やっと今日、録画してたのを観れた。
しかも第7話から飛んで、いきなり最終回(って、ヲイ…)
「遊びでつき合ってるわけじゃありませんから」
「自分は絶対、海で死なないといい切れるの?」
なんかいきなり、環菜の母らしき人ともめてる大輔ちゃん。
そんな彼の元に、出動命令が下る。
下川隊長の娘、唯の乗ったボートが遭難したという。
大輔たち「ながれ」の潜水士が現場に駆けつけるが、自分たちの装備では救助不可能ということで、特救隊の救援を待つことに。
ボートは海底の岩に引っかかっているが、波にあおられ、いつ水没するかわからない危険な状態。それを、ながれの潜水士たちが懸命に支えている。
大輔「隊長、もう待てません。船底を切断しましょう。……特救隊が来る前に、バランスが崩れて沈みます。もうイチかバチかで、やるしかありませんよ。……オレは人の命が救いたくて潜水士になったんです。キツい訓練をやってきたんです。もう目の前で、誰も死なせたくありません。……唯ちゃんの命を救えるのは特救隊じゃない。ここにいるオレたちです」
下川は勝田船長の許可を得て救助活動を開始。大輔は船底をカットし始める。が、今にも沈みそうになるボート。下川は海に飛び込む。船底に開けた穴から、大輔は手を伸ばす。唯の体はもう海中に沈んでいる。その体を下から押し上げ、大輔に託す下川。そして彼は、沈みゆくボートの中に取り残される。
引き揚げられた下川に、懸命に心肺マッサージを行う大輔。病院に搬送され命は取りとめたが、心停止状態が10分ほど続いたため、「このまま意識が戻らないと植物状態になる可能性がある」と医師に告げられる。
この時点でもう、後の展開が見えてしまうのだが…
なかなか意識が戻らない下川を何とか助けられないかと、大輔は下川の元妻に頼み、唯を病室に連れて来てもらう。唯の呼びかけと、握りしめた手のぬくもりで、下川の意識は奇跡的に戻る…めでたしめでたし、ってわけで。
でも、先が読めてるにも関わらずウルウル来ちゃうのは、セリフがいいせいだろうか?
その後見舞いに来た大輔に、下川はいう。
下川「オレはもう潜水士をやめるよ。あのときオレは、唯が助かるならオレは死んでもいいと思った。……潜水士の鉄則は何だ?仙崎」
大輔「生きて、還る」
下川「父親としては当然でも、潜水士としては失格だ。……オレはもう、現場でやれることは全てやった。あとはお前たちに任せて、陸上勤務に移るよ。……生きてるって、いいもんだな」
寂しいが隊長の決断に何もいえない大輔。
しかし彼の心中にも、そのとき、ある覚悟が芽生えたのだった。
大輔は、環菜の母にもう一度会う。
「僕は、訓練生時代に同期生を海で亡くしました。潜水士になってからも、池澤さんというバディを失いました。お母さんのいう通り、海上保安官である以上、海で死なないという保証はありません。
でも、僕らが毎日厳しい訓練を続けてるのは、遭難者を救うためであり、自分の命を守るためです。もし、それができないと思ったときは、環菜さんを悲しませると思ったときは、僕はこの仕事をやめます。僕は海では絶対死にません。必ず、生きて還ります」
「絶対死にません」この、何の保証もない「当てにならない言葉」が、なぜ、こんなに感動的なのか?
それは大輔の真剣さ、その人間性に心揺さぶられるからだろう。
この言葉に感動した環菜の母はいう。
「驚いちゃったわ、私。あなたが事故の現場に行っちゃったとき、この子、平気な顔してんだもん。ちゃんと覚悟できてんのよね。ちょっと会わないうちに、こんな大人になっちゃって。娘をよろしくお願いしますね、仙崎さん」
私もしばらく観なかったうちに、成長したのね、環菜…
ついに、ながれと、乗組員たちとの別れの日がやってきた。
海上保安庁主席監察官の話を聞きながら、大輔は、自分が初めてながれに来た日からこれまでのことを回想する。
「……この船が廃船後スクラップとならず、フィリピン沿岸警備隊の警備艇として買い取ってもらえたのは、津田課長の尽力によるものであります」
津田課長、粋なはからいを…下川の意識が戻り、勝田に預かっていた退職願を返したときも、「今回の責任を取って」勝田には陸上勤務でなく、別の巡視船に船長として乗船してもらう、と告げた。あくまで現場にいたい勝田にはうれしいはからいだった。以前はこの2人、結構、意見が対立してたから、こんな「男の友情」めいたエピソードも心あたたまる。
最後に、勝田船長からの言葉。
「乗組員の諸君、君たちがこれからどこに配属され、どんな船に乗るのか私は知らない。しかしどこに行ったとしても、きっとこう思うだろう。ながれにいたときのことを思えば、ここは天国だ、と。これほどボロくて(それが今度フィリピンへ行っちゃっていいのか?)、扱いづらくて、しかもなお、修羅場にとび込んでいった船は他にはない。諸君はそういう船に乗って戦ってきたんだ。このながれの姿を、胸に刻みつけろ。そして誓え。オレたちは人の命を救うために、最後まで絶対にあきらめない。愛する者たちのために、必ず生きて還る。わかったな」
乗組員「はい!」
(そしてここで「OCEAN」が流れ、いつものように感動を誘う…)
「全員、敬礼!」
警笛を響かせ、港を去っていくながれの姿を、じっと見守る乗組員たちだった。
そして…
白の制服姿で、そのまま環菜に会いにくる大輔。
大輔「終わったよ」
環菜「ながれに、ちゃんとさよならいった?」
大輔「ああ」
環菜「これから、どこに配属されるの大輔くん?」
大輔「まだわからない」
環菜「どこに行こうと、私は平気」
大輔「また遠距離恋愛になるかも」
環菜「大丈夫。信じて待ってるから」
なんと、キスシーンでラストを飾るか
イマどき、恋愛ドラマでもないぞ、こういう展開。
でもそれがかえって、新鮮でよかったかも
ただし、せっかくのハッピーエンドに水を差すようで悪いが、
遠恋を甘くみちゃ~いけない。
自分の体験からいわせてもらうと、物理的距離は心理的距離につながる。
それぞれが今何を考えているのか、わからなくなってしまったらヤバイぞ。
お気をつけあそばせ
やっぱ、全編を通して観ていなかったので、最終回といっても「万感胸に迫る思い」はないなぁ…。
ただ、生きる目的が見失われやすい現代、生そのものがすごく苛酷になっている現代に、「他人の命も自分の命もとても尊いもので、決して失われてはならないものだ」という、命の大切さを訴えるメッセージが、ストレートに心に届いたドラマだったかな、と思う。
「海猿2」来年5月6日全国ロードショーか…いっぺん大きなスクリーンであの世界を観てみたい気がするな
ところで、「海猿」の影響で、海上保安官を養成する学校への志願者数が過去最高になったとか。
映画やドラマ撮影に全面協力したかいがあったね海上保安庁!
確かにドラマの中の海猿たちはカッコいい。でも、大変苛酷な仕事であることも一目瞭然なので(第1話の訓練シーンを観ただけで私はビビッた)、志願するだけでも結構根性あるかも…まぁ、全員が海猿志願者ってわけはないだろうが。
私といえば、このドラマを観るようになってから、海難事故のニュースが流れるたびに、命がけで救助に取り組んでいる人たちの存在をリアルに感じるようになった。
私にとっては、新しい世界を広げてくれたドラマでもあったと思う。
しかも第7話から飛んで、いきなり最終回(って、ヲイ…)
「遊びでつき合ってるわけじゃありませんから」
「自分は絶対、海で死なないといい切れるの?」
なんかいきなり、環菜の母らしき人ともめてる大輔ちゃん。
そんな彼の元に、出動命令が下る。
下川隊長の娘、唯の乗ったボートが遭難したという。
大輔たち「ながれ」の潜水士が現場に駆けつけるが、自分たちの装備では救助不可能ということで、特救隊の救援を待つことに。
ボートは海底の岩に引っかかっているが、波にあおられ、いつ水没するかわからない危険な状態。それを、ながれの潜水士たちが懸命に支えている。
大輔「隊長、もう待てません。船底を切断しましょう。……特救隊が来る前に、バランスが崩れて沈みます。もうイチかバチかで、やるしかありませんよ。……オレは人の命が救いたくて潜水士になったんです。キツい訓練をやってきたんです。もう目の前で、誰も死なせたくありません。……唯ちゃんの命を救えるのは特救隊じゃない。ここにいるオレたちです」
下川は勝田船長の許可を得て救助活動を開始。大輔は船底をカットし始める。が、今にも沈みそうになるボート。下川は海に飛び込む。船底に開けた穴から、大輔は手を伸ばす。唯の体はもう海中に沈んでいる。その体を下から押し上げ、大輔に託す下川。そして彼は、沈みゆくボートの中に取り残される。
引き揚げられた下川に、懸命に心肺マッサージを行う大輔。病院に搬送され命は取りとめたが、心停止状態が10分ほど続いたため、「このまま意識が戻らないと植物状態になる可能性がある」と医師に告げられる。
この時点でもう、後の展開が見えてしまうのだが…
なかなか意識が戻らない下川を何とか助けられないかと、大輔は下川の元妻に頼み、唯を病室に連れて来てもらう。唯の呼びかけと、握りしめた手のぬくもりで、下川の意識は奇跡的に戻る…めでたしめでたし、ってわけで。
でも、先が読めてるにも関わらずウルウル来ちゃうのは、セリフがいいせいだろうか?
その後見舞いに来た大輔に、下川はいう。
下川「オレはもう潜水士をやめるよ。あのときオレは、唯が助かるならオレは死んでもいいと思った。……潜水士の鉄則は何だ?仙崎」
大輔「生きて、還る」
下川「父親としては当然でも、潜水士としては失格だ。……オレはもう、現場でやれることは全てやった。あとはお前たちに任せて、陸上勤務に移るよ。……生きてるって、いいもんだな」
寂しいが隊長の決断に何もいえない大輔。
しかし彼の心中にも、そのとき、ある覚悟が芽生えたのだった。
大輔は、環菜の母にもう一度会う。
「僕は、訓練生時代に同期生を海で亡くしました。潜水士になってからも、池澤さんというバディを失いました。お母さんのいう通り、海上保安官である以上、海で死なないという保証はありません。
でも、僕らが毎日厳しい訓練を続けてるのは、遭難者を救うためであり、自分の命を守るためです。もし、それができないと思ったときは、環菜さんを悲しませると思ったときは、僕はこの仕事をやめます。僕は海では絶対死にません。必ず、生きて還ります」
「絶対死にません」この、何の保証もない「当てにならない言葉」が、なぜ、こんなに感動的なのか?
それは大輔の真剣さ、その人間性に心揺さぶられるからだろう。
この言葉に感動した環菜の母はいう。
「驚いちゃったわ、私。あなたが事故の現場に行っちゃったとき、この子、平気な顔してんだもん。ちゃんと覚悟できてんのよね。ちょっと会わないうちに、こんな大人になっちゃって。娘をよろしくお願いしますね、仙崎さん」
私もしばらく観なかったうちに、成長したのね、環菜…
ついに、ながれと、乗組員たちとの別れの日がやってきた。
海上保安庁主席監察官の話を聞きながら、大輔は、自分が初めてながれに来た日からこれまでのことを回想する。
「……この船が廃船後スクラップとならず、フィリピン沿岸警備隊の警備艇として買い取ってもらえたのは、津田課長の尽力によるものであります」
津田課長、粋なはからいを…下川の意識が戻り、勝田に預かっていた退職願を返したときも、「今回の責任を取って」勝田には陸上勤務でなく、別の巡視船に船長として乗船してもらう、と告げた。あくまで現場にいたい勝田にはうれしいはからいだった。以前はこの2人、結構、意見が対立してたから、こんな「男の友情」めいたエピソードも心あたたまる。
最後に、勝田船長からの言葉。
「乗組員の諸君、君たちがこれからどこに配属され、どんな船に乗るのか私は知らない。しかしどこに行ったとしても、きっとこう思うだろう。ながれにいたときのことを思えば、ここは天国だ、と。これほどボロくて(それが今度フィリピンへ行っちゃっていいのか?)、扱いづらくて、しかもなお、修羅場にとび込んでいった船は他にはない。諸君はそういう船に乗って戦ってきたんだ。このながれの姿を、胸に刻みつけろ。そして誓え。オレたちは人の命を救うために、最後まで絶対にあきらめない。愛する者たちのために、必ず生きて還る。わかったな」
乗組員「はい!」
(そしてここで「OCEAN」が流れ、いつものように感動を誘う…)
「全員、敬礼!」
警笛を響かせ、港を去っていくながれの姿を、じっと見守る乗組員たちだった。
そして…
白の制服姿で、そのまま環菜に会いにくる大輔。
大輔「終わったよ」
環菜「ながれに、ちゃんとさよならいった?」
大輔「ああ」
環菜「これから、どこに配属されるの大輔くん?」
大輔「まだわからない」
環菜「どこに行こうと、私は平気」
大輔「また遠距離恋愛になるかも」
環菜「大丈夫。信じて待ってるから」
なんと、キスシーンでラストを飾るか
イマどき、恋愛ドラマでもないぞ、こういう展開。
でもそれがかえって、新鮮でよかったかも
ただし、せっかくのハッピーエンドに水を差すようで悪いが、
遠恋を甘くみちゃ~いけない。
自分の体験からいわせてもらうと、物理的距離は心理的距離につながる。
それぞれが今何を考えているのか、わからなくなってしまったらヤバイぞ。
お気をつけあそばせ
やっぱ、全編を通して観ていなかったので、最終回といっても「万感胸に迫る思い」はないなぁ…。
ただ、生きる目的が見失われやすい現代、生そのものがすごく苛酷になっている現代に、「他人の命も自分の命もとても尊いもので、決して失われてはならないものだ」という、命の大切さを訴えるメッセージが、ストレートに心に届いたドラマだったかな、と思う。
「海猿2」来年5月6日全国ロードショーか…いっぺん大きなスクリーンであの世界を観てみたい気がするな
ところで、「海猿」の影響で、海上保安官を養成する学校への志願者数が過去最高になったとか。
映画やドラマ撮影に全面協力したかいがあったね海上保安庁!
確かにドラマの中の海猿たちはカッコいい。でも、大変苛酷な仕事であることも一目瞭然なので(第1話の訓練シーンを観ただけで私はビビッた)、志願するだけでも結構根性あるかも…まぁ、全員が海猿志願者ってわけはないだろうが。
私といえば、このドラマを観るようになってから、海難事故のニュースが流れるたびに、命がけで救助に取り組んでいる人たちの存在をリアルに感じるようになった。
私にとっては、新しい世界を広げてくれたドラマでもあったと思う。