神原ワールド稽古場日誌

神原ワールドが繰りひろげる劇の世界・公演のお知らせ・稽古場の模様を皆様にお届けします♡

人間万事塞翁が馬

2020-04-30 15:59:52 | 演劇

 禍福は糾える縄の如し。人生の禍福・幸不幸は変転して定まりないものである、というたとえ。

 Facebookで文化座公演「恋からはじまる物語」延期の劇団員からのメッセージを、劇団のHPで目にしました。「より熟成するための延期」と前向きなものでした。文化座は、元劇団員 上山裕子が現在在籍している劇団です。皆さん無念もおありでしょうが、それでも前進し続けています。ひょっとして、これがどんな幸運に結びつくかもわかりません。「禍福は糾える縄の如し」です。そう思って進みましょう、前へ。

                    

 GWは毎年、私にとってお休みウイークでしたので何ら変わらないのですが、稽古がない生活というのが居心地が悪い。

 それにしても、うちらの公演(「深川生首橋」in 1st)です。7月18・19日って微妙ですね。楽観も諦観もありません。問題はそれまでのプロセスにもあります。稽古場、台本、制作…(>_<) 問題は山積みです。お芝居は、魔法のように一瞬でできるものではありません。2か月弱の稽古期間(台本のないまま)で、なおかつ、「その時」は果たしてどうなっているのかという予想も立たないまま、進まねばならない…それが現状なのです。今年はどこの劇団も、この問題がずっとついて回るのでしょうね。 …ああいかんいかん、努々愚痴にならぬよう。前を向こう、前を!

 

                 

                    皿を割ろう、皿を!

 

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天使の梯子

2020-04-28 13:29:12 | 演劇

     

 昨夕、こんな感じで西の空に「天使の梯子」が見えました。

 大気中のティンダル現象。雲間から光が漏れて太陽光線の柱が地上へ降り注いで見える現象です。「天使の階段」、「薄明光線」、「光のパイプオルガン」(宮沢賢治)ともいいます。

 私は長らく、「天使の柱」と言うておりました。美しくて素敵です。I feel God ですわ。

 

 八重桜もそろそろ終わりですかね。今は花水木が真っ盛り。白やピンクがかわいらしく咲いてます。

               

 

 昨日、私59歳になりました。やれやれです。

 前にも書きましたが、初めて台本をいただいたのが、43年前の高校1年生。やっとこさ演劇部に入ってすぐの新入生歓迎公演。確か「幽霊学校」でした。夜な夜な幽霊が出没するという学校へ真相を探りに行く高校生たちの物語でした。現れる幽霊も、学徒動員されて空襲で亡くなった16歳の少女という設定でした。

 あの頃の高校生って何であんなに貪欲だったのでしょうね?なぜ普通に、あんなにのめり込めていたのか。当時はそんな自覚は全くなかったけれど、あの新鮮味と集中力はどこから来ていたのかしら。ひょっとして、すべてが新鮮で面白かったから?

 …大事なことです。 若き日の自分に学びましょう。

                 

        「海を泳いでる最中には海の広さはわからんよ」(「バガボンド」胤栄)

 

 

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いつも心にドラゴンを

2020-04-26 21:12:03 | 演劇

 ここしばらく、各界で亡くなられる方がいるなか、久米明さんが亡くなりました。ナレーターとしては、日本で5本の指に入るであろう俳優さんです。これまで彼のナレーションを聞いたことのない人は、まずいないと思います。それぐらい有名実力者。とりわけ「野生の王国」は長寿番組でしたね。久米さんも長寿でした。 寂しいです。

                  

 

 「柴 千春」。板垣恵介氏の描く格闘漫画「範馬刃牙」の登場人物。どちらかというと脇役。無茶苦茶強いわけでもない、背中にキングギドラの入れ墨をしている元ヤンキーです。え?それがどうしたん?と思うでしょう。知っている方ならわかると思いますが、彼の精神性(度胸と根性)は、精神論ではないという点がとても素敵なんです。強いから喧嘩(元ヤンですから試合ではない)をするわけではないのです。勝算があるから喧嘩をするわけではないのです。やらねばならないからやるのです。やればできるとも確信していない。しかし、自分に負い目がないから、真正面から挑める自分だから(喧嘩を)やるのです。理由はそれだけ。損得ではなく自分の中の闘争そのものが理由。戦闘力ではなく闘争心そのものが武器。「柴 千春」はそんな男です。そんな男になりたいものです。

 

                   

              これが 柴 千春         こっちはパロディ画

 

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空を見る

2020-04-26 12:56:36 | 演劇

 空を見上げて思い出す。昨日25日はJR福知山線脱線事故から15年目だったのだ、と。そんなになるのか、と。

 あの事故の1か月ほど後、当時高校生だった彼がボソッと言ったことを思い出す。「僕、あの現場にいたんですよ」一瞬ぎょっとした。彼は事故の当事者ではなく、間一髪、その後の電車に乗っていて途中下車させられ、家族と近くにいた彼は救助を手伝ったとのこと。ほどなくレスキュー隊が来て作業はバトンタッチされ、帰宅したそうな。彼は続けて言いました「でも、その夜は手の震えが止まらず、眠れませんでした」「人に話すのに一月(ひとつき)かかりました」と。PTSDが見受けられました。驚きと共に深く心に残りました。

 15年前、尼崎の空の下、あの事故はありました。 

  忘れません。合掌。

                  

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おもしろきこともなき世を

2020-04-24 16:54:32 | 演劇

「おもしろきこともなき世をおもしろく」ご存知、高杉晋作の句。でもこのあと下の句が「すみなしものは心なりけり」と続く。実は上の句と下の句は別人が作って合わせたものだそうで。上の句は高杉、下の句は彼と関わる歌人(女性)だそうな。意味は、「心のありようでこの世はおもしろくもなるし、つまらなくもなる(すべては心のままである)。」ぐらいかしら。

私の価値基準は「面白いか」「面白くないか」なので大いに共感します。でも、もう少し深く踏み込めば仏教的な意識にまで到達しそうなので、ここらでやめますけど…😜 

 

毎日を面白くしましょう、工夫して。私は毎日、海外ドラマのDVDを楽しみに観ています。ウキウキしながら観てますよ。小さな楽しみを積み重ねて、日々を感謝し、慈しもうではありませんか(^_-)-☆

      

     

 

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