神原ワールド稽古場日誌

神原ワールドが繰りひろげる劇の世界・公演のお知らせ・稽古場の模様を皆様にお届けします♡

俳優(わざおぎ)

2018-02-22 11:37:08 | 演劇

 昨夜遅くに大杉漣さんの訃報を、稽古後の帰途、座長からのメールで知りました。私は直接の関わりは無かったのですが、座長(浮狼舎)はその昔、大杉さんと稽古場で並んで稽古をつけてもらったことがあるそうで、年齢、死因の病気(神原もバリバリ心臓病)ともに他人事ではないと思います。私は火曜日に録りためていた「バイプレイヤーズ」を観たとこだったのに・・・。ただただ、びっくりするばかりです。

 「私が生きていることが奇跡なのか」と座長。ある意味そうかもしれません。片や九死に一生を得、機械に頼りながらも延命。片や死の間際まで収録をしていて何の前触れもなく急死。我らは兆候があっただけラッキーだったが、その差は至極僅かだ。「皆、屋根から足を滑らさないようにバランスをとってかろうじて暮らしている。屋根の上のバイオリン弾きのようなもんさ!」テビエの声が聞こえるようだ。

 しかし、我らは今日も今日とて稽古です。俳優(わざおぎ)は演じてなんぼ。「大杉さんの分もがんばります」日本中の俳優(わざおぎ)がそう心の中で呟いているのではないだろうか?我らの供養は芝居をすること。演ずることが供養と信じて、今日も稽古場へ!

 

            

                     ☆ 心よりご冥福をお祈り申し上げます              

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優呼 ~やさしき呼び声

2018-02-16 14:16:46 | 演劇

 神原組プロデュース公演「優呼~やさしき呼び声」 座・九条にて、3月10日(土)19:00/ 11日(日)13:00・16:00

 昨夜、今公演の出演者が初めて揃いました。神原くみ子、島上 亨、紺野すずの3人が稽古場にて。照明 務川智正、音響 マツキクニヒコ、作・演出 神原くみ子。

 幕開けが肝心。いきなり作品の世界観が広がる。第一声はいつも悩む。難しい。私には既に絵が見えているのですが、イメージがいくらあっても、出せるとは限らない。1時間ほどのお芝居ですが、超難関。さあて、これからディープな神原ワールドにどっぷりですわ。

「いいかい、芝居てぇのは長けりゃいいってもんじゃないんだよ。」                                                                   

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分水嶺

2018-02-08 16:26:07 | 演劇

 私(島上)の人生に演劇という一つの流れがあるとするならば、次回の公演は間違いなくその分水嶺となるのでしょうね。

 前回、私が「優呼」に出演したのが14年前。この作品は20年ほどの間に2回上演されています。今回で3回目。神原ワールドでは珍しいケースです。前回できたこととできなかったことがある。もし今もできないとしたら、そしてできなくなっていたとしたら・・・。それを見極めることになりそうです。その結果如何で、今後の私の演劇人生は大きく変わるのではないかと思われます。再演の意味は大きいのです。

 それに神原も私も、この作品に出演するのはこれが最後です。まずもって体力的に最後の挑戦となります。「優呼」は1時間ほどの作品ですが、意外と体力を使います。お客様には分からないところでかなり身体を酷使するのです。その何倍も精神は疲れる作品です。そういったことが、互いに高齢となった神原と島上には限界を感じさせるのです。ましてや神原は心臓病を患っています。ある一定のクオリティを保てないのであれば演ってはいけない、私たちはそう考えます。そういう意味で今回が最後と言えるでしょう。

 「優呼」はタイトル通りの作品です。情念と優しさ、夢幻と現実の狭間を彷徨う永遠のわざおぎたち…面白くないはずがない。ぎりぎりまで研ぎ澄ました三人芝居です。大した装置もなく、生身だけの真剣勝負。一人が二人にも三人にもなる摩訶不思議な物語。是非、ご覧ください。

神原組プロデュース公演 「優呼~優しき呼び声~」

時    2018年 3月10日(土)19:00

            11日(日)13:00/16:00

場 所  座・九条  阪神なんば線「九条」下車3分・地下鉄中央線「九条」下車6分

木戸銭  2000円(前売・当日共に) ※席数の関係上、予約優先となります。

作・演出 神原くみ子

出 演  神原くみ子、 島上 亨、 紺野すず

     さびしかったらふらりとおいで、決して只では帰さない 

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any time any where

2018-02-06 09:34:33 | 演劇

 「any time any where!」って「ロッキー2」のアポロが叫んでましたね。「いつでもどこでも闘ってやるぜ!」てな具合でした。

 過日、ピースフリー東淀川で公演予定でした「お染めかぜ 久松るす」は先方様の都合により中止となりました。しかし、今までの稽古を無駄にしたくないので別の場所で演ろうということになりました。そこで、山口第二住宅の集会所にて(町内の)10名ほどのお客様をお迎えし、舞踊ショーとお芝居をお楽しみいただきました。終演後はお客様と一緒にお茶お菓子をいただき、茶話会を催しましたとさ。ほのぼのとした公演となりました。あの阪神淡路大震災の時、ピッコロ劇団が避難所で移動芝居をやっていたのを思い出します。我らももっと、劇場まで足を運べないお客様のために移動劇場をやってもよいのかなと思いました。10名様でもお客様はお客様。お客様あっての私どもであります。

 いつでもどこでも 演ってやるぜ! てな感じです(^^)v

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