八王子市散田町在住のスポーツ好き親父の戯言!

八王子市の学童野球チーム散田ドラゴンズ元管理人(2007年3月~2016年2月)のブログです。

ラグビー熱は続く! 野球、サッカーはどうだ?

2019年12月12日 23時19分37秒 | スポーツ

昨日はラグビーW杯で初めてベスト8を達成した日本代表のパレードが丸の内で行われました。既に2ヶ月近く経っていますが、その熱気は冷めやらず、5万人の観衆が通りを埋め尽くしました。五輪や野球のパレードと違って、歩いてのパレードというのも新鮮で良かったですね。

 

平日の昼間とあって、通りを埋めたのは女性ファンが多かったです。流行語大賞の候補にもなった「俄かファン」なのでしょうが、その熱狂ぶりは、単なる一過性のものとは思えませんでした。前回大会でも、今大会の優勝国である強豪南アフリカを破り盛り上がりを見せましたが、それは一時のもので、ラグビー人気は長続きしませんでした。それに対し、今回は自国開催だったため、会場で、テレビで、ラグビーの試合を実際に目の当たりにした人が多かったのが、今回の盛り上がりの大きな理由だと思います。

 

ラグビーは、他のスポーツに比べてルールが複雑です。特に、世界でもっともメジャーなスポーツであるサッカーと比べると、はるかに複雑で、分かりづらいと思います。それが、伝統国以外で、ラグビーがなかなかメジャーにならない理由だと思いますが、 ラグビーほど激しく、攻守の入れ替わりが早く、選手の役割が変化に富むスポーツはありません。それが、今大会のように、国の誇りを賭け、極めて高いレベルで行われるのを目の当たりにしたら、少々ルールが分からなくても、はまってしまうということではないかと思います。

 

今大会で目立ったのは、何と言っても多くのトライを決めたウィングの福岡堅樹、松島幸太郎、キックを決めまくった田村優、巧みなゲーム運びを演出したスクラムハーフの流大、田中史朗などのバックス陣です。しかし、今大会の日本チームで高く評価されたのは、これまで海外との体格差から弱みとあっていたフォワード陣です。海外出身選手がいるものの、それでも海外の強豪と比べると体重差がある日本チームが見事に一丸となったスクラムを組み、何度も相手のスクラムを粉砕しました。スクラムはフォワード8人で押しますが、核となるのは、第一列のプロップ、フッカー、第二列のロックの5人です。先発で言えば、稲垣、堀江、具、トンプソン、ムーアといった面々です。試合途中からリザーブ(もっとポジティブにインパクトプレーヤーと言っていました)で入った中島イシレリ、ヴァルアサエリ愛も、素晴らしいパフォーマンスでした。この5人のスクラム、あるいは、バックスに展開出来ない時にボールを持って前進する泥臭い働きがあって、目立つバックスのトライ、キックにつながるのです。

 

また、フォワードの中でも、第3列のフランカー、ナンバー8は、サッカーで言えば、守備的MFのような役割を果たします。素早くスクラムから離れて、攻撃に、守備に、献身的に働きます。リーチマイケル、ラブスカフニの突破やタックルは、フォワード1列、2列とバックスのちょうど中間にあたるような働きでした。そして、ナンバー8の姫野は、流行語にもなったジャッカルで何度も相手からボールを奪い、また、倒されていったんボールをリリースした後、またボールを拾って突進するなど、日本人離れした突破を見せました。こうしたフォワードの働きが、バックスを輝かせました。

 

バックス陣もトライを量産したのは、ウィングの福岡、松島ですが、そこまでつなぐセンターのラファエレ、中村亮土の働きも見事でした。ラファエレは何度か福岡のトライを演出し、攻撃面でのセンスが光りましたし、中村選手は地味ですが、相手をつぶすタックルやゲインラインを突破する突破力など玄人受けするプレーが見事でした。

 

このように、ラグビーというのは、2m近い選手と160cm台の選手が同じチームでそれぞれの役割を果たしてチームとして機能するとても複雑かつ魅力的な競技です。これが機能しないとまったくバラバラになってしまいますが、複雑に絡み合った15人がうまくまとまった時、まさに「ONE TEAM」として最大のパフォーマンスを生むのだと思います。

 

ラグビーW杯日本大会での日本チームは、まさにそういう状態を作り出していました。それを見れば、素人でも魅了されないわけはありません。そういう意味では、今後も同じパフォーマンスをしないと、また、少しずつファンは離れていく可能性はあり、今後も選手は最大限の努力をしなければならないでしょうが、昨日のパレードで、これまでとは比べものにならない声援を受けた選手たちは、これを継続させるべく、今後も頑張っていくでしょう。

 

翻って、これまで日本のスポーツ人気を二分した野球やサッカーはどうでしょうか。サッカーは、最近負けが続き、当初は歓迎された森保監督にも批判が及んでいますが、負ければ批判されるのはプロスポーツの常であり、日本サッカーは着実に前進していると思います。多くの選手が若くして海外に出るようになり、今やジャパンの主力は海外所属となっています。とはいえ、W杯の常連となっても、ベスト8、ベスト4などは、なかなか険しい道のりかもしれません。それでも、かつての低迷期を考えれば、着実にスポーツ界での地歩を固めていると言えるでしょう。

 

一方、野球の方はどうでしょう。先日のワールドプレミアでは、久しぶりに世界一の座に付き、一定の盛り上がりを見せましたが、視聴率が50%を越えたラグビーに比べると半分くらいでしたし、王監督が率いたワールドベースボールクラッシックや、イチローの劇的タイムリーの盛り上がりとは比べるべくもありませんでした。

 

野球というのは、競技の性質上、どうしてもサッカー、ラグビー、バスケットボールなど、攻守の入れ替わりが激しい球技と比べると、スピード感に欠けます。それを補って余りある魅力が何かと言えば、勝敗の成否の大半を占める投手の力、攻撃面では、誰もとめることが出来ない本塁打などが、投打の華ということが言えます。しかし、ラグビー同様、様々な役割を担った選手の活躍が、よりその競技の複雑さを高め、魅力を高めるのだと思います。

 

昔で言えば、868本塁打の王貞治選手が最大のスーパースターでしょうが、それを倒そうと、江夏、星野、平松、松岡、外木場など、各チームにライバルのエースがいました。日本シリーズを争ったパリーグでも、山田久志というサブマリンエースがいたり、福本豊という盗塁王などがいました。王選手・長嶋選手というスーパースターを抱えたジャイアンツでも、その周囲は盗塁王柴田勲、バントの名手土井正三、いぶし銀の5番末次、柳田など、様々な役割の選手がいました。

 

昔の方が何でもすごかったというつもりはありません。トレーニングや、練習方法も現在の方が進化し、今の方が優れている点は多々あると思います。しかし、野球がスポーツの絶対王者だった時代と、現在では大きく環境が変わってきています。20数年前のJリーグの登場からサッカーにかなり人気を奪われましたし、今回のラグビーの躍進で女性人気が大きく変動しないとも限りません。

 

野球ももっともっと変わらないといけないのかもしれません。ワールドプレミアでは、育成出身でチームでもレギュラーですらない周東が自慢の足で見事な輝きを見せました。広島・菊池の守備や、ソフトバンクの甲斐キャノンも大きな武器です。メジャーリーグでは最近徹底したデータ経営が進み、コストのかかるベテラン選手よりも圧倒的に給与の低い若手をうまく活用する「効率経営」が進んでいます。確かに、その方が効率的に勝てるのかもしれませんが、ファンがスポーツに求めるものは、「効率」ではなく、「感動」です。プロスポーツもビジネスですから、効率ももちろん必要ですが、「感動」を忘れた効率は、いつかファンの離反を招くと思います。

 

日本はまだそこまで効率には走っていませんが、さりとて「感動」路線かと言えば、いまの他スポーツとの競合を考えればまだまだ不十分過ぎると思います。トルネードの野茂に始まり、イチロー、松坂、松井、上原、ダルビッシュ、田中、二刀流の大谷と、日本の超一流選手が次々とメジャーに渡りました。そして、今年は筒香がアメリカに渡ります。その後も菅野などが続きそうです。

 

それはそれで結構なことですが、サッカーのようにワールドカップという確立された世界大会があれば、それがジャパンのチーム力の底上げになりますが、野球の場合は世界大会にそういう権威、安定性はなく、そうなると、国内リーグのレベル低下や人気低迷が問題になってきます。時代が変わっている現在、王・長嶋、稲尾、金田、張本など、かつてのようなスターを望むことは出来ないかもしれません。しかし、多士済々のラグビー日本チームが、ONE TEAMとして輝きを放ったように、個性が異なる選手を数多く育成し、魅力ある野球を作り上げることは可能だと思います。

 

最近、プロ野球は親会社の宣伝道具だから赤字でいいんだという風潮から、いかにビジネスとして成立させるのかという流れになってきていますが、これからは、ビジネスとしての集客、宣伝、ファン対策という側面だけではなく、チームづくりというビジネスのコンテンツ自体をどうするのかという観点から改革していくことが求められるのではないかと思います。そういう意味では、野球しかしてこなかった野球界出身の監督だけにチームづくりを任せるのではなく、もっと組織的にチームづくりを考える体制が必要になるのかもしれませんね。

 

ラグビーは大好きなので、これから盛り上ってほしいと思う反面、野球も同じようにかつての輝きを取り戻してほしいと思い、複雑な心境です。ラグビーの日本代表が口々に言っていた「全てを犠牲にして」という言葉が、その違いかもしれませんね。全然無名でも、この一瞬にすべてを注ぐ高校野球の試合は、観るに値します。「プロ野球」と称する選手たちが、どれだけそうした姿を見せられるか、見せられるようにマネジメント出来るかが、問われるのだと思います。

 

がんばれラグビー。野球もガンバレ!

 

 

 

 

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30km!

2019年12月11日 14時27分58秒 | Jog&Walk,Health

今日は久々に30kmを走るぞと決めてジョギングに出て、本当に久々に30kmを走りました。厳密には29.6kmですが、2013年12月に33km走って以来なので、実に6年ぶりということになります。

 

普通長い距離を走るには、浅川沿いなど高低差のないところを走るのが負担が少なく向いています。しかし、人によって違うのでしょうが、私は単調で飽きてしまいます。一方で、八王子を南北に走ると、何本もの丘陵が東西に走り、とても負担の多い山登りとなります。どちらを選択するかなかなか悩みどころです。

 

どのルートを走るか決めないまま、まず、昨日イノシシが出たとニュースになった南浅川沿いを走り、水無瀬橋から陣馬街道を遡りました。そして、高尾街道を右折し、北浅川を越えて、秋川街道を左折し遡りました。登りは登りですが、街道沿いはそれほど負担はありません。

 

秋川街道を延々と遡り、高尾の霊園方面からの美山通りとのT字路を越えるとすぐにあきる野方面に向かう山田街道になりますので、そちらに右折します。ここからは本当にイノシシやサルが出そうな山あいになり、登りもきつくなります。しかし、上川霊園を越えると、上川トンネル、網代トンネルとトンネルが2本続き、道は平坦になります。

 

トンネルを越えると、雪国ではなく、そこはあきる野です。秋川を越えてちょっと行くと、山田交差点で五日市街道(睦橋通り)とぶつかるので、五日市街道に右折します。八王子に戻るルートは3通りくらいありますが、今日は真ん中を選択(?)しました。雨間の交差点から右折し、八王子方面に向かいますが、九十九折のように車が山あいを上っていくのが目に入ります。失敗したと思いましたが、仕方がありません。しかし、ここは七曲りの坂というくらいの急こう配で、さすがに途中で歩かざるをませんでした。どのルートも上り坂ではあるのですが、ここが一番きつかったのを忘れていました。

 

それでも何とか峠を越えて坂を下ると、滝山街道に出るので、滝山街道を左折していきます。丹木三丁目の交差点で右折し、谷野街道を進みます。創価大学の入口まではまたまたきつい坂で若干足が止まります。そのまま真っ直ぐ進み、16号とぶつかりますが、八王子市街に戻るには、また切通しの坂が待っています。既に2時間以上走り、足も相当疲労しているので、もうヘロヘロ、ヨロヨロで何とか甲州街道まで戻り、何とか帰宅しました。

 

29.6km  3時間4分40秒  

 

距離は何とか20kmは走れるようになってきましたが、まだまだ「楽々」という感じではありません。「楽々」走れるような感覚になったら、今まで参加したことのないマラソン大会へも挑戦してみたいですね。

 

そういえば、先日、近所で散ドラOB・OGのお母さんと会いましたが、2月の八王子夢駅伝に参加することになったと聞きました。同じく散ドラOBのお母さんと一緒に出場するということですが、ひょっとして、私が第1回目として出場した横山中PTAチームがまだ続いているのでしょうか?いずれにしても頑張ってほしいものです。でも、ちゃんと練習しているのかな?ちょっと心配です。。。

 

 

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