宇宙の歩き方

The Astrogators' Guide to the Charted Space.

ぶらりTL11の旅(2改) 『Clement Sector』(2nd Edition対応版)

2016-07-22 | Alternative Universe
 シリーズ2回目のお題は、Gypsy Knights Gamesの『Clement Sector』。この会社は、元々マングース版向けに『Quick Worlds』シリーズ(※現在は販売終了)という「宇宙のどこかにありそうな星系の詳細設定」や、シナリオフックやNPCや団体を21個ずつまとめた『21』シリーズを展開していました。
 やがて、その数が増えていくにつれて(汎用設定集ではありつつも)独自設定が実体を持ち始め、『Quick Worlds』の総集編である『Subsector Sourcebook』シリーズの発表を経て、2012年の『Hub Federation』、2013年の『Clement Sector』の登場で独自宇宙としての展開が開始されました。
 そして2016年、マングース版トラベラーの第2版移行に合わせて満を持して『Clement Sector』シリーズも第2版対応…となるはずが、「大人の事情」で第2版対応を断念して「OGL版(Open Game License Version)」として再出発することを余儀なくされました(※以前からマングース第2版とOGL版に両対応することは公表されていたので、前者のバージョンだけがお蔵入りした格好になります)。それでもめげることなくリニューアルと平行して新作が発売されるなど、今なお活発な展開を見せています。

 では、その「クレメント宙域」とはどんな所か、その歴史から紐解いていきたいと思います。


 戦争や災害が相次いだ21世紀初中期の激動の時代を経て、地球の各国は生き残りのためにより内向きに、国家主義的になっていきました。統一地球政府の夢こそ潰えましたが、2070年代後半には各国は復興を終えて再び繁栄を始めました。国家主義による国家間競争の激化は、新たな資源を求めて宇宙への進出を促しました。21世紀末には企業や国家が数多くの入植地を月面に築き、小惑星を占有しては採掘し、幾つかは火星にも進出していました。
 西暦2160年頃には、地球の主要国は太陽系各地に広がっていました。イオンエンジンは科学者や労働者をガスジャイアントまで運び、莫大な量の鉱石や化学製品や資源を地球にもたらしました。その間にも新たな推進力の研究が進められていましたが、ドイツの科学者であるヨハン・ツィム(Johann Zimm)は「量子もつれ」を利用した画期的な推進機関を開発しました。物体を異次元空間に通すことで超光速航法を実現したツィム機関、またの名を「Zドライブ」の実証実験は2179年に始まり、まずはほんの数分で地球からセドナまで、後に26時間で1光年を、84時間(3.5日)で1パーセクの距離を「Zシップ」が移動できることが確認されました。
 2180年にはプロクシマ・ケンタウリ星への飛行計画が立てられ、110時間(4.5日)で到達しました。実験が続けられた結果、Zドライブは2パーセクを7日間で移動できるものの、一度に2.4パーセク以上は移動できないことも確認されました。続く20年で人類は地球周辺の星々に進出していき、エリダヌス座イプシロン星には初の太陽系外入植地「ノイベルリン(Neu Berlin)」がドイツ人によって築かれました。
 西暦2200年、そのイプシロン星から1光年離れた場所に直径2mmのワームホールが発見されました。2205年からはそのホールを拡張する計画が進められ、科学者は3年後には探査装置を通すに十分な大きさの「橋」を確保しました。EB1と名付けられた探査装置はワームホールを通過し、様々なデータを集めて無事帰還しました。

何とそのワームホールは、6万光年離れた銀河系の反対側に通じていたのです!

 2210年にはワームホールは宇宙船が通過できる規模に拡大され、「オクタゴン」によって固定化されました。そして様々な宇宙船がそこを通過していきました。そこから1光年先にはK7V型の主系列星があり、植民に適した惑星もありました。「ハブ」と名付けられたその惑星は、新宙域へと旅立った全ての人々が訪れる最初の世界となりました。
 この「クレメント宙域」は「アース宙域」と異なり、居住に向いた惑星が豊富であることがすぐに判明しました。地球の各国は競うようにハブ星系周辺に入植していきましたが、2235年の国連総会で締結された「独立世界条約(Independent Worlds Treaty)」よって、ハブ星域外の植民星は全て独立国と同じ扱いとなるよう取り決められました。このことにより、ハブ星域に隣接したフランクリン、カスカディア、セコイアの各星域には、地球上では独立を勝ち取れなかった民族(ウクライナ人(※この時代のウクライナはロシアの支配下にあるらしい)、イグボ人、バスク人など)や、宗教団体や完全自由主義者(リバタリアン)や社会主義者といった思想集団、地球での生活に幻滅した人々が押し寄せ、「自分たちの新たな故郷」を次々と開拓していきました。
 人と資源が行き交うようになったワームホールはいつしか「コンジット(導管)」と呼ばれるようになり、国家や企業の注目はアース宙域からクレメント宙域に集まるようになりました。入植に適した星の少ないアース宙域の開発が停滞する一方で、クレメント宙域の入植地と通商路は拡大を続け、ワームホールの発見からわずか130年でクレメント宙域のリムワード方面を除いてほぼ植民地が置かれ、さらに隣接宙域へと入植が始まりつつありました。

しかし西暦2331年4月15日、「コンジット」は突如消滅しました。

 大きなエネルギー波を検知した数秒後にホールは閉じ、たまたまオクタゴンに居た数百名は崩壊に巻き込まれて死亡しました。科学者は現場に急行しましたが、ホールが量子レベルに縮んだだけという予測に反して、原因不明の理由で文字通り消滅したことがわかりました。はっきりしているのは、クレメント宙域の人々がいきなり地球から6万光年の彼方に取り残されてしまったことです。
 「コンジット」の崩壊を受けて、即座にハブ星系大統領ヒョードル・ハウザーは他星系の指導者と連絡を取り、地球からの統治に代わる恒星間政府を提唱しました。最終的に2332年7月30日にハブとその植民地星系、および隣接する4星系の計6星系が自由通商と一括防衛を基盤とする「ハブ連邦(Hub Federation)」を結成しました。
 その後10年間、科学者たちは必死に「コンジット」の復元や新たなワームホールの発見に取り組みましたが、2342年現在、全く成果は得られていません。クレメント宙域の全ての人々は今、地球から離れた自分たちがこれから進むべき道を模索しています。


 このように、近年の観測技術の進歩により「入植に適した太陽系周辺の星々」という王道にリアリティが無くなってしまったところに「銀河系の反対側に通じたワームホール」というハッタリをかますことによって、トラベラー的な「入植に適した星だらけ」の環境を生み出したというのは、非常に上手いやり方だと思います。
 また、ハブ連邦がわずか6星系の小国家であり、他の星系は全て独立扱いなので、勃興期ならではの成り上がりや英雄譚も不可能ではないでしょう(巨大企業の存在感がOTUほどでもありませんし)。加えて、歴史が浅いながらも入植者が元々「異端児」だらけなので、各星系の個性もかなり際立っているのも注目点です(ハブ連邦が主に独英米系の移民で構成されているので、そこから見ての「異国感」ということになりますが)。
 始まりが「オリジナル星系の詳細設定本」なので、各星系設定の細かさはOTUを遥かに超えます。星系内惑星の軌道や主要惑星の詳細なデータ、惑星図、地方政府や各都市の情報(人口から気温まで)、文化様式、はたまた地方暦の数え方(例:ハブ星系は入植初日を紀元として、公転周期116日なので1年は116日…ではなく3公転の348日であり、1公転ごとに前期・中期・後期と呼び表す(例えば、123年前期101日))に至るまで、必要十分過ぎる情報が手に入ります。残念ながら、NPCは自前で準備しないといけませんが。

 「クレメント宙域」設定で、OTUと最も違うのがジャンプドライブに代わる「Zドライブ」の存在です。OTUのジャンプドライブは航行距離に関係なく異空間に約168時間(7日間)留まるものでしたが、Zドライブは2パーセクの移動に168時間を要するのを基準とし、1パーセク移動なら半分の84時間、1auならわずか1.44秒で移動できます。
 また、各星系(ゲーム的に言えば星域図のヘクス)には空間の「もつれ」である「ツィム点」が存在し(点と言っても半径500km程度の空間ですが)、他の星系に向かうためには必ず特定のツィム点から「入って」、特定のツィム点から「出る」必要があります(その入口をIZP、出口をOZPと称します)。当然ながら、ツィム点から「出た」船は衝突防止のために速やかに別の場所に移動することが求められます。なお、ツィム点は航法データに記載がある他、星系によっては「ブイ」や星系防御施設が設置されていることもあります。
 ジャンプの際に宇宙船は「バブル」に包まれて移動しますが(※ただし古い設定ではバブルは無いことになっていたので、変更されたと思われます)、そのバブルは船体が5000トン以上では形成できず、2000トン以上でも一定確率でジャンプ中に「破れて」しまいます。破れてしまった場合のペナルティは「即座に通常空間に出る」とだけあるため(どこで破れたかはレフリーの判断)、そこから目的地に向かえる(もしくは文明世界に帰還できる)ツィム点を探し直す時間が余計にかかるのでしょう(そもそも都合よく見つかるかどうかは航法士の腕次第?)。
 この設定により、OTUよりも小型艦が主力となっていることが伺えます(※さらに言えば、星系間移動を考えなければいくらでも巨大化できる上に、敵の出現地点が解り切っている防御側が圧倒的に有利のような気もしますが…? ただ、星系間を結ぶツィム点は「少なくとも1つ」と書かれているので、未知のツィム点から攻め込まれる可能性も無くはないです)。
 加えて、星系内移動(「スキップ」と呼ばれています)がかなり便利になっています。星系内移動用のツィム点を探すのは容易であり、太陽系規模程度なら1分かからず移動できてしまうのですから、星系内物流を前提とした地方経済やOTUとは異なる艦隊戦術も成立しそうな感じです。

 このクレメント宙域でも、今のところ他の知的生命との接触は果たされていません。ただし、惑星改造の疑いのある星があったり、300万年前の異星文明の痕跡が発見されたりと「何者か」の存在を伺わせる要素は存在します。
 その代わりと言ってはあれですが、プレイヤーキャラクターとして「知性化種」が使えるようになっています。用意されているのはエイプ、ドルフィン、ベアーといった定番から、クラーケン(外見は『クトゥルフの呼び声』に出てきそうな感じ(笑))、イェティといったものまで!(イラストではパンダも知性化されていた) 他にも、人類に遺伝子改良を施して低重力環境に適応させた「オルトラン(Altrans)」もPCとして使えるルールが整備されています。
 人類といえば、クレメント宙域の平均寿命は何と254歳なのです! 宇宙植民が始まる頃には画期的な延命・抗老化医療が普及していたらしく、見た目と実年齢が倍ぐらい違うのは既に当たり前の社会となっています。ルール上で老化が始まるのは76歳以降とされるなど、古くから『トラベラー』に付いて回る「中年の世界」というイジリを設定で回避してみせています(ただしキャラクター作成時には「4レベル制限」があるので、達人は作れても超人は作れないようにはなっています)。

(※『2300AD』と違って植民地獲得競争にならなかったのも、この寿命設定のせいだったりします。地球諸国が延命によって膨れ上がった自国民を一刻も早くクレメント宙域に「棄てる」必要に迫られた結果、植民星を「他国」とみなせる独立世界条約が締結されたのです)

 なお、基本的にTL11設定ではありますが、極一部の先進星系ではTL12に到達していたり、OTUではTL13扱いの「対話型コンピュータ」やクローニング技術がTL12で存在しています。あくまでトラベラーなので言うまでもないですが、例によって超光速通信はないので「旅の速度=情報の速度」です。また、超能力は「ない」と明言されています。


 マングース版トラベラー(初版)のATUとして始まったこの『Clement Sector』ですが、前述した通り、マングース版ルールが第2版に移行した際に「大人の事情で」袂を分かち、現在はTraveller SRDやトラベラー互換システム『Cepheus Engine』を利用する「OGL版」として販売が再開されています。
 ATUの中でも特に販売点数の多いこのシリーズは、結局何を買ったらいいか解りづらくなっているのも否めません(ただし2nd Editionとなった際に整理統合は進んでいます)。ということで簡単にまとめてみます。なお、タイトルに「2nd Edition」と書いてありますが、マングース版トラベラー第2版対応製品ではないことを繰り返し記しておきます(もちろんそのルールで楽しむのも不可能ではないですが)。

【コアルール・設定】
『Clement Sector: The Rules』(2016-10-13)
 前述した通り、OGL版『Clement Sector』シリーズはTraveller SRDや『Cepheus Engine』(そしてマングース版トラベラー初版)を利用して遊ぶ設計になっていましたが、2016年10月に遅ればせながら”コアルール”が整備されました。これは『Cepheus Engine』を基にして『Clement Sector』設定に合わせた調整、戦闘ルールの改定、技能群の修正(互換性確保のためにTraveller SRD寄りに戻された)が行われています。
 現在ではクレメント宙域製品群はこの『The Rules』で遊ぶのが前提になっています。

『Clement Sector 2nd Edition』(2016-04-14)
 「Core Setting Book」の副題が示すように、中核設定の全てがこれに詰まっています。「クレメント宙域」全体の背景設定、宙域全体のUWP、キャラクター作成ルール(経歴部門、新技能、知性化種族)、SRD版ルールからの改訂点、サンプル宇宙船などを収録。
 ちなみに2nd Edition移行に伴って旧版の『Career Companion』『Player's Guide』などの内容を取り込んだため、ページ数は旧版の倍に膨れ上がっています。
(追記:2016年12月6日更新の最新版で、『The Rules』と重複するルール部分が削除されたようです。よって、SRD版ルールとこの本のみでプレイするのは難しくなったかもしれません)

『Anderson & Felix Guide to Naval Architecture 2nd Edition』(2016-05-31)
 宇宙船建造ルール(小艇およびZドライブ以前の宇宙船も含む)と、わずかながらサンプル宇宙船を収録。ちなみに「Anderson & Felix」というのは、ハブ連邦海軍の艦船建造を一手に担う大手造船企業の名前。

Clement Sector Core Bundle(2016-10-13)
 上記の「コアルール三部作」をまとめたバンドルです(おまけで後述の『Introduction to Clement Sector 2nd Edition』も含まれています)。

『Introduction to Clement Sector 2nd Edition』(2016-05-06)
 「クレメント宙域」の無料ガイドで、宙域史とサンプル星系(でも旧『Quick Worlds』1つ分と同量)を収録しています。内容は旧版と同じですが、2nd Editionに移行した際にZドライブ関連のルールが変更されたため、解説文が差し替わっています。

『Diverse Roles: A Clement Sector Career Catalog』(2017-06-23)
 クレメント宙域(に限らず汎用的に使えますが)に新たに宇宙鉱夫、政治家、聖職者など19の経歴を追加するサプリメントです。

【クレメント宙域設定集】
The Clement Sector Subsector Pack(2016-05-18)
 再編された『Subsector Sourcebook』シリーズ全5作品を収めたバンドルです。ハブ連邦のあるハブ星域を始めとして、隣接するカスカディア、フランクリン、セコイヤの3星域、そして辺境の植民星群を解説した『The Colonies』と、膨大かつ詳細な星系設定資料集です。
 なお、旧版の『Hub Federation』に分けて収録されていた星系設定は『Subsector Sourcebook 3: Hub 2nd Edition』に統合されました。

『Hub Federation Navy 2nd Edition』(2017-03-16)
 ハブ連邦海軍を詳細に解説。海軍に特化した上級キャラクター作成ルール(11部門)やモルトケ級巡洋艦B型のデッキプランも。

『Hub Federation Ground Forces 2nd Edition』(2017-05-03)
 ハブ連邦陸軍の設定集。組織図(特にハブ連邦では陸軍の下に海兵隊と惑星防衛軍が置かれているのがポイント)や制服や装備の設定、上級キャラクター作成ルール(7部門)、シャドウストライク級強襲輸送艦のデッキプラン、車両7台分のデータなどが記載されています。

『Skull and Crossbones: Piracy in Clement Sector』(2016-07-14)
 クレメント宙域における海賊行為を解説しています。

『Wondrous Menagerie: Uplifts in Clement Sector』(2017-02-02)
 人類による遺伝子改良で知恵と直立歩行能力を得た、様々な知性化動物(Uplifts)を扱うサプリメント。彼らの生活様式や、人類が彼らにどういう態度を見せているか、などを解説。中には脱走奴隷の経歴部門も。

『Tree of Life: Altrants in Clement Sector』(2017-09-07)
 こちらは遺伝子改良人類に関する資料本。設定解説・追加のほか、新種族作成ルールも。

【シナリオ集】
『The Cascadia Adventures 2nd Edition』(2017-05-09)
 カスカディア星域を舞台にした『Save Our Ship』『The Lost Girl』『Fled』の3部作シナリオを合本して復刊。カジノ星系を拠点に、プレイヤーは宇宙船MVダストランナーの乗組員となって宇宙を駆ける!

『The Slide』(2017-04-20)
 クレメント宙域辺境で開催される、海賊主催のレース「スライド・ラン」。ルールは一つ、いち早くゴールした者が勝者。ただこれだけ……。
 OGL移行後初のシナリオは、今までありそうでなかった宇宙レースもの。競争相手の妨害を乗り越えてルール無用のレースを制し、莫大な賞金を手に入れることはできるか!?

【宇宙船資料集】
Ships of Clement Sector 1-12 Pack(2016-05-19)
Ships of Clement Sector 13-17 Pack(2017-01-08)
 様々な宇宙船を詳細に解説した『Ships of Clement Sector 2nd Edition』シリーズを集めたバンドルです。単品売りもあります。なお、13巻以降はOGL版移行後の作品のため「2nd Edition」ではありません。

『Historical Ships of Clement Sector 1: Trent-class Destroyer 2nd Edition』(2016-06-01)
 Zドライブ開発前の宇宙船を解説する『Historical Ships of Clement Sector』シリーズですが、今のところ1作品のみなので単品売りです。

『Wendy's Guide to the Fleets of Hub Subsector』(2016-10-27)
『Wendy's Guide to the Fleets of Cascadia Subsector』(2017-03-16)
『Wendy's Guide to the Fleets of Franklin Subsector』(2017-08-02)
 クレメント宙域内の海軍艦艇に関する数々の情報をまとめて定期刊行している『ウェンディー年艦』から抜粋した週刊誌…という体裁のサプリメント。

【21シリーズ】
168 SF Adventure Plots
 シナリオプロットを21本ずつ収めた『21 Plots』シリーズの8作品を全て集めたバンドルです(バラ売りもあります)。これだけあれば導入に困ることはないでしょうし、トラベラー伝統の「ダイス目次第で展開が異なる」パトロン形式なので、シナリオヒントは実質この6倍!?

『21 Villains 2nd Edition』(2016-06-01)
 チンピラから独裁者まで「悪役」を21人集めた資料集です。

『21 Starport Places 2nd Edition』(2017-01-26)
 宇宙港内のカジノや小売店といった施設(とデッキプラン)を集めたサプリメント。

『21 Pirate Groups』(2017-10-19)
 海賊団を21ほど集めた資料集です。

【その他】
『Clement Sector Coloring Book』(2016-08-09)
 まさかの「大人の塗り絵(Adult Coloring Book)」。線画となった宇宙船に好きなように着色しましょう(笑)。

『Clement Sector Referee Screen Panels』(2017-10-12)
 別売りの『DriveThruRPG Game Master Screen』に差し込むための美麗なイラスト集です。


 以下はかつて発売されていたものの、OGL化されずに絶版となったサプリメント類です。ただし今後OGL化されて再販されるかもしれません(傾向としては、じわじわとOGL化されているように見えますが…?)。

●『21 Vehicles』
 反重力バイクから戦闘車両まで、21種類の乗り物を収録。

●『21 Organizations』
●『21 More Organizations』
 様々な企業や団体、中には「女性だけの特殊部隊」とかも21個ずつまとめて解説するサプリメント。

●『Dawn Adventures 1: The Subterranean Oceans of Argos Prime』
●『Dawn Adventures 2: Hell's Paradise』
 こちらは辺境のドーン星域(『The Colonies』で解説)を舞台にしたシナリオです。

●『Grand Safari』
 クレメント宙域外のハンニバル星域(の1星系)を舞台にした、タイトル通りの狩猟型シナリオ。


 このように、本気で集め出すと結構お金がかかるのは否めませんが、その分ATUでも群を抜いて設定が深いのがクレメント宙域。『トラベラー』の王道設定を踏襲しつつもアレンジを加え、最近流行りのトランスヒューマンSF的な要素も少々盛り込んで、異彩を放つ魅力的な宇宙に仕上がっています。今後の設定の拡大も期待できる、今、最も活発なATUです。「貴族がのさばってて、何だかんだで身分がものを言う社会にはうんざりだ!」という方には、こんな新天地はいかがでしょうか?

 ……あとはまあ、妙にドイツ推しですよね(笑)。これまでアメリカ主導型のSF世界が多かったので、個性を出すためにそうしたのかもしれませんが。
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