しんちゃんの徒然なる映画日記

劇場で観た映画の感想を中心に綴っていきます。これからの参考になれば・・・

20世紀少年 最終章 ぼくらの旗

2009年08月30日 23時02分13秒 | 作品名(な行)
第150回「良いところと、悪いところ。」

やっとここまで辿り着いた。正直、この作品を映像化すると聞いた時「おそらく無理だろう。」と思っていました。しかし、第1作目を観た時は「これは凄い作品ができる」と思いました。そして、今夜の最終作を観終わった感想は・・・原作をこよなく愛している私にとっては「不完全燃焼な作品となってしまったな。」と思いました。今夜の作品は「20世紀少年 最終章 ぼくらの旗」です。

原作は「20世紀少年」全22巻。「21世紀少年」全2巻の壮大なお話。それを3本の映画として描こうと、一流のスタッフ・キャストが揃いました。それは私の想像を超えた作品となり私を楽しませてくれました。
1作目、2作目のブログでも大きなテーマとなっている事ですが、「事前に原作を知っている人と、知らない人では、どちらがこの作品を本当に楽しめるのだろうか?」というテーマですが、3作目を観終わった今の結論は、「原作を知らない人のほうが、この作品を楽しめた」だろうと思います。

この最終章を観ていて思ったことは、「なんかエンディングへ向けてのダイジェストを観ているようだなぁ。」でした。あまりにもポンポンをお話が進んでしまって、細かい描写とかが思いっきり省かれてしまっているように思いました。もちろん時間的制約がある映画ですから、省略されてしまう部分はあるでしょう。しかし、あまりにも色んなことがアッサリと解決してしまい「あれ?こんな感じだったかなぁ?」と原作を知っている私にとっては、終始物足りない気持ちが心の中にありました。

例えば、ニタニ神父のローマ法王とのエピソードや、第1作目で及川光博が演じたキャラクターとケンヂの因縁の対決や、万丈目の最期などなど、省かれてしまった事のほうが、この作品として大事なプロットが描かれていたように思います。それを知っている原作を先に読んでしまっている私にとっては、どうしても時間内に納めようと無理をしているように思えてしょうがありませんでした。

それでも良いところも多くありました。あのコンサートでの「ボブ・レノン」の1曲は鳥肌が立ちました。あの迫力というか臨場感みたいなものはマンガでは描くことのできない、映画ならではのシーンだと思います。

最終章の点数は★★★☆☆です。「20世紀少年」として3作すべての点数は★★★★☆です。この映画独自のエンディングは、原作を知っている私としては納得できるものではありませんでした。犯人を彼1人に押し付けてしまうことは、どうしても納得できない部分ではありました。彼は「マネのマネ」であってほしかった。

それでも映画としては、かなり良く仕上がっていました。原作を読んでいない人にはオススメできる作品です。原作を知っている人にはあまりオススメはできないかなぁ。

20世紀少年 <最終章> ぼくらの旗 Blu-ray (本編BD1枚+特典DVD1枚)
唐沢寿明,豊川悦司,常盤貴子,香川照之,平愛梨
バップ


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