38歳からの百姓志願~実践編。

霊峰・石鎚を仰ぎ、瀬戸内の陽光を望む愛媛県西条市、「有機菜園 藤田家族」無農薬・無化学肥料の野菜と暮らし。

ブロッコリィ、今春も平畝で。

2011年03月31日 | 農と暮らしの日記
初夏どりのブロッコリィをすべて植え付けた。
株間45cm×条間75cm、128穴のセルトレイ4枚から苗をとって約400株。うちの圃場はすべて「田」なので基本的に畝を立てて野菜を作付けているけれど、ブロッコリィは水はけがとくに悪くない田んぼを選んで平畝のまま植えることが多い。わりとしっかりと土寄せをしていくので、最初は平畝でも最終的には1条ごとに畝が立った状態になる。となれば、最初から畝立てするより徐々に土を寄せていったほうが草の管理の面からも、またそもそも手間もかからない、という利点があるので。

キャベツと同じく、ブロッコリィもこの季節の作型が作りやすい。
真夏に種を播く冬どりと比べて育苗が格段に楽だし、植えたあとは気温が上がってどんどん生育する。問題は虫(モンシロチョウの幼虫)だけど、これも目立つようなら2~3日おきに手でとっていけば大きな被害にはならない。これより後の「夏どり」となると大変だろう。当然、うちでは作らない。



木曜、セット出荷は宅配便のみの曜日。予報通り晴れ時々曇り、日中はポカポカ陽気。
朝:今日も春休み気分になってしまい7時起き。ごはん。8時過ぎに市街に出て保育園納品、スーパー出荷、買い物少し。
午前:葉ものなどの収穫、野菜セットの荷作り。昼ごはん。
午後:あとは薫に任せて、冒頭のブロッコリィ定植。トラクタで耕耘して、畝立てはせずそのまま平畝に植え付け。苗は床土が肥料不足だったようで、本葉ようやく2枚というところなのに双葉が黄変し始めたので早めに植えることにした。幸い、根は一昨日のキャベツよりもしっかり巻いてきているので、おそらくすんなりと活着してくれるはず。18時半あがり。

<本日の野菜セット>例
里芋・じゃが芋のいずれかまたは両方、人参、春どり大根、春キャベツ、菜の花(各種より1~2種)、セットによっては小葱、ヨゴレマメ(地大豆)。
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どうやら、少しずつ春。

2011年03月30日 | 農と暮らしの日記
夏の果菜類の先頭を切って、茄子の苗の移植を始めた。
昨日植えたキャベツと同じ日に128穴のセルトレイに播いたものを、105mmのポットへ。生育の速度がばらばらなので、今日はとりあえず本葉3枚目が出始めているものを48本だけ。



水曜、セット出荷のない曜日。予報通り晴れ時々曇り。
朝:保育園の納品もなく油断してしまったか、7時半起き。ごはん。

午前:机しごと少ししてから10時頃に自転車で市街に出る。
スーパー出荷と業務用の納品1軒。珍しく自転車なのは荷物が少ないことと、やはり少しでも省エネルギーをということで。家からすぐ室川の土手に上がり、刑務支所の裏へ降りてJRの線路を頭下げてくぐり、玉津小、玉津幼稚園の脇を通って渦井川の土手へ。横黒経由で東町、駅前本通りを北上してスーパー出荷。そこから本町、大師町、お堀をまわって税務署、八千代巷、花園町、御所通り、という感じで納品、帰路は上喜多川から駅前に出て、下町、市民グランド、明神木、間違えて行き過ぎてパナソニックから戻って明屋書店で取り寄せの雑誌受け取り、あとは国道、室川土手、自宅へ。約1時間の小旅行。引き続き机しごと。

午後:温室内で冒頭の果菜苗の移植。
胡瓜、茄子の一部で時間切れ。薫はその間に空豆の除草、じゃが芋の除草など。僕も夕方畑に出て明日出荷分の一部収穫。



今日は小学校の離任式。
自転車で走った市街方面でも、制服の玉津小、制服の西条小、私服の神拝小、制服の大町小と、子どもたちが下校するのに出会った。私服の飯岡小でもやはり離任式。渚や真を担任してくださった先生方、畑などでお世話になった先生方も他の小学校に移られることになり、薫も御礼の花を渡す係ということで出かけた。昨日うちの畑のそばでにぎやかに太鼓を鳴らしていた子どもたちのだんじりも出て、別れを惜しんだようす(昨夜の雨、本格的にブルーシート掛けててよかったですね。僕のトラクタは濡れました)。「優しい」先生、そして「やさしい先生」、ありがとうございました。
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思い切って、キャベツ定植。

2011年03月29日 | 農と暮らしの日記
春の植え付け第一走者(?)、初夏どりのキャベツ。
きょう200本ちょっとを定植した。128穴のセルトレイに播いたものが本葉3枚目も大きくなり始め、ぼちぼち適期だけれどちょっとまだ根が回り切ってないし、なにより連日「霜注意報」の寒さだし、もうちょっと待とうかどうかと悩んでいたところに、今日の予報は「晴れ時々曇り、ところにより一時雨から雷雨」ということで、乾燥気味だった晩冬からいよいよ「春の雨」の季節にいつ突入してもおかしくない様子になってきたので、多少の早植えのリスクは覚悟したうえで、「雨続きで植え付けができない!」のを避けることを優先させた。

128穴だからトレイ2枚あれば十分足りるはず。
なのに3枚でも足りなかった。苗の歩留まりが悪すぎる。半分も仕上がっていないということだ。残る2枚弱は少し多めに苗ができている様子で、それでも150本とかそれくらいだろう。初夏どりのキャベツ、うちの作付けはこの程度の量。野菜セットにぎりぎりで、それ以外の出荷はとんどできそうにない。これの2倍くらいは植えたかった。



火曜、朝は今日も冷え込みが厳しい。
朝:午前6時半過ぎからごはん。8時過ぎに市街に出て保育園納品、スーパー出荷。
午前:温室の世話をし、野菜セットの仕上げと配達は薫に任せて冒頭のキャベツ定植作業へ。まずトラクタで周辺の今後使用予定のところも含めて耕耘1時間ほどしてから植え付け。
午後:ベジタブル畑のリコさん来訪、玉葱の草とりしてもらいながら畑やあれこれの情報交換。夕方、空豆の不耕起畑の草刈り続き、明朝出荷分の収穫少し、上の写真にも移っているトンネルの、両裾まわりの草削り(三角ホー)、18時半あがり。晩ごはん。
夜:19時から公民館で飯盛会の役員会。総会を前に、新年度の計画をざっくり、その他の打ち合わせ。21時半帰宅。

<本日の野菜セット>例
里芋・じゃが芋のいずれかまたは両方、人参、春どり大根、春キャベツ、菜の花(小松菜、蕪、チンゲン菜、などから)、セットによって小葱。
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震災支援の、野菜販売。

2011年03月28日 | 農と暮らしの日記
そろそろ終わりに近づきつつある冬どりの人参。
シールには「西条市青年農業者協議会 生産者:有機菜園藤田家族」と書いてある。本日引き渡し、東北大震災の義援金にあてるという首都圏での野菜販売に愛媛県産の野菜を提供するという企画があるそうで、青年農業者協議会もそれに協力。端境期ではあるけれど人参が少しだけなら出せるということで。本当なら何箱かに人参を詰めて送りたいところだけれどそこまでの余裕はなく、わずかながら。でもこんな少しずつの思いが少しずつ役に立つならということで。ここにこんなことを載せるのも実際は気が引けるというか、黙ってやればいいことだけれど、あ、そういうやり方もあるのね、というふうに(僕は協力依頼が来るまで気づかなかったから)思ってくれる人が一人でもいれば。

それで、うちの人参はそのごくごく一部。
今日は青年農業者の何人かと事務局のみなさんも集合して、会員の圃場で首都圏に送るキャベツを収穫した。よその方の畑で野菜を収穫するというのは貴重な機会である。緊張する。「その辺の、適当にとっていいから」とか言われても、自分がそういうふうに言うときのことを想像すると、あんまり適当じゃいけないんじゃないかと思ってしまう。量的にいうと、うちの人参の何倍、何十倍ものキャベツをとって箱詰めした。どうか何らかの力になりますように。

首都圏では野菜が品薄だという。
そこに野菜を送ることは、いろいろと難しいこともあるとは思うけれど、何らかのかたちで貢献できるという思いがあり、さらにそこで買ってくださったその代金が東北方面へ義援金のかたちでまわるということなら、なおうれしい。もちろん、うちから無料で提供したからといっても、いったん「荷物」になってしまうと、それはもうたいへんな手数がかかることになる。協議会の事務局で連絡をされている方、荷物のとりまとめ作業をされる方、愛媛から首都圏へと運ぶ輸送の方、首都圏のお店でそれを(たぶんいろんなものが予想の範囲を超えて集まっていると思います)仕分けして販売のかたちに整えてくださる方、さらにそれを買ってくださる方……がいて初めて、僕たちの思いがかたちになる。販売は木曜頃になるそうだ。詳しいことがわかったらまたここに書きます。



月曜、晴れ。日向はぽかぽかだけれど、気温は低く日陰は寒い。
朝:6時過ぎからごはん。8時過ぎ頃に市街に出て保育園納品、スーパー出荷、宅配便センター持ち込み。
午前:渚と真は今日から大阪のおじいちゃん、おばあちゃんち(薫の実家)へ。薫が高速バスの乗り場(JR伊予西条駅)まで送っていき、僕は市街に出たそのまま、上記のキャベツの収穫で神戸(かんべ)校区の会員K君の圃場へ。このK君、今日わかったのだけれど、中学校の同級生だった。30年近くぶりに会い、面影はそのまま、だけどすっかり農業者の風格があってまぶしかった。帰宅して温室の管理、など。

午後:じゃが芋の植え付け、この春最終。
デジマとニシユタカの在庫の中から種芋向きの大きさ(というか出荷に不向きな小ささ)のを選び、平畝の畑に押し込んでから管理機で低い畝を立てつつ覆土。そのあと、明朝出荷分の追加収穫、主に葉もの。17時頃に戻ってあれこれの机しごと。

夜:19時からの青年農業者協議会の集まりで丹原へ。
作物別の実践班プロジェクト発表会で、今回は僕も「作物(米麦)」の実践で発表。消費者のみなさんと一緒に種を播いたり育てたり、料理して食べたりという活動について、米・大豆・小麦を例にその取り組みを発表した。他の実践班(果樹、野菜、畜産、花卉)の発表はそれぞれひとつひとつが勉強になった。野菜以外は自分の経営と関係なさそうに思えるのだけれど、そんなことはまったくなく、「農」ということで通じるもの、あるいはそもそも同世代(より若い世代)の仕事の様子から学ぶところがとにかく大きい。21時帰宅、晩ごはん。

<本日の野菜セット>例
里芋・じゃが芋のいずれかまたは両方、人参、春どり大根、春キャベツ、菜の花(小松菜、チンゲン菜、蕪などから1~2種)。
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じゃが芋、除草は先手先手で。

2011年03月27日 | 農と暮らしの日記
ひと月前の2月末に植えたじゃが芋の、一回目の除草作業中。
毎年この春作のじゃが芋は草に弱るので(「弱る」は西日本の方言気味かも。じゃが芋が弱くなるわけではなく、僕が「困る」「難儀する」ということ。「こなに雨が多かったら弱るのぉ」という感じで使う)、今年は例年よりいっそう「先手、先手」を意識して。まだ芽の出ないうちに鍬などで畝の表面をひっかいておく。

さらに、今年はひと手間。
というのは、このじゃが芋は昨年までの稲作の田んぼを使っているので、写真のような「田んぼらしい」草がどんどん生えてくる。稲刈り後に何度か耕耘して一見きれいになったようだったのに、やはり出てきた。この辺りで冬のキャベツやほうれん草を作っている田んぼでも、びっしりとこの草が生えているのをよく見かける。鍬で畝の表面をひっかいても根の深い草はこのように残ってしまうので、それを手でざあーっとむしっていく。軍手で畝の頂点辺りをなでる感じ。その時にときどき土も少し掘ってみて、地中の種芋から芽が出かけているかを見てみたら、もうぼちぼち地表に出てきそう。

このあとの予定としては数日以内に管理機を使う。
畝間の土を畝の上にはね上げて、草の芽がまた出てきそうな頃合いに土をかけてやるわけだ。これは先日、今治の先輩農家さんに教わったこと。ま、わかってはいたのだけれど、やっぱり大規模に作っている方でも(だからこそ?)丁寧にそういうことをやるんだなと再認識したわけである。じゃが芋の芽にも土を被せてしまうかもしれないけれど、こちらはすぐにぐんと伸びるので多少の土がかかっても大丈夫、なはず。



日曜、予報通りほぼ終日の晴天。朝は霜が降りたけれど日中は暖かい。
朝:6時過ぎからごはん。真は昨日に続いてバレーの試合、渚も追いかけて応援。
午前:明朝出荷分の野菜の収穫。途中で、時々ブログにコメントくださるRitsukoさんがちょっと立ち寄ってくださり、春のさみしい畑を見ていただく。また今度、野菜のにぎやかな季節にぜひおいでください。

午後:葉ものをあれこれまた少しずつ種播き。
例年なら春分の日の連休辺りに一気に播き始めるものを、今年はこの寒さなので少し遅らせ気味にし、また、何度かに分けて播いたり一部はトンネルを掛けてみたりと「保険」もかけつつ、ようやく今日辺りからは大丈夫かなというところで、小松菜、ほうれん草、蕪を。そのあと、冒頭のじゃが芋の中耕・除草1時間ほど。さらに別の畑で2時間ほど、空豆の不耕起畑の草刈り。刈り払い機で一気にやってしまおうと思っていたのだが、各地で燃料不足の時勢でもあるし、時間さえかければ機械に頼らないとできない仕事ではないから、今日は鎌で手作業。このタイミングで一度刈っておけば防寒にもなるし他の春草を抑える効果もある、はず。

夜:近所でお世話になっている方のところで不幸がありお通夜。
19時半過ぎに戻ってみんなの晩ごはんに途中参加、カレーうどんで温まるっていうのもなんだか真冬の食卓のよう。



週が明ければもう3月も終わる。
なのに週間予報を見ると、まだまだ朝は3℃くらいまで冷え込む日があるようだ。さすがに日中は10℃台の後半まで上がって春らしくなってくるようだけれど、なかなか調子が上がらない。
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春休み。冬休みのような。

2011年03月26日 | 西条の風景
トンネル内で生育中の蕪。
一週間前の写真と比べると格段に大きくなっている、草が……。いや、蕪も大きくなってますが。暖かくなってきたら、昼間にトンネルをばっと外して条間の草をかきまぜておかなければ。早くそんな暖かい日が来てほしい。



3月最後の週末、土曜。予報通りほぼ終日の晴天。朝の気温は4、5℃か。注意報の出ていた霜は降りていない様子。
朝:6時過ぎ、春休みに入って真は北条(松山市)でバレーの試合、薫はその当番、卒団(引退)した渚も応援ということで揃って出かけていった。僕は起き出すタイミングがちょっと遅れてひとりでごはん。8時過ぎに市街に出て保育園納品、スーパー出荷、実家に立ち寄り。
午前:温室の世話をしながら作付けの計画、種の手配など。早めに昼ごはん。
午後:正午過ぎからあちこちの畑に元肥を播き、そのあとまたあちこちでトラクタ耕耘作業。16時半頃、いったん家に戻って温室を閉め、再び畑に出かけて里芋の収穫、じゃが芋の中耕(発芽の前に草をざっととるねらいで)、18時頃帰宅。みんなも帰って来て晩ごはん。



地震から2週間が過ぎ、ニュースの話題は被災地から原発へ、さらに原発そのものから野菜・水の放射能汚染へと移っている。
そうしたなかでも、水道水や野菜の放射性物質の数値が基準値以下に下がったという報道もあり、なんとかその方向で収束に向かってほしいところ。
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冷たい雨、風。冬が続く。

2011年03月25日 | 西条の風景
畑の地床で育っているレタス類の苗。
レタスは春播き野菜のなかではわりと寒くても苗が元気に育つので、温室ではなく畑で育苗している。就農当初はいつの作型でもセルトレイに播いていたけれど、同級生のY君が温室の中の地床に播くほうが楽だと教えてくれ、一部をそうしてみたら、そもそも種播きが楽だし(地床ならパラパラっと適当に振りまいてやるだけ)、水やりもしなくて済む。なるほど、だ。きっかけがないと他によい方法があってもなかなか自分流を変えられない。



金曜、今朝も冷え込んだ。
朝:6時過ぎからごはん、渚は昨日卒業してしまったので真だけが登校。僕は8時過ぎに市街に出て保育園納品、スーパー出荷。
午前:配達は薫と渚が出かけ、僕は宅配便その他の野菜セットを仕上げたあと、温室内で種播き。真も「3年生」が終わって下校、昼ごはん。
午後:引き続き温室内で種播き。温床が手狭になってきたので果菜類の苗箱を地面におろし、トンネルをかけた。

夕方:明朝出荷分の収穫に畑に出たら、トンネルやら不織布やらが風で飛びまくっている。
風で飛んだ資材を風の吹くさなかに直すのは骨が折れる。葱と人参を播いたところに掛けた不織布はまたすぐに飛んでしまいそうだから、その上から寒冷紗をさらに被せて抑え込むかたちにした。これは初めての試み。

予報では「ところにより明け方から昼頃まで雨」というのが出ていた。
それが今日は的中し、しかも風も強くなって、ほぼ終日「曇り時々晴れ、時々吹き降り」という、春の嵐っぽい天気になった。昨年書いたかもしれないけど、僕自身の中学校の卒業式がこんな天気だったような気がする。

それにしても寒い毎日だ。
松山では桜の開花が宣言されたそうだ。いつもこの頃になって花見の話が出始めると、「だけど花見の頃がまた寒くなるんだよね」とか「夜桜はさすがに冷えるよ」という話になるのだけど、今年はそんな「花冷え」以前に、当然のように普通にまだ冬の寒さだ。これではなかなか花見の気分にはならない。

夕方、畑にいたら東の空に虹が出ていた。
帰って渚に言ったら、「あ、そう。もう終わった」。もう「レインボー」は卒業してしまったのだ。

<本日の野菜セット>例
里芋・じゃが芋のいずれかまたは両方、人参、春どり大根、春キャベツ、菜の花(小松菜、蕪、チンゲン菜、ターツァイから1~2種)。
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芽が出て、ふくらんで、卒業式。

2011年03月24日 | 西条の風景
この春最初の露地播き(トンネルなし)ほうれん草の発芽がほぼ揃った。
しかしここへ来てのこの寒さで、かなりちぢこまっている感じ。収穫まではまだ遠い道のりのようだ。その奥は小麦で、こちらはまずまずの生育。周辺の麦(多くは裸麦)と比べると葉色がかなり薄いけれど、まあまあ、ある程度はとれるだろう。先日、今治で小麦を作っている大先輩に聞いたら、「周りの畑より黄色く作るようにすればいい。そしたら、自分のところには虫も病気も出ない」と言っていた。これはなかなか深い。巣立ちの若者に贈る言葉、とするなら、ちょっとそれは向かないかもしれない。

桜のつぼみもふくらみ、種類によっては花が開き始めている。



木曜、曇り時々晴れ。
朝:6時過ぎからごはん。市街に出て保育園納品、スーパー出荷。
午前:9時過ぎに家を出て自転車で小学校へ。渚の卒業式で、薫は本人と一緒にひと足先に出ている。

卒業式は10時から。
その少し前から、式場では6年間を振り返る思い出のアルバムみたいなのが上映されている。式が終わって校門付近であれやこれやの記念写真を撮って、僕は先に帰宅。渚と薫はそのまま中学校の購買に行って、バレーのお友達と一緒に昼ごはん。僕は真と一緒に昼ごはん。

午後:野菜セットの荷作り。夕方、宅配便をトラックに引き渡したあと明日出荷分の荷作り。夕方、追加の収穫で畑へ。18時半あがり。

夜:卒業祝いの食卓は、おそらくこの冬最後の「おでん」。
大根や里芋(親芋)は当然うちの畑のだけれど、練り物は購入。いつも通りゆうき生協で注文していたその生産者は大地震の彼の地の方で、供給ストップ。その身を案じつつ、ちょうど昨日僕は西条駅周辺を“プチ散策”していたついでに老舗の佐々木蒲鉾店で野菜だんごとごぼ天を追加のつもりで頂いてきていたのだけれど、さすがにそれだけでは足りず、さらに追加で渚と薫がはんぺんその他を買って帰って来て、なんとか形が整った。



昨年は来賓席で見せて頂いた卒業式
やはり今年も印象深かったのは在校生の立派な姿だ。やはり、こういう場を“ライブ”で見せられると自分も力をもらった気がする。渚たち今年の卒業生は本当にいろいろなことを体験させてもらったと思う。算数とか社会科とかはいつ勉強してるの?っていう感じ。そんな様子を遠目に見て下級生たちはまたエネルギーを蓄えるのだろう。今年もまた思う。学校って、すごい。そして、本当にありがとうございました。

<本日の野菜セット>例
里芋・じゃが芋のいずれかまたは両方、人参、春どり大根、春キャベツ、菜の花(小松菜、蕪、チンゲン菜、白菜から)。
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果菜の苗、移植も間近。

2011年03月23日 | 農と暮らしの日記
温室の中でセルトレイに播いてある、ピーマンか唐辛子の苗。
発芽がだいたい揃ってきたので、草取りをした。床土のベースに畑の土を使っているから、どうしても育苗中に草が出てしまう。これ以上放っておくといつの間にか苗より草のほうが大きくなり、ポットに移植する時に困る。この段階ならまだ根もさほど張っていないから、写真のように割り箸でつまんでやれば周りの土を動かすことなく簡単に抜ける。



水曜、野菜セットの出荷のない曜日。ほぼ終日の晴天。
朝は冷え込んで3~4℃くらいだったが、注意報の出ていた「霜」は降りなかったようす。

朝:6時過ぎからごはん。8時過ぎに市街に出て保育園納品、スーパー出荷。

午前:市街に出たついでに種屋さんで少し買い物。
そのまま駅近くでも用事があるのだけれど営業開始まで時間があったので、とりあえず目的地の駐車場に軽トラを停め、そこから最寄りの郵便局まで種やら何やらの代金振り込みをしに、歩くことにした。

出発はJR伊予西条駅あたりから。
駅の西側を裏のほうへ入って北ノ丁へ。和菓子の森川屋さんのある大町四つ辻を超えてサニーマートの手前、大町郵便局で振り込み完了。再び四つ辻にも戻り、旧国道に入ると西町。僕の母校である大町小学校を横目に見て、仲町小川。この旧道は途中新しい国道11号線に取って変わられつつ再び飯岡で旧道になる。だから、頭の中ではどうしても道際の用水路は山側の飯岡からこちら下手の大町方面へと流れている意識があるから、きょう歩いていて水が大町から飯岡のほう(というか福武のほう)へ流れているのを見てびっくりした。飯岡と大町とは隣同士の小学校区だけれど水系が異なり、ひとつながりの旧道でも用水路の流れ方が逆になる。

仲町小川からは清水町へ入り、駅の南方を歩いて再び北ノ丁へ。
駅前を歩いて本来の目的地に着いたら営業開始を10分も過ぎていた。急いで用事を済ませ、10時頃に帰宅。温室内で冒頭の苗の草取り、昼ごはん。

午後:12時半頃から、春に向けてどんどん種を播くので、混み合ってきた温室の整理。
14時頃から明日出荷ぶんの収穫。16時戻り、調製、一部の荷作り。18時半あがり。



大地震による福島の原発事故の影響が周辺県の野菜に広がり、さらに東京の水道水へ。
自分がその場で暮らしているとしたらどう行動すべきなのか、それを科学的に判断しようと材料を集めようとしても、日頃からの基礎知識がないから前に進まない。対岸の火事と済ませるわけにはいかないけれど、そうこうする間にもパソコンが電気を食っているのはよくわかる。ラジオからも情報が欲しいけれど、明朝の新聞では遅いかと言われれば否である。浮足立つことなく普段通りの暮らしを淡々としようとすれば、僕の毎日は彼の地からどんどん離れていく。
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北ノ丁を、四つ辻へ。

2011年03月23日 | 西条の風景
今日の“プチ散策”で歩いた北ノ丁。
奥のほうが和菓子の森川屋さんのある大町四つ辻。江戸時代には西条でいちばん賑やかだったところだと小学校の時に習った記憶がある。ちなみに、「北ノ丁」は関西風の「ドドミラ~」(御堂筋、英語のNewYork)ではない。関東風の「ドドシラ~」(信濃町、英語のHappy New year!)のように言うのも聞くけれど、僕は子どもの頃から「ドラファレ~」(タイガース、英語でもTigers!)みたいな言い方をしていた気がする。地元の方はどうなのだろう。
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春の雨、人参畑は草っぱら。

2011年03月22日 | 農と暮らしの日記
いま収穫中の人参の畑。
3月に入ってから急に草が増えてきて、その一方で人参そのものの葉や茎は次第に勢いがなくなってくるので形勢が逆転、いまやぱっと見ただけでは人参畑ではなく草っぱらである。茶色っぽい茎が出ているのが人参。以前なら葉や茎を持って引っ張れば人参が抜けたけれど、いまはもうそれでは切れてしまうので、草が根を張った土の中に指を突っ込んで人参本体をつかみ出す感じで。すると先日写真を載せたこんなのがすっと出てくる。例年ならそろそろ「終わり」の兆しが見えてくる。髭根が増え、トウ立ち気味のものが目立ち、傷み始めるものも出てくるのだけれど、今年は寒さが続いていることと、雨が少ないことも影響しているのだろうか、いつもより少し長くとれそう。幸い余り気味なので、春の端境にありがたい。



火曜、雨はあがり、曇り時々晴れ。午後は曇り。
朝:6時過ぎからごはん。8時前後に保育園納品、スーパー出荷。
午前:野菜セットを仕上げ、10時半頃に追加でスーパー出荷、そのまま新居浜方面に配達。帰りに畑に寄り、一昨日播いた蕪やチンゲン菜の畝にトンネル1本掛ける。12時過ぎ戻り、ごはん。
午後:〆切当日になってしまった書類の仕上げ。貼付の写真二十数点も選んで15時過ぎ送信。その後、自転車で近所の散髪屋さんへ。話はやっぱり地震のことになる。戻って別の書類開始。19時頃から晩ごはん。このところ、卒業式を前にずっと体育館が使えないため、バレーの練習がなく子どもたちも一緒に早い晩ごはんの日々。

久しぶりにまあまあの量の雨が降った。
春は雨続きになるから畑しごとがばたばたしてしまうが、この雨のあとはまたしばらく天気がよさそうなのでひと安心だ。ただ、明日からはまた明け方2、3℃まで冷え込む日が1週間ほど続く予報で、明朝も霜注意報が出ている。

<本日の野菜セット>例
里芋・じゃが芋のいずれかまたは両方、人参、春どり大根、春キャベツ、菜の花(小松菜、蕪、チンゲン菜から1~2種)。
いよいよ野菜の品数が少なくなった。これからしばらくは増えることがない。頼りの菜の花は、おひたし、からし和えのほか、炒めものやスパゲティの具などいろいろと楽しめます。
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春分の日、春キャベツ。

2011年03月21日 | 農と暮らしの日記
端境期の野菜セットの救世主、春どりキャベツ。
10月上旬に地床に播いて11月中旬に定植したもので、まだ小さいけれど、待ってもそれほどびっくりするような大きさにはならない(のが藤田家族の常)ので先週辺りから取り始めている。1玉600~800gくらい。いつものようにこのキャベツ畑にもまた病気が出始めている。ただ、これまでのは株元というか外葉の地面に接している辺りが白く腐ってくるタイプだったのに対して、この春の病気は玉の頂点辺りが黒く腐ってくるのが多い。どうやら違う病気らしい。



世の中3連休の最終日、春分の日の月曜。予報通りほぼ終日の雨。

朝:今日もゆっくり7時起き。ごはんが済んだらもう8時。
午前:野菜セットの荷作りをして10時半頃に市内配達に出発。12時戻り、そのまま軽トラに乗り換えて明朝出荷分の葉ものの収穫。上記のキャベツやら菜の花やら。14時前に帰宅、「ひとり昼ごはん」の準備しながら明日〆切の書類をパソコンで打ちまくる。

渚と真は愛護班主催の小学校歓送迎会(新入学生を迎え、卒業生を送る)で準備の薫ともども昼前から集会所。
ごはんが炊けた頃にそのみんなが戻って来て、会でごちそうになったお昼ごはんのおかずを渚と真が少し持って帰ってくれた。ハンバーグと唐揚げ、ひとりさみしい味噌汁だけの昼ごはんが一気に「ハレ」ごはんに変身した雨の昼下がり。

午後:15時頃から明朝出荷分の野菜セットの荷作り。
ラジオは畑での収穫中からずっとFMの「今日は一日、大滝詠一三昧」。ゲストに鈴木祥子も出るから聴き逃せない。けど昼の12時半から深夜0時までの長丁場、ごはんの時間はスイッチオフだし、全部聴くのは無理だ。荷作りは17時過ぎにひと段落。あとは里芋を入れるだけだけど、そろそろ種芋を確保する時期なので、あすの朝、明るい日の下で選別することにして今日はあがり。以降はまた締め切り間際のパソコン仕事。

<本日の野菜セット>例
里芋・じゃが芋のいずれかまたは両方、人参、春どり大根、春キャベツ、菜の花(小松菜、チンゲン菜、蕪のいずれか1~2種)、他にセットによってこの冬最後のほうれん草。
※本日終了のほうれん草は5か月前の10月20日に播いたもの。本来はこのあとにつながるほうれん草があるはずなのだが(他の葉ものと違って露地で冬越しさせるのは難しくない)この冬はとうとう種を播くことができなかった。次は昨日「蕪」の写真を載せたトンネル栽培のものが仕上がってくるのをひたすら待つ。
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春の雨、しかし冬は続く。

2011年03月20日 | 農と暮らしの日記
トンネルのなかでは春どり一番手の野菜が生育中。
写真のは蕪(かぶ)。この3月は気温が低く、例年なら彼岸の連休中にトンネルなしであれこれ播き始めるのが普通だけれど、来週もまた2~3℃の日が続く予報だからちょっと躊躇してしまい、となると、例年より1週間か10日ほどは長く、このトンネルの野菜たちが頼みの綱となる。「1週間か10日ほど長く」この野菜を頼りにするということは、それだけぶん、収穫を遅らせながら生育を進め、大きくして(つまり目方を増やして)とるようにするということ。

同じ作付けから、どれだけの出荷ができるか。
それは、この時期の葉ものの場合はとくに、種播きの量で決まるのではなく、収穫の仕方で決まる。ならば大きくなるまで出荷を遅らせればいいのかというと、うちのような「野菜セット」を“提携”で出荷している場合には、小さくてもいま出さないといけない、という時がある。今週は休みで、来週大きいのを出しますから、というわけにいかない面がある。ま、逆にいえば、来週なら大きいのがいくけど、今週はこんな小さいのでごめんなさい、というのが“通る”わけだから、それは生産者としては恵まれているのかもしれない。



「春分の日」の世の中3連休の中日、日曜。予報は昼頃から雨。朝の内は晴れている。
朝:かなりゆっくり、家族みんなで7時過ぎに起き出してきた。
昨夜はバレーボールの卒団式で、渚と真、それに薫も一緒に出かけて帰宅が夜遅くなり、しかも今日は練習が休みときたら、もうこんなときしか「朝寝坊」なんてありえない、ということ(なんだと思う)、僕は関係ないけど一人だけ早起きしてガチャガチャしても迷惑でしょうから、早起きしたいのは山々だけど苦痛に耐えつつ、あったかい布団の中で本当は見たくもない夢も見ながら待機した。で、同じく7時過ぎ起き。

午前:8時頃から、蕪、チンゲン菜、ルッコラの種播き、今日と明日出荷分の野菜の収穫、戻って昼ごはん。
午後:13時頃からほうれん草の種播き。予報より少し遅れて雨が降り始め、戻って今日宅配便で出すセット(連休で明日月曜出荷だと火曜午前着ができないので前日出し)の荷作り。

夕方:17時に渚と真と一緒に漁港近くの鮮魚店へ。
この店は開店1周年ということで、まぐろの解体ショーがあると新聞の折り込みチラシにあったから、暇を持て余している子どもたちを連れて出かけた。3連休の小学生の過ごし方としては、食育やキャリア教育の視点から見ても実に優れた企画であると言えるでしょう。先に太刀魚と半額になっていた徳島産の芽かぶ(180円→90円)を購入して、まぐろへ。「鹿児島産の本まぐろ、ちょっと小さめの30kg」だそうで、5枚に下ろす途中までで、どうやらその先あまり解体ショーしても買いたい人がいないでしょーという感じだから包丁の手が止まってしまっていた。何人かが背側の赤いほう(590円/100g)とか中落ちを買い求め、うちもまあ珍しいもの見せて頂いたのでそのまま立ち去り難く、胸ビレ周辺の落としたやつを購入。

帰路、出荷先のスーパー「フジグラン西条」に寄って買い物。
そのあと通用口にまわって空き段ボール箱を頂いて帰る。僕が車まで運び、「全部載るはずだから工夫して詰めぇよ」と無責任な指示してあとは任せたらさすがに小学生でも2人いればあれこれ知恵も回るらしく、ばっちり工夫して詰めた。

夜:18時過ぎから晩ごはん。
買ってきたまぐろのややこしいところから、まずは主に真が食べたそうな部位をスプーンでかき出して(大トロよりトロトロのほとんど脂だけみたいなところ)、それから出刃で適当にぶった切ったのをフライパンで焼いた。これより高い値段で中トロや中落ちを買って帰ったお客さんもいたけど、渚はとくにこのややこしいのが気に入ったらしく、どの辺りがどんな肉質でどんなふうにおいしいか(逆に、いまいちか)研究しながら食べられるのが楽しかったようだ。「魚はアラに限る」を信条とする僕はご満悦。というか節約。って言ってもかなり「散財」、野菜セット1個ぶん。家族3人がこんなので喜んでいるのを横目にあきれているのは薫である。

<本日の野菜セット>例
里芋・じゃが芋のいずれかまたは両方、人参、春どり大根、春キャベツ、菜の花(小松菜、蕪、チンゲン菜などから)。
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肉の学習会、試食会。

2011年03月19日 | 農と暮らしの日記
牛肉のたたき。
もちろん、藤田家族の食卓から、ではない。今日、ゆうき生協の行事で「肉を食べる」ということの学習会があり、試食を兼ねた昼食会で出されたもの、というか、僕もその場で2~3切れ頂いたもの。もうちょっと食べたかったけど、試食なので。この他に、ステーキのこれもひと切れがあり、「昼食」ということでいえばメインは牛肉たっぷりのハヤシライスだったので、こちらは“ご飯大盛”でおかわりまでした。ごちそうさまでした。

学習会の講師は今治の長尾見二さん。
ゆうき生協の中心的な生産者の一人であり、愛媛の有機農業の先駆者の一人でもある。今治市は学校給食に地産の有機米、有機野菜を高い割合で使っており、それは地域の農協が窓口になっているのだけれど、長尾さんはかつてその職員だった方で、現在は専業で米や野菜を生産し、鶏を飼って卵の出荷もしている。息子さんは僕より少し若く、バリバリの青年農業者である。



土曜、ほぼ終日の晴天、気温も高め。
朝:6時半過ぎからトラクタで耕耘作業。戻って8時にささっと朝ごはん。
午前:市街に出て保育園納品、スーパー出荷、種屋さんで人参と葱の種を買ってそのまま上記の学習会の会場(西条市食の創造館)へ。9時半頃に到着、準備、10時開会、長尾さんの話と質疑応答で正午前になり、みんなで試食を兼ねた昼ごはん。
午後:13時過ぎに解散、片付けをしたあと地区会の運営委員会の話し合い。15時頃解散、16時前に帰宅。明日は雨の予報が出ているのでその前にと大急ぎの畑しごと。じゃが芋を400個ほど植えたあと、人参と葱の種を播く。18時頃から人参の収穫。

子どもたちはバレーボールの練習のあと、夜は渚たち6年生の卒団式。
薫も真も一緒に出かけていき、僕はひとりで晩ごはん、これから。何を食べようかとか考えていたけど、畑から戻って片付けて目先の机しごとやっつけてブログ書いて、もう8時になってしまう。



地震の影響、というか原発の影響がいよいよ農産物にも出始めた。
茨城産、福島産の野菜や牛乳に規制値を超える放射性物質が検出されたということで、今後出荷が止まっていきそう。言葉がない。上記の「ゆうき生協」は「6つの追放」という理念を掲げている。生産者も消費者も(もちろん僕も)これに賛同して組合員となっているのだが、その6つとは、「農薬」「化学肥料」「食品添加物」「合成洗剤」「核(放射能汚染)」「遺伝子組み換え」。このうち、農薬、化学肥料は僕も使っていないし、食品添加物や遺伝子組み換え作物を使ったものは基本的に食べない(ゆうき生協で買い物をすればそうなる)、合成洗剤も同じ。

ただ、最後の「核(放射能汚染)」についてはなかなか難しい。
ゆうき生協は「核兵器」はもちろんだが「原子力発電」にも反対の立場をとっていて、僕も基本的には賛同している。しかし、自分自身は原子力で発電された電力会社の電気を使って生活もし、仕事にももちろんその電気を使っている。ゆうき生協が四国電力に地元の伊方原発に関して社前抗議などをするときに僕は参加するわけではないし、プルサーマル反対の署名くらいはしたはずだけど、日常的に原発を「拒否」する暮らし(たとえば自前で太陽光発電をするとか)をしているわけではない。

就農する前、会社員時代の僕は「変な節電社員」だった。
10年以上も前からパソコンやプリンタは退社するときに電源プラグを抜いていたし、オフィスが6階とか10階くらいの時はエレベーターも使わなかった。けれどそれはあくまでも「節電」の域を出なかったわけだ。日本では「節電」くらいでは原発は不要にならない。暮らしのすべてが「電気」にとりつかれてしまっている。電力会社やその社員のことを悪く言うのをよく聞くけれど、僕はそういう気に全くならない。ありがたいとさえ思う。農薬を使う農家、化学肥料を使って野菜や米を生産する農家を僕は悪く言う気には全くならない。ありがたいと思う。
コメント (2)
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小さい大きい、安い高い。

2011年03月18日 | 農と暮らしの日記
収穫・出荷中の9月播き人参。
これはスーパーに並べるものだから洗ってある。写真の2本組みで400g弱、198円の値札を付ける。スーパーではこの価格は上限ぎりぎり、というか、すでに上限を超えているようだ。なかなか売れない。単価は500円/kgで同じなのに200g弱の小さな人参2本組みに98円を付けたものはほぼ即日で売れる。見た目はこの198円のほうが形も肌もきれいでおいしそうな気がするのに、貧相な外観の98円が先に売れる。98円の小さい人参を2倍量つめた「198円」も作ってみたことがあるけれど、それはやはり売れにくかった。

ということは、買われる理由は「1本が小さい」からではない。
「1パックが安い、少ない」からだろう。葉ものと違って日持ちがするわけだから400g買ったからといって無駄にして捨てる心配もなさそうなものだが、「使い切り」が意識されているのだろうか。この数日メディアをにぎわしている「買いだめ」とは逆の現象だ。袋は同じものを使っているから98円のほうが資源の無駄遣いだ。とまで言うなら98円袋をやめればいいようなものだけれど、それでは小さい人参が大量に余ってしまい、それも「無駄」だ。飲食店などでまとめ買いしてもらえば包装の無駄が省けるだろうと言われる。確かにそれはその通りで、そういう注文を取っていたこともある。けれど、お店のほうが長続きしない。また余る。安くすれば使い続けてもらえるだろうと言われるかもしれない。けれど、小さいからといって安くする理由がこちらにはない。手間を考えればむしろ高くしたいくらい。とかなんとか、毎朝ぶつぶつ言いながら袋詰めする。ひとりきりの楽しい時間だ。



金曜、晴れ。予報通り朝は冷え込み、2、3℃か。日中も寒い一日。
朝:6時過ぎからごはん。薫がスーパー出荷、ついでに市内配達。
午前:僕は宅配便その他のセットの追加の収穫と荷作りの仕上げ。
午後:じゃが芋の種芋を切る。日曜からは雨の予報なので、その前に明日植え付ける予定。



東北地方太平洋沖地震発生から1週間。
メディアの関心は完全に「津波」から「原発」に移っている。「想定外」という言葉、その想定外の場合にはまた何か手の打ちようがあるという時にしか「想定」などという軽い言葉は使ってはいけないのではないかと思う。その先に手がない場合、そもそも「想定」などしてはいけないのではないかと思う。

<本日の野菜セット>例
里芋・じゃが芋のいずれかまたは両方、人参、春どり大根、蕪(最終)、菜の花(小松菜、蕪、チンゲン菜、白菜から1~2種)、その他セットにより、ほうれん草、春キャベツ。
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