食養生365日 食材の栄養や漢方・薬膳的な効能のお話

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声が枯れたら卵を食べて

2013-08-29 | 体を潤す
朝晩の風が爽やかになってきました。秋の気配がします。
そろそろ乾燥に備えたい今日のテーマは「」(鶏卵)です。

秋のはじめに空咳が出て「カゼかな?」と思うことはありませんか?
それは、夏の名残で体が熱くなっているところに、秋の乾燥の気が鼻から入ってきて、デリケートな肺に影響するからなんです。

今の時期は、体の熱を取る食べ物(夏野菜やうり系の食べもの、こちらでも紹介しています)と同時に、体、特に肺を潤す働きのあるものを意識して食べてみてください。
身近な食材では、牛乳、チーズ、ごま、豚肉、蜂蜜などです。
卵も体を潤す食べ物の一つです。

漢方では、卵は体を潤して乾燥を予防する、喉の熱を取り除き声が出るようにする、血を養い精神を安定させる、などの働きがあるといわれています。
空咳や口の渇き、声枯れや喉の痛み、不眠やめまいにも用いられます。
古い医書『傷寒雑病論』には、喉の痛みや精神不安に薬用していたという記載があります。

冷やす・温めるのどちらでもない穏やかな平の性質で、五臓(肝・心・脾・肺・腎)すべてが帰経になっていて、からだ全体に効果が届きます。

栄養学的に見ても、ビタミンCと食物繊維を除く、ほぼすべての栄養成分を持ちバランスのとれた食べ物です。
コレステロールが多いと心配されることもありますが、卵自体に含まれるレシチンにその上昇を抑える作用があります。
他のいろいろな食材と一緒に、ほどほどに食べていれば大丈夫です。

それではみなさんまた明日お会いしましょう(^-^)ノシ



【薬膳的分析】
性味/帰経
平、甘/肺・心・脾・肝・腎

効能
体を潤して乾燥を予防する
喉の熱を取り除き声が出るようにする
血を養い精神を安定させる


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