八王子市散田町在住のスポーツ好き親父の戯言!

八王子市の学童野球チーム散田ドラゴンズ元管理人(2007年3月~2016年2月)のブログです。

安全・安心を守れるか? 政治家や組織委員会、IOCは信頼に足るか?

2021年06月26日 19時49分36秒 | 管理人のこと、雑感

アスリートの激闘について書いた後にこうしたことを書かなければいけないというのも本当に複雑な心境ですが、それもこれも、自分たちのことしか考えないバカな政治家やぼったくり男爵をはじめとする五輪貴族たちのせいです。

 

菅首相はG7で各国首脳に開催を明言し、オリンピック開幕まで既に1ケ月を切り、国民の意見を無視してどんどんオリンピック開催を既定路線にしています。それどころか、勝手に無観客ではなく有観客になり、関係ないといっていた1万人にした上、開会式は2万人に引き上げ、挙句の果てに、酒類提供の検討までぶちあげ、さすがにこれはあまりの批判に取り下げざるを得ませんでしたが、声がなければ、何だってやりかねない勢いです。

 

菅首相は、オリンピック開催にあたり、バカの一つ覚えみたいに「国民の安全・安心を守る」と繰り返しました。しかし、合宿で入国したウガンダ選手団に新型コロナウイルスの要請者が出て、その濃厚接触者が特定されないまま選手団は合宿地の泉佐野市に移動し、新たな要請者が出る事態になりました。この事態についてのヒアリングで、検疫官の回答は「検疫の役割は、陽性者の発見であって、濃厚接触者の特定は受け入れ先の保健所である」という事務的なものでした。受け入れ先に移動するまで放っておいて良いと思っていたのでしょうか。今の状況でこんな事務的なことをいっている担当者の想像力の欠如もどうかと思いますが、問題はこうした時の対応を構築できていない国、政治家にあります。菅首相が言っていた「安全・安心を守る」という言葉が、単なるお題目で、大嘘だったことが明らかになりました。

 

そして、感染状況については、東京都は完全にリバウンドに入りつつあります。しかも、より感染力が強いとされるインド型(デルタ株)に置き換わることが想定されている中です。

 

さすがにこうした状況を心配されたのか、天皇陛下が「宮内庁長官の拝察」という形をとり、オリンピックによる感染拡大の懸念の表明されました。そもそも陛下にこんな心配をさせることがどうかと思いますが、これに対して、加藤官房長官、菅首相が続けて「宮内庁長官が自分の意見を言ったものである」といかにも事務的なコメントを述べました。もちろん、天皇陛下の意見だと認めることは法的に出来ないのは分かります。しかし、それだけではなく、陛下の懸念を無視するかのような扱いです。本当にいかがなものかと思います。

 

憲法学者の中には、陛下が「宮内庁長官の拝察」という形をとったとしても、政治に関与するような発言をすることは問題だと指摘する人もいるようです。こうした形をとり、陛下を利用する勢力が出てくる可能性があるからということです。しかし、それを言うなら、民意を無視する今の政府も陛下を利用しているということが言えます。陛下はオリンピックの名誉総裁として、開会宣言をさせられるのです。平時ならともかく、緊急事態宣言は解除したものの、いまだにまん延防止等重点措置で、多くの市民が犠牲を強いられている中で天皇陛下を担ぎ出すことによって、天皇陛下を利用しよとしていると言えます。それに対して、陛下に拒否権がないというのもおかしな話です。まるで、勝てる見込みのない戦争になだれ込んでいった戦前を彷彿とさせます。あの時も懸念を表明する天皇陛下を説得し、巻き込んで、利用したのです。今も、天皇陛下には政治に口出しするなと制約をかけておきながら、自分たちに都合よく利用しようとしているのは、昔と同じです。それに対して、国民に思いを寄せる天皇陛下が「宮内庁長官の拝察」という形でしか意思を表明できないというのは、何ともおかしな世の中です。

 

オリンピック、パラリンピックを目指すアスリートは応援したい気持ちでいっぱいです。しかし、コロナ禍で図らずも顕在化したオリンピックを巡るどす黒い権力によってこれ以上事態が悪化しないように歯止めをかけたいものです。しかし、このアンビバレントな状況で、なかなか国民の声が明瞭にならない感じもあり、また、権力側はそれを狙っているようです。何とかしたいものです。

 

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陸上日本選手権、男子100m決勝!

2021年06月26日 18時24分35秒 | スポーツ

オリンピック代表を決める陸上の日本選手権のTV中継があるというので、昨日は仕事が終わって慌てて帰宅をしました。話題は男子100mでしたが、陸上の華だけあって、オオトリだったので、そんなに慌てて帰らなくて大丈夫でした。

 

見どころは、かつてないほどの有力選手が集まった中で、3位に入らないとオリンピック代表に内定しないというハイレベルな競争でした。ケンブリッジ飛鳥選手は残念ながら準決勝で敗退しましたが、先日日本新記録を出した山縣亮太選手、前日本記録保持者サニブラウン・アブデルハキーム選手、9秒98の記録を持つ桐生祥秀選手、小池祐貴選手、先日自己ベストを更新したばかりで好調の多田修平選手の5人が、10秒05というハイレベルな五輪派遣標準記録を突破しており、この中で3位に入らないといけないのです。

 

大会前から大きな話題となっていましたし、とんでもない記録が出るかもしれないと、私もドキドキしながら見守りました。しかし、雨上がりのコンディションということもあったかもしれませんが、結果は意外なものとなりました(ある意味意外ではないかもしれませんが)。

 

この結果を見て、私が思ったのは、どんなにトレーニングを積んで、メンタルも鍛えてきているはずのトップ・アスリートでも、やはりプレッシャーで力を出し切れないことはあるのだということです。

 

先日の布施スプリントで山縣選手は日本新を出し、多田選手も10秒01を出し、この二人が有力と思われていました。サニブラウン選手は、アメリカでの実戦経験が不足し、桐生選手は右足アキレス腱の痛みを抱え、小池選手は布施スプリントで山縣、多田に遅れをとりました。しかし、いずれも実力者であり、誰が勝ってもおかしくはありませんでした。

 

スタートに定評がある多田選手がスタート直後に飛び出すことは誰もが分かっていたと思います。布施スプリントでもそうでしたが、その時は山縣選手が冷静なレース運びでしっかり中盤から後半で差し切りました。しかし、昨日は違いました。一発勝負の選考会、意識する選手が多数いる状況など、いろいろな要素がいつもと同じレースをさせなかったのでしょう。

 

多田選手は、先行逃げ切りの10秒15で優勝、他のライバルは僅差に迫ることも出来ず、2位に入ったのは、何と伏兵のデーデー・ブルーノ選手。9秒台カルテットは、9秒27~29の間でダンゴ状態となり、写真判定で、3位山縣、4位小池、5位桐生、6位サニブラウンという結果になりました。

 

多田選手は会心のレースでしょうが、多田選手には失礼ですが、多田選手が勝ったというよりは、山縣選手が負けたという印象が強いレースとなりました。選手心理やコンディショニングは本当に微妙なものですね。

 

オリンピック開催については、政治家やオリンピック貴族たちの変な思惑で国論を二分?していますが、オリンピックを目指す選手たちの努力は、何ら批難されるものではありません。どういう形になるか分かりませんが、かれらの努力が正当に評価され、報われるといいのですが。

 

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3ケ月!&13日目!

2021年06月19日 17時55分21秒 | 管理人のこと、雑感

群馬県はまん延防止等重点措置が6月13日で終了し、その後「お願い」ベースの酒類提供の時短要請がありましたが、それも20日で終了します。緊急事態宣言が延長していた大阪、東京なども沖縄を除き、20日で宣言は終了し、まん延防止等重点措置に移行します。国の指針を踏まえ、各府県が酒類提供の方針を打ち出す中、東京都は昨日遅くまで方針が出ませんでした。オリンピックのパブリックビューイングについても、各県とっくの昔に中止を打ち出しているのに、東京都は今日になってようやく全会場の中止を発表しました。目立つことが大好きな小池都知事ですが、本当に大事なことはなかなか決められないということがはっきりしたと思います。オリンピックについても、ほぼだんまりを決め込み、何かあればここのところ積極的な発言が目立つ菅総理の責任にしようということかもしれません(菅総理とて責任はとらないでしょうが)。そして、大きな問題なくオリンピックが終わった暁には、それこそ「私の手柄」と喧伝するのでしょう。

 

そんなこんなでモヤモヤした日々を送る毎日ですが、そんな中、単身赴任も3ケ月になりました。やっていることは特に1ケ月目と変わらずですが、要するに単身赴任生活にもだいぶ馴染んだということが言えそうです。

 

それよりも新たな変化は、コロナ対策ではありませんが、お酒をやめて今日で13日目になることです。発端は健康診断結果です。今回の検査では、ピロリ菌の有無を調べる項目があり、ピロリ菌ありとなっていました。若い頃から胃が痛くなることがよくあり、ピロリ菌がいるだろうとは思っていました。最初は、ガスター10という強めの胃薬のお世話になっていましたが、そのうち、LG21というピロリ菌に効くというヨーグルトが発売され、それを利用するようになってからは、胃痛は治まり、薬の世話になることもなくなりました。なので、特に気にもとめていなかったのですが、もともとバリウムではなく、胃カメラを選択していたことから、せっかくの機会なので胃カメラをすることにしてみました(ここ数年、どちらかを選択できるようになっていたのですが、自分で病院を予約する胃カメラは面倒くさく結局受診せずに終わっていました)。

 

ということで、近所のクリニックで胃カメラの予約をし、前日からお酒抜きになりました。そして、当日は鎮静剤を使ってもらい、寝ているうちに調べてもらったところ、先生からは「お腹が痛くなることありませんか。潰瘍や潰瘍の跡が結構あり、ピロリ菌も多いです」と言われ、ピロリ菌の除菌をすることになりました。

 

その時には、お酒をやめるようにとの指示はなかったのですが、経験者の同僚たちは口々に「お酒はダメだと言われた」と言います。で、いろいろ調べてみると、1回目の除菌に失敗した場合、薬を変えて2回目の除菌をするそうですが、その時の薬は、アルコールとの相性が悪く「禁忌」ということで、本当にダメなようです。1回目の薬は、そうした禁忌はないものの、通常、アルコールは「控えるように」という扱いのようでした。いつもの私なら、だったらいいやとなるところでしたが、さすがに歳も歳ですし、今回は控えることになったわけです。

 

で、6月8日から朝夕の薬を飲み始め、14日で7日間の除菌は終了しましたが、せっかくなので、どこまで続くか禁酒を続行しています。もちろん、コロナが終息すれば、付き合いなどもありますから、このまま断酒となることはないと思いますが、そういう付き合いも今はないので、どこまでいけるかチャレンジです。

 

飲酒は習慣なので、それをやめるには別の習慣が必要です。ということで、炭酸を飲んだり、紅茶を飲んだり、おやつを食べたりと、これはこれであまり良くない習慣が始まっています。しかし、除菌のせいか、禁酒のせいか、お腹の調子も良いので、暫くはこの新習慣を続けようと思います。

 

 

 

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何も決まらない国、決められない国、だけど五輪だけは決まっている国、日本。

2021年06月12日 14時39分11秒 | 管理人のこと、雑感

山縣選手のことを書いたら、オリンピックを出来たらと思ってしまいます。最近では、全米女子オープンで笹生優花選手が優勝して、フィリピン代表としてオリンピックを目指しているそうですし、白血病から復活した池江璃花子選手や、ケガに悩まされ鉄棒一本に絞り最後のオリンピック代表に滑り込んだ内村航平選手、稀にみる激闘の選考を制した阿部一二三選手、黄金期を迎えた女子バトミントン、東京で復活したソフトボール、野球など、オリンピックに出してあげたい選手、チームを数え上げたら、枚挙に暇がないくらいです。

 

しかし、緊急事態宣言が継続している現在は、どう考えても、皆が安心して、オリンピックを楽しめ、応援するような状況ではないと思います。にもかかわらず、政府も、東京都も、組織委員会も、誰もやめるとは言い出さず、このままオリンピックになだれ込むようです。結果はどうなるか分かりません。それほどの感染拡大を招かずに終わることもあるかもしれません。しかし、それはあくまで結果論で、そんな蓋然性の低い期待に国民の命をかけるなど、政治家のすることではないと思います。

 

そして、こんな状況を招いているのは、為政者の不作為とも言える無能さのためです。

 

今になってワクチン、ワクチンと大騒ぎをしていますが、そもそも最初のワクチン確保競争に完全に遅れをとったという失敗がそもそもの発端です。そして、遅れたのであれば、その時間にしっかりに準備をしていたかと言えばそうでもなく、予約に電話とインターネットで先着順とするなど、誰が考えてもパンクをするやり方をする始末です。また、大規模接種センターの小池都知事の思い付きのドタバタも笑止千万です。最初はやらないと言っていたのに、各県が設置を始めると急遽築地ではじめたものの五輪までしか使えないということから、今度は批判を浴びた代々木のPV会場を「有効活用」すると言い始めました。真夏の屋外の接種会場って何なんでしょうか。

 

そもそもワクチンの接種がこれだけ遅れているにもかかわらず、日本の新規感染者数は、接種が進んでいる国よりもはるかに少ないのです。にもかかわらず、医療体制がひっ迫して緊急事態宣言を出さざるを得な状況になっているのです。1年以上も経っているにもかかわらず、なぜこの状況を改善できないのでしょうか。

 

新型コロナウイルスの感染拡大の初期の頃は、日本人の規律正しさやモラルが感染爆発を防ぎ、それは誇らしいことだと思いました。しかし、それが1年以上も続き、政府や行政の言い草が相変わらずの「お願い」だけで、しまいには「人流をとめる」という理由で、大して効果が見込めない百貨店や映画館など特定業界を分かり易い標的にした休業要請など、愚の骨頂の施策しかありません。小池都知事ときたら、くだらないフリップ芸をするだけです。

 

真面目な日本人も、さすがにこの国は一体何なのだと思い始めていると思います。1年以上が経って、何も変わっていないではないかと。その間にも、政治家、官僚、医師会会長などの不祥事は後を絶ちません。しかし、こうした政治家を選び、その存在を許しているのも国民なのです。国民は、もっと怒った方がいいと思います。

 

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山縣亮太、遂に9秒台で日本新!

2021年06月12日 10時21分46秒 | スポーツ

山縣亮太が9秒台に王手をかけたのは、もう4年も前のことになります(「山縣亮太、日本歴代2位 10秒00!」)。桐生選手と日本の短距離界をけん引し、どちらが先に9秒台を出すかと言われていましたが、桐生選手に先を越されてしまいました。しかし、山縣選手もすぐに10秒ジャストをたたき出し、9秒台は時間の問題と思われていました。山縣選手自身もそう思っていたと思います。

 

しかし、現実は残酷なもので、山縣選手がケガなどに悩まされる中、2019年にはサニブラウン アブデルハキーム選手が9秒97と日本記録を更新し、さらに小池祐貴選手も9秒98を出すなど、ライバルたちがどんどん先を行ってしまいました。山縣選手も心中穏やかでなかったのは想像に難くありません。

 

しかし、遂にその時がやってきました。6月6日の布施スプリントで、9秒95と日本新記録の9秒台を叩き出しました!追い風2.1m以上だと参考記録となってしまいますが、ギリギリの追い風2mでの記録でした。これまで運がないと言われてきた山縣選手の努力へのご褒美でしょうか。

 

ライバルの桐生選手が天才肌で躍動感のある走りをするのに対し、山縣選手は学究肌で、理詰めで自分の走りを極めるタイプです。そのためか、走りも機械のような正確な動きです。今回のレースでもそれが非常によく出ていました。隣のレーンを走った多田修平選手も、今回自己ベストの10秒01を出しましたが、多田選手の特徴は頭を下げてのロケットスタートです。今回もそのスタートがびしっと決まり、序盤で先頭に立ちました。しかし、山縣選手の走りはまったくぶれることなく、正確にステップを刻み、多田選手をかわしてトップでゴールしました。他にも小池選手などトップ選手が集まり、皆素晴らしい走りをしているはずですが、山縣選手の走りと比べると、体がわずかにぶれて見えました。それくらい、山縣選手のぶれのない、体幹のしっかりした走りは、山縣選手のたゆみない努力と研究が作り出したものだと思います。

 

オリンピック参加標準記録である10秒05を突破し、日本新を出してでも、まだオリンピック参加資格を得たわけではありません。桐生、サニブラウン、小池、多田、ケンブリッジとライバルが集結する、日本選手権で3位以内に入らなければなりません。しかし、このタイミングで呪縛のようになっていた9秒台をクリアし気持ちの面で解放され、あのぶれのない完璧な走りをすれば、3位以内は大丈夫なような気がします。オリンピック自体はどうなるか分かりませんが、日本選手権での走りを期待したいですね!

 

 

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