但馬の鉱山・但馬三山

2019年04月02日 | 但馬の近代化遺産
        日高町西芝・憩いの広場 桜満開


(但馬ふるさとづくり協会転載許可済)
平成30年 第13回但馬検定(1級)問題より

【71】但馬地域には日本の歴史上において重要な鉱山が点
在しています。江戸時代から「但馬三山」と呼ばれた鉱山は、
生野銀山、明延銅山とあと1つは何でしょうか。
(漢字で正確に)


正解は、【中瀬金山(中瀬鉱山)】です。

 ふるさと但馬には、有名な鉱山がたくさんあります。銀の
生野鉱山、銅の明延鉱山、そしてもう一つは金の中瀬鉱山で
す。

生野や明延にくらべて少し名が知られていませんが、養父市
関宮町中瀬にある中瀬鉱山は、れっきとした金の鉱山、近畿
地方最大の金山だったのです。

安土桃山時代に八木川で砂金が発見され、中瀬が金の鉱山と
して発展しました。豊臣秀吉は、中瀬金山を直轄地として蔵
入地として治めました。
徳川家康は、中瀬鉱山を領地として開発、佐渡、石見の金山
と技術交流して開発を進めました。

明治5年には官営となり、明治22年からは三菱が、昭和10
年には日本精鉱が経営し、昭和44年には閉山しています。

中瀬金山から産出された自然金は、長さが7Cmもある棒のよ
うな結晶の日本最大の自然金と言われています。


『むかぜ』

 あの、足が100本もあるという気色悪い虫はムカデ(百足)で
す。
標準語で「むかで」のことを、なぜか但馬の人は「むかぜ」って
言うのです。
いつの間にやら、手「て」が100本あるから「で」のはずが「ぜ」
になってしまって「むかぜ」です。
おかしい事ですが、但馬の人は「ムカデ」のことを「むかぜ」っ
て言うのです。

「ケンちゃ~ん。大きなむかぜがおるで~。はよ~やっつけちゃ
ら~や。熱い湯を持ってきて、むかぜにかけちゃら~や」と熱湯
をかけて退治します。

但馬の人は、なぜか知らんが「むかぜ」といって、見つけたら足
で押さえるか湯をかけますね。