しんちゃんの徒然なる映画日記

劇場で観た映画の感想を中心に綴っていきます。これからの参考になれば・・・

GANTZ:PERFECT ANSWER

2011年04月24日 23時45分02秒 | 作品名(か行)
第220回「果たしてその答えは完璧だったろうか?」

今夜の映画はブログのタイトルを見ればわかると思いますが、「GANTZ:PERFECT ANSWER」を鑑賞してきました。当然のことながら原作であるマンガは現在も連載中なので、前作とは異なりマンガとは別の展開を見せます。それが「完璧な答え」だと言うくらいなので、かなり楽しみではありました。

物語は死を迎えるその瞬間、黒い謎の球体“GANTZ”に呼ばれた男女たち。幼なじみの玄野と加藤もまたGANTZに召集され、“星人”という異形の者との戦いを強いられていた。玄野は戦いの中で生き抜くことを選び、加藤は暴力と戦いを否定する。過酷な戦いの中で加藤は星人との戦闘で命を落とす。玄野は加藤を生き返らせる為に星人との戦闘に身を投じていく。5ヶ月後、100点まであと1歩となり加藤を生き返らせようとした玄野の前に加藤が姿を現す。それは一体誰なのか?新たに迫る星人からの攻撃。そしてガンツの異変。彼らは無事に平穏な生活を取り戻すことができるのか?

前作のブログでも言いましたが、この2作目が映画「GANTZ」を評価する全てだと考えています。1作目は原作にかなり忠実に作られていましたが、この2作目は映画としての独自の結末を描く必要があるわけで、それは容易なことではありません。そして製作者は副題に「PERFECT ANSWER」と付けました。個人的に期待していました。どんな結末を見せてくれるのかと。

結論から言いますね。点数は★★★☆☆でした。前半部分の新キャラクター達の登場理由も、黒服星人達との地下鉄での戦闘も、ガンツの追い込まれた理由も納得でき、個人的には満点でした。しかし、物語が後半に進むにつれて多くの辻褄が合わなくなり、脚本が破綻していきました。
なにより最後の結末である「答え」(日本人の好きな自己犠牲)は百歩譲って納得したとしても、全てをリセットしてしまってはガンツの存在そのものを否定してしまうことにならないのだろうか?それはまるで広げた風呂敷をどうしようもなくなって、全てを無かった事にしてしまう最終手段だったように思えてなりません。

映画オリジナルのプロット(小さいガンツ球)などは良かったと思うのですが、それが一体どんなものだったのか?星人とはなんだったのか?ガンツの存在とは?そんな部分が結局語られないままエンディングを迎えてしまったので上記のような点数となりました。

役割として残念だったのは山田孝之が演じた刑事と西くんですかね。あれでは出てきた意味が全く無い。あと少し脚本を練って欲しかった。

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二宮和也,松山ケンイチ,吉高由里子,山田孝之,本郷奏多
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エンジェルウォーズ

2011年04月17日 23時45分03秒 | 作品名(あ行)
第219回「ザック・スナイダー節炸裂!といったところでしょうか。」

前回のブログで再開を宣言したものの、地震の余波は決して小さくはなく、計画停電などの影響でレイトショーが休止されてしまい、映画館から足が遠のいてしまっていました。先週あたりからやっとレイトショーが再開され、「緊急地震速報」にドキドキしながら鑑賞してきました。
そんな状況の中で鑑賞したのは「エンジェルウォーズ」です。

いつもであればここで簡単なストーリーを書くのですが、この作品を観た後では何を書いてもネタバレになりそうなので割愛させてください。この作品はある女の子の自由を求めた戦いの映画です。

まず観ながら思ったのは「そうか。この作品はミュージカルなんだ。」と。そう理解すればあの突拍子もないアクションシークエンスも意外にすんなりと観ることができました。それと同時に「この映画は観る人を選ぶだろうな。」とも思いました。テーマは自由を手に入れる事と単純なのですが、その表現方法がかなりねじ曲がっています。いやそれこそがザック・スナイダー節なのでしょう。そしてそれを受け入れる事が出来るとこの作品はかなり楽しめます。

あの独特な表現方法をミュージカルなのかと思ってからは、純粋に楽しむ事が出来ました。主人公である「ベイビードール」が恐ろしく素晴らしいダンスを披露している間の彼女の頭の中をアクションで表現されています。そこがザック・スナイダー流のスローモーションを多用した見応えのあるシーンでした。点数は★★★★☆です。

セーラー服に日本刀とかなり日本のアニメや漫画を意識した作りが違和感なく観れるのはさすがです。1つ苦言を言えば、私が住んでいる群馬県内の映画館で字幕版の上映が1件も無かったことです。家のテレビでは違和感のない吹替版も、映画館で観るとあれほど違和感があるものかと思ってしまいました。できれば選択の余地は与えて欲しいものです。

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エミリー・ブラウニング,バネッサ・ハジェンズ,ジェイミー・チャン,カーラ・グギーノ,ジェナ・マローン
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