生野町の旧医院

2019年04月26日 | 但馬の建物
   国府コミュニテーセンターの玄関は花いっぱい


(但馬ふるさとづくり協会転載許可済)
平成27年 第10回但馬検定(2級)問題より

【39】朝来市生野町にある旧医院で、色彩を施した格天井等
の特徴があり国登録有形文化財に指定されているのは、次の
うちどれでしょうか。

(a)旧海崎医院        (b)旧小出医院    
(c)旧上垣医院        (d)旧川崎医院


正解は、(a)の旧海崎医院です。
明治20年(1887)頃に建設された海崎医院は、外科医海崎
一貫の治療の場として建てられました。明治期の建物の特徴
がほぼ完全に残る貴重なものです。

 ちなみに、(b)の旧小出医院は養父市八鹿町伊佐にある医
院で、大正7年(1918)に完成した大正期のものです。
(c)の旧上垣医院は朝来市和田山町に昭和5年(1930)に
建設された、上垣新吾医学博士の医院です。但馬地方に現存
する貴重な洋館建築です。
(d)の旧川崎医院は不明です。


『てしょう』

 どこでも使っているかと思いましたが「てしょう」って標準
語ではないのですね。「てしょう」は、漢字で書いたら「手塩
皿」のことだったのです。
子供のころから現在でも、「小皿」のことを「てしょう てしょ
う」と呼んでいました。正しくは、沢庵や漬け物惣菜を皿に載せ
る時、「てしょうに取って食べようで」と小皿のことを言うので
すね。

小皿にとる食べ物によっては、醤油や塩を付けて食べるからでし
ょうか、「手塩皿(てしょうざら)」と言うそうです。
「てしょう取ってくれ~や。ケンちゃんにも1枚やってくれんか。
おかずを取って食べたいから」なんて言う時に使います。