去年だったか、ある日の講座。
申し合わせたように、トレンチのオンパレードだったので、面白くなって撮影してみました。とにかくベージュが多いこと。
うちの生徒は、殆どの方が、カラーシェイプコンサルを受けているので、自分に似合う低彩度ベーシックカラーを知っています。
基本的に、カラーシェイプシステムに落とし込むと、トレンチのベージュをあまり考えないで着れるタイプは、
黄みと明るさと色みの弱さを大事にしたいカテゴリーの方。(うちでは、YYタイプと言います) 素敵トレンチに!
また、このタイプの方は、基本的に中明度〜高明度のベーシックカラーは、困らない。
なぜなら、ベーシックカラーは、色みが弱いから。
みなさん、ベーシックカラーは、何色でも似合うと思っていませんか?
ベーシックカラーは、誰でも便利に着れる色なのですが、1枚だと色みが弱くて、単体だと寂しい印象に。
配色をしっかり考えて組み立てること。ちょっとした工夫が必要な人が殆どです。
私が思う殆どの日本人は、中彩度で仕上げる印象を目指していくと、品が良く、きれいに着こなせると思っているので、ベーシックカラーだけで寂しい印象になる方には、中彩度カラーを足し算してみて下さい。
又、それでも弱い場合は、高彩度カラーを足していくと、モダン感やモード感が増し、カッコいいスタイルに。(タイプによります)
では、トレンチを着る場合どうすればいいのか?ベーシックカラーは、何を選ぶ?
以前、書いた書籍 「色彩の教科書」にトレンチの話は、少し書いてますが…
まず、色相環を縦半分に割ります。
(PCCS日本色研事業 出典)
左半分は赤みあり、右半分は赤みが殆どない色相です。
左半分の色相が得意な方だと、少し赤みを加えたベージュのトレンチを選ぶといいです。(少量の赤みでドミナントさせるということです)
その中でも、黄みよりの方は、ミルクティーのようなベージュに。そして、温かみのあるベーシックカラーを選びます。
温度感で探してみるとよいでしょう。ブラウン系が最も得意なベーシックカラーです。
このタイプの方が、緑っぽいサンドベージュを選ぶと、一気にさみしくなります。
明度も高いため、小物で足し算したくなるはずです。中明度を加えます。(うちではYRタイプと言います)
更に赤みよりの色相が得意な方のトレンチは、ミルクティーより、もっと赤を足したくなるはずです。
つまり、ピンクベージュに寄せてほしい。
しかし、明度や彩度が本来、得意でないので、もっと小物で工夫したくなるはずです。(うちでは、BRタイプと言います)
ベーシックカラーは、チョコブラウンや茄子紺ネイビー。
アクセだけでは足りないので、スカーフやストール。またはインナーで調整してほしいと思います。
(配色法は、色々あります)
右半分の黄みよりの方は、先ほど説明しましたように、ベーシックカラー全般大丈夫です。ベージュ系、カーキや明るいグレーも素敵。(但し、低明度注意)
右半分、下の位置にある青みよりの色相が得意な方のトレンチベージュは、本当に難しいです。
なぜなら、こちらのタイプの方は、明度が低明度軸にあるから。(うちでは、BBタイプと言います)
ベージュは高明度です。そもそも、明度が合わない。黄みも苦手。
でも、トレンチは着たいし、必要とあらば…
冒頭の写真の右半分で、赤みがないサンドベージュを選び、インナーや小物でメリハリを付けます。
出来れば、少し明度を下げた、中央のカーキや右端のネイビートレンチをお勧めします。(素材の質感は、タイプによって違います)
こちらのタイプの方は、黒やネイビー・グレー・深いカーキなど、単体で綺麗に着れます。
比較的、ベーシックカラーは、クールな温度感のものをセレクトすればよいと思います。
それぞれのタイプも、寒暖対比(わからない方はネットで調べてみて下さい)を起こさせて、ご自分の得意な温度感に寄せて行く事を心がければ、どんな色でも着れるはずです。
当社が開発した、カラーシェイプ®配色システムは、ベーシックカラーをとても大切にしてご提案しています。
そして、このように、Bベース・Yベースを自由に混在させ、色彩学を使った、配色コーディネートで、どんな色でも色を繋ぎ、重ねることを何より大事にしているシステムなのです。
とても体系的に作っていますので、感覚で診ていくものでも、季節のimageで分類するものでもありません。(色相と人の関係性は、多少あります)
どのような色もコントロールできるということを、もっと多くの方に知ってもらいたいと願うばかりです。
株式会社色彩塾 代表 勝馬ちなつ
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