38歳からの百姓志願~実践編。

霊峰・石鎚を仰ぎ、瀬戸内の陽光を望む愛媛県西条市、「有機菜園 藤田家族」無農薬・無化学肥料の野菜と暮らし。

大根と、抜き大根。

2013年12月11日 | 農と暮らしの日記
収穫してきた大根。
左が仕上がりの大根だけれど、小さい小さい。小さいけれど、ここからは日がたってもあまり大きくならないし、葉の傷み具合から見ても、大根そのものにもうさほど余力がないようだから、惜しまず収穫して品薄の野菜セットに役立ってもらっている。いまのところ、葉先のほうの傷んだところを少し切り落とす程度で。

右は「抜き大根」と呼んでいるもの。
いわゆる「まびき」で、種を4粒播いたのを2本にするときが「大根まびき菜」、さらに1本に残すときに抜くのがこの「抜き大根」で、葉も仕上がりの大根に比べると瑞々しいから、半分は根菜、半分は葉ものとして食べてもらうためにセットに入れている。
抜かれずに畑に残った1本が、やがて左のような仕上がりの大根になる。

葉ものが少ないから、抜き大根は出荷する側には助かる。
お客さんのほうでは困るかもしれない。いくら葉ものが少ないといっても、大根葉ばかりでは……。セットに葉ものがなければ生協や店で買うし、なければないで、それほど毎日のように葉っぱをむしゃむしゃ食べなくてもいいわけだし。
ただ、やっぱり緑の少ないセットというのは、届ける側としてはさみしいので。

一般的には仕上がりの大根しか必要ないから、早めに1本にしてしまうようだ。
おそらく4粒播いたら、うちが「まびき菜」を2本引くよりも早い、とてもやわらかい「まびき菜」の段階で、3本とも抜いてしまうのではないだろうか。地元の直売所などではこうした「大根葉」が秋の早い時期や春先によく売られているが、仕上がりの大根1本の需要に対して、先に抜かれる3本のまびき菜の需要はかなり少ないだろう。仮にまびき菜15株(仕上がりの大根5本分)を1束にして128円で売るとして、仕上がりの大根1本128円を買うお客さんで、その1か月前に「大根葉」も買ったという人が5人に1人いれば需給が合うことになるけれど……。

ひと冬に大根を何本買いますか?
1週間に1本として、11月から3月まで5か月なら20本。その陰に「大根葉」は60本、つまり4束。ひと冬に4束の大根葉。
これなら、買いそうな感じもする。



水曜、降ったりやんだりの重い曇り空。
そんな天気で、野菜セットの出荷も休みの日なので、ほぼ終日の机仕事。

昼は炒飯にした。
今日は贅沢に卵を使ったので中華鍋にくっつかず、きれいにできた。弁当用などで冷蔵庫にあったソーセージを1本もらい、あとは人参、玉葱を刻み、レタスをざっくり混ぜてでき上がり。ヤズのアラを大根と炊いた残りが小鍋に少しあり、これを水で伸ばして吸い物にしたら、生姜がよく効いてなかなかの味。

夕方、畑に出て収穫を2時間ほど。
明日がまた雨予報なので根菜類を中心にたっぷりとり、17時過ぎに帰宅。明日あさっての宅急便の送り状を書いたり、当面の出荷予定をノートに書き込んだり。

ご近所さんが自家栽培のヒラタケを持ってきてくれた。
調べていたら、英語ではオイスター・マッシュルームというのだそうだ。きのこ好きの真は牡蠣も好きだから特別に喜ぶかなと思ったら、味ではなく姿が似ているので付いた名らしい。味が牡蠣に似ていたら、牡蠣のほうは海のミルクと言われるのでヒラタケは「山里のミルク」になってしまう。字だけ見たら、クリームシチューとかグラタンとかにしたらおいしそうだ。
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