スーパーの地産地消コーナーにほぼ毎日並べている人参。
何度も書くけど、真夏に播いて催芽の水やりに苦しんだ
これです。うちの単価は1kg500円なので、写真の袋は198円のが2本で約400g、178円のは約350g。これまでは洗わずに「泥つき人参」で出していたが、年末はみなさん忙しくて洗ってあるほうが便利だろうということと(忙しくなくても洗ってあるほうが便利なのだとは思うけど)、年始にかけて藤田家族の出荷が4日ほど休みになるので、そのあいだ泥つき人参を売り場の棚に置いたままにするのは、ちょっと……ということと。
つまり、休みのあいだの対策。
毎年、品切れしないように年末に
普段よりたくさん並べておくのですが、泥つきだと汗をかいてきて、袋入りの見かけが悪くなるので心配、ということ。で、急に「洗い」にすると売れ行きが読みにくいので、助走期間を設けてお客さんの動向を見よう、と。ま、そんなわけで、セットでお届けしているみなさんから見ると、うちの人参らしくないように思われるかもしれない、そんな“つるん”とした人参。でも、洗っても、やっぱりおいしそう(親の欲目)。泥つきがよければお電話のうえ直接菜園へどうぞ。
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今年最後の土曜。好天。
朝:6時から出荷準備、みんなで朝ごはんもこれが年内最後。
午前:市街出荷、ついでに種屋さんにも寄り、帰り際、JR伊予西条駅のほうにまわってみたら、ちょうど飯岡からのバスがロータリに着いて、薫、渚、真が降りるところを信号待ちのフロントガラス越しに眺めていた。今日から先発隊3人は高速バスで大阪へ。
5時間で西条から梅田まで。9:30→14:30。神戸三宮までなら4時間ちょっと。便利になったものだ。梅田から薫の実家最寄りの北助松駅(泉大津市)までは地下鉄と南海で約1時間。
薫たちはたぶん、駅にあるパン屋さん、
ウィリーウィンキーに寄ったはず。
バスの中での昼ごはんを買うためだ。神奈川で暮らしていたときは羽田空港にあるパン屋さん(なんていうお店だったか忘れました)に必ず寄って、昼ごはんを買っていた。で、西条から大阪に移動するときも、やっぱり昼ごはんはパン。こういうタイプのパンはふだん食べないのだけれど、年に1回、これがお楽しみなのです。
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で、僕は市街から戻って野菜セットづくり。
そのあと机しごとあれこれして、昼ごはんは簡単に、大根の味噌汁と炊きたてごはんで。
午後、畑の管理。三角ホーで中耕・除草・土寄せ。
春キャベツ、ほうれん草、その他あれこれ。途中、野菜セットのお客さんが来訪。メモを家に置いておいたら、畑に来てくださった。親子3人。せっかくなので、お嬢ちゃんに麦踏みを手伝ってもらい、それから、畑にあったサンチュを追加注文してくださったので、ささっと15枚ほど収穫。
17時あがり、帰宅。
18時前のバスに乗る。約30分、400円で終点に到着。歩いて途中の宮脇書店でちょっと立ち読み、それから軽く走って「
ホテルひうちつどい」へ。
去年に続いての忘年会である。内容は細かく書く余裕がないので、割愛。メインは「雉鍋」でした。「あした目が血走って大変ですよ」とか言われながら、ふうーふうーといただく。しゃぶしゃぶふうに鍋に入れたりサラダにしたりとたっぷりの野菜は市内の生産者の持ち寄り。持ち寄って自分たちで食べる。これ以上の幸せはない感じ。藤田家族も冒頭の8月播き人参を使っていただきました。
参加者は覚えている限りで、こんなメンバー。
トマトに恋している方、僕とほぼ同い年で農家を継いで今後の経営を模索されている方、キウイに惚れ込んでいる方、ブルーベリーを愛している方、露地野菜ならなんでもこいの僕の同級生、豆腐をぜひ一緒に食べたい方、なぜか日替わり定食も作ってるらしい西条の自然の伝道師の方、グァテマラも好きだし西条も好きになってくれた方、風邪でいまひとつ本調子じゃなかったけど結局最後まで付き合ってくれた宴会好きの方、西条の食の魅力をたっぷり発信してくださるキーパーソンの方、海の幸にも目が向いているうれしい方、配車いっぱいで歩いて帰ったかもしれない明日は餅つきの方、彼がダブルで頼んだから僕も久しぶりにシングルモルト飲んだ方、会場提供してくださってまたまた野菜の話いろいろ教えてくださった方、山の棚田のこと忘れそうだったのを思い出させてくれた方。ありがとうございました、とても楽しかったです。
二次会、市街のイタリアンバー&ジャズの店「
ヴァンガード」だった。
考えてみれば、というか考えなくてもいいんだけど、飲みに行ったの初めてだ。何年か前にまだ神奈川にいるとき、久しぶりの高校のクラス会を企画して、その会場にと考えたけど都合が合わずに断念。そのあと、ありがたい縁でうちの野菜を使っていただくようになったのだが、お客さんとして行く時間がなかなかなく……と思っていたら、今日の二次会にさっき書いた餅つきの人がここを指名してくださったので、晴れて“手ぶら”でドアをくぐる(財布は持ってる)。
マスターも歓待してくださった。
店内満席、年の瀬で忙しいときにありがとうございました。「藤田さん、飲みに出るのなんか、めったにないんじゃないん?」。「ほうなんすよ、今日は特別、特別」。そう、特別である。家に帰ったって、誰もいないわけだから。しばし、ひとり暮らしである。帰路、遠回りで送ってくださったIさん、相乗りのみなさんも、ありがとうございました。24時半帰宅。