第334回「彼らに衰えという言葉は無いのだろうか?」
来週からはアカデミー賞に向けて、多くの作品が続々と公開されていきますが、今週は特に観たい作品がありませんでした。今夜の作品「大脱出」は公開日に劇場へ行っていないことからもわかるように、全く期待はしていませんでした。だって、シルベスター・スタローンとアーノルド・シュワルツェネッガーという2大アクションスターを主演にし、役者先導の作品が面白いはずがないと思っていました。
刑務所に自らを収監し、その刑務所を実際に脱獄してみせ、刑務所にある問題点を炙り出すことを仕事としているセキュリティーコンサルタントのレイ・ブレスリン。ある日、彼らの会社にCIAの捜査員が訪れ、ある刑務所を脱獄してほしいという話を持ち掛けてきた、ところがその刑務所の場所すら極秘扱いだというのだ。外部からの協力が受けられない状態は危険だと反対するメンバーに対し、500万ドル前金という条件に二つ返事でOKを出した社長。気乗りはしないブレスリンだったが、いつもと同じ仕事という自信が彼を後押しした。準備を整え合流場所で待っていると、いきなり現れたワゴンで拉致されてしまう。気が付くと彼は刑務所にいた、目の前に現れた所長は事前に説明された人物とは違う男だった。万が一に備え用意されていた避難コードも役に立たないとわかった時点で孤独な戦いが始まったことを悟ったブレスリンだった。そんな状況の中、いきなり彼に接触を図ってきた囚人がいた。彼はロットマイヤーと名乗り、ブレスリンの行動から脱獄をするのだろうと話しかけてきた。思わぬ協力者を得たブレスリンは着々と脱獄の準備を整えるのだった。
どのサイトを観ても上記したようなあらすじが書かれたところはありませんでした。個人的にとても重要だと思われる刑務所の場所もすでに予告編などで明らかにされてしまっている。さらに刑務所の設計にブレスリンが携わったとか、ロットマイヤーが囚人たちのボスだとか、映画の内容と微妙に違うあらすじが紹介されていて、映画を観ながら違和感を持ってしまいました。だから映画がつまらなくなるというほどのものではありませんが、間違った設定のまま映画を観てしまうと、がっかりするところもあるのでは?と思いました。
で、肝心の映画の内容ですが、想像していたキャスト頼みの駄作ではありませんでした。起承転結がキッチリと出来上がっていましたし、物語の展開もスムーズで、用意された結末も敷かれた伏線もお見事でした。ただビックリするほどの結末ではありませんでしたが。(途中で予想がついてしまいました。)もう少し脚本を練ったら、もっと面白くなったと思います。サム・ニール演じる刑務所担当医がいい役者さんを使っているのに、すごくアッサリとお手伝い的な役割で終わってしまったのがとても残念でした。
点数としては★★★☆☆です。2大スターの共演によるアクション映画としては良く出来た作品だと思います。それにしてもお二人とも60代だというのにあれだけのアクションを見せてくれるのはスゴいと思うのと同時に、若手に新たなるアクションスターが育っていないのか?と心配になってしまうのでした。候補は何人かいるのですが、1人で主演を務められるほどでは無いのでしょうねぇ。
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来週からはアカデミー賞に向けて、多くの作品が続々と公開されていきますが、今週は特に観たい作品がありませんでした。今夜の作品「大脱出」は公開日に劇場へ行っていないことからもわかるように、全く期待はしていませんでした。だって、シルベスター・スタローンとアーノルド・シュワルツェネッガーという2大アクションスターを主演にし、役者先導の作品が面白いはずがないと思っていました。
刑務所に自らを収監し、その刑務所を実際に脱獄してみせ、刑務所にある問題点を炙り出すことを仕事としているセキュリティーコンサルタントのレイ・ブレスリン。ある日、彼らの会社にCIAの捜査員が訪れ、ある刑務所を脱獄してほしいという話を持ち掛けてきた、ところがその刑務所の場所すら極秘扱いだというのだ。外部からの協力が受けられない状態は危険だと反対するメンバーに対し、500万ドル前金という条件に二つ返事でOKを出した社長。気乗りはしないブレスリンだったが、いつもと同じ仕事という自信が彼を後押しした。準備を整え合流場所で待っていると、いきなり現れたワゴンで拉致されてしまう。気が付くと彼は刑務所にいた、目の前に現れた所長は事前に説明された人物とは違う男だった。万が一に備え用意されていた避難コードも役に立たないとわかった時点で孤独な戦いが始まったことを悟ったブレスリンだった。そんな状況の中、いきなり彼に接触を図ってきた囚人がいた。彼はロットマイヤーと名乗り、ブレスリンの行動から脱獄をするのだろうと話しかけてきた。思わぬ協力者を得たブレスリンは着々と脱獄の準備を整えるのだった。
どのサイトを観ても上記したようなあらすじが書かれたところはありませんでした。個人的にとても重要だと思われる刑務所の場所もすでに予告編などで明らかにされてしまっている。さらに刑務所の設計にブレスリンが携わったとか、ロットマイヤーが囚人たちのボスだとか、映画の内容と微妙に違うあらすじが紹介されていて、映画を観ながら違和感を持ってしまいました。だから映画がつまらなくなるというほどのものではありませんが、間違った設定のまま映画を観てしまうと、がっかりするところもあるのでは?と思いました。
で、肝心の映画の内容ですが、想像していたキャスト頼みの駄作ではありませんでした。起承転結がキッチリと出来上がっていましたし、物語の展開もスムーズで、用意された結末も敷かれた伏線もお見事でした。ただビックリするほどの結末ではありませんでしたが。(途中で予想がついてしまいました。)もう少し脚本を練ったら、もっと面白くなったと思います。サム・ニール演じる刑務所担当医がいい役者さんを使っているのに、すごくアッサリとお手伝い的な役割で終わってしまったのがとても残念でした。
点数としては★★★☆☆です。2大スターの共演によるアクション映画としては良く出来た作品だと思います。それにしてもお二人とも60代だというのにあれだけのアクションを見せてくれるのはスゴいと思うのと同時に、若手に新たなるアクションスターが育っていないのか?と心配になってしまうのでした。候補は何人かいるのですが、1人で主演を務められるほどでは無いのでしょうねぇ。
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シルベスター・スタローン,アーノルド・シュワルツェネッガー,ジム・カヴィーゼル,サム・ニール,ヴィニー・ジョーンズ | |
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