ちいい……。

「こう………」
「ん……」

 なおも離れようとする慶の頬を抑える。

「ちょっと、待……」
「待てない……」

 そして再び深く唇を重ねようとした……のだが、ガタガタガタッという大きな音にビックリして飛び上がってしまった。
 音のした方をみると……溝部と山崎が折り重なるように倒れている。仕切りが外れてる……

「溝部? 山崎?」
「くそー……リア充め……」

 よろよろと二人が起き上がる。

「渋谷、合コンの約束忘れてないだろうな?」
「分かってるよ」

 慶が苦笑いで肩をすくめる。
 合コン? と問いかけたおれに、慶が頷く。

「お前を連れて帰るのを手伝ってもらう代わりに頼まれた」
「あ、ごめん……」
「お前も一緒にこいよ? 戸田先生にお願いしようと思ってるから」
「ああ、戸田先生。いいね」
「ちょいちょいちょい」

 溝部が手を振ってくる。

「戸田先生ってのはどんな方で……」
「心療内科の医者で……歳は……」
「三十前半ってとこじゃない? 美人だよ」
「美人女医……」

 溝部と山崎がニヤリと顔を見合わせている。二人とも学歴も収入も平均以上のものを持っているが、何せ女に縁がない。きっと戸田先生みたいな女性には上手いこと手のひらの上で転がされてしまうだろう……。

「策士桜井、協力してくれよ?」
「え、策士?」

 溝部の発言に首を傾げる。なんで策士?

「策士だろ~。昨日もあんな風に言われたら、お前らのこと受け入れない、なんて誰も言えなくなっただろ~」
「……………」

 た、確かに……。そんなつもりはなかったけど……いや、心のどこかであったのかもしれないな……。

「お前ら、メシ。食うよな?」

 いつの間に台所に移動していた慶が、朝食の用意をはじめている。

「食う食う」
「ご飯、パン、どっちだ」
「オレ朝はパンって決めてる」
「山崎は?」
「んじゃ、オレもパン」

 こんな賑やかな朝、初めてだ。 

 並べられていく皿をみて、二人がおおっと感嘆の声をあげた。

「わ~慶奥様の手料理って感じ?」
「誰が奥様だっ」

 ムッとした慶。

「だいたい、これもこれもこれも、浩介が作った晩メシの残りだ。おれはパン焼いただけ」
「え、そうなのか?」
「そうそう」

 コーヒーを運びながらおれも頷く。

「うちはどっちかというと、おれが奥さん。慶は亭主関白の旦那さん」
「え、マジかよ」
「浩介、余計なこと言うな」

 にらまれて、エヘヘと笑う。嬉しくてたまらない。

「なーんだ。渋谷みたいな美人嫁だったら、男ということ除けばうらやましい~って思ってたけど、桜井じゃうらやましくない」
「言えてる」

 溝部と山崎がうんうん頷くと、慶がこわい顔をしながら二人の前に皿を差し出した。

「そういうことはこれ食ってから言うんだな。絶対にうらやましいって言うぞ、お前ら」
「おお、うまそう」
「いただきまーす」

 黙々とロールキャベツを食べはじめた二人………。

 半分まで食べたところで、溝部が「ははー」と大袈裟に頭を下げた。

「うちのかーちゃんのよりずっとうまいですっ」
「ホントな~。こりゃうらやましいわ」
「だろ?」

 満足気にうなずく慶。かわいい。

「確かにこれは嫁に欲しいレベル」
「これ毎日でてきたらめちゃめちゃ嬉しい」
「だろ?」

 慶はにーっと笑うと、

「でもこいつはおれのもんだから誰にもやらねえよ」
「!」

 ぐしゃぐしゃぐしゃと頭をかき混ぜられ、息が止まりそうになる。

 幸せ過ぎる………。 

「野郎の嫁なんかいらねえよ」
「そーだそーだ。オレ達には美人女医が待ってるんだからな」

 ブーブー言う溝部と山崎。慶が、ああ、と頷く。

「そういやそうだな。お前ら、いつがいい?」
「オレ、今週は出張だから来週以降がいい」
「オレはいつでもいいぞ~」

 楽しそうな3人を見ていて気が遠くなる。おれ達の家に、高校時代の友達が遊びにくるなんて。そんな日が来るなんて………。

 愛しい慶を見つめると、視線に気がついた慶が柔らかく微笑み返してくれた。

 ああ、なんて幸せなんだろう……。

 次の同窓会はまた5年後。
 きっと今と変わらず幸せな日々を過ごしていると信じたい。



----------

以上です!
長~い話、最後までお読みくださり本当にありがとうございます!

同級生のみんなに二人は受け入れられたのか?
表面上は受け入れられましたが、慶を狙ってた女子達は荒れて大変だったでしょう。合言葉は「若い女と結婚されるよりは、桜井の方がマシ」に決定。
そして、今後も裏では色々言われると思いますが、表立って言われないなら別にいいって感じです。
今回の同窓会をきっかけに、高校時代の友人との親交も復活しまね。きっと。これで浩介の視野が少し広がるといいなあ……

----

クリックしてくださった数人の方々、本当にありがとうございます!
どのくらい嬉しいのかということを表現する技量がないことが悔しい。
とにかくものすっごく(←何とかしたいこの語彙力のなさ……)嬉しいです。
本当にありがとうございました!


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