近年、私の11月の恒例行事となっている「柳ジョージのライヴ」に出かけた。
今回のライヴは、最近発売になった彼のニューアルバム「Still Crazy」の楽曲が中心で、ここ数年のスタイルと同様、彼+キーボード+アコースティックギターの3人編成。いわゆる「アンプラグド」に近い形態だった。
昨日は幸いにも最前列の席で、彼の演奏を堪能できた。
柳ジョージはもちろんギタリストとしても秀逸なのだが、やはり私はヴォーカリストとしての彼に魅力を感じる。彼の声はますます円熟された渋さで、切なくも淋しい男のほろ苦い世界を、目の前に浮かびあがらせてくれる。私がどんなに気合を込めてカラオケで「コインランドリィ・ブルース」を熱唱しても、彼が歌った時のように、3次元の世界を目前に展開させることは不可能だ。うむ、当たり前だ。
そして、彼の唄にはお酒が良く似合う。茶目っ気たっぷりに、ビールを飲みながら、アンコールに応えていた彼。また、来年の11月が楽しみである。柳ジョージ、素晴らしい。