八王子市散田町在住のスポーツ好き親父の戯言!

八王子市の学童野球チーム散田ドラゴンズ元管理人(2007年3月~2016年2月)のブログです。

ラグビーW杯! 日本ベスト8 NZ敗退!

2019年10月27日 12時13分06秒 | スポーツ

初めて予選プールを突破し、ベスト8進出を果たした日本は、準々決勝の南アフリカ戦では「ブライトンの奇跡」再びとはならず、残念ながら3対26の完敗に終わりました。既に1週間前のことになりますが、虚脱感ですぐに感想を書くことが出来ませんでした。

 

南アフリカの出足鋭いディフェンスは、裏を返せば完全にオフサイドと言えるほど前がかりなもので、試合中何度も「オフサイドだろぉ~」と叫んでしまいましたが、1回くらいしかペナルティは取られませんでした。そして、今泉清さんが翌日のコラムで書いていたように、いかに反則をしようとも、レフリーに取られなければそれは反則ではないということです。残念ながらそれが事実です。

 

しかし、それだけ南アフリカを本気にさせたということも言えるでしょう。日本も直前の南アフリカ戦では手の内を見せず、いろいろ新しい試みをしましたが、反則すれすれの南アフリカの出足の前に効果をあげませんでした。しかし、南アフリカも日本に脅威を感じていたに違いなく、その証拠に数々のミスを犯しました。しかし、日本もそのミスを突くこともできませんでした。今大会で日本の強みとなっていたフォワード、スクラムでも、南アフリカがパワーで上回ったことが大きかったですね。今大会の日本は、スピーディーなボール回しと強力なスクラムが強みとなっていましたが、その両方を消されてはなかなか勝機は掴めません

 

しかし、今大会で日本は大きなものを手に入れ、また、世界に認めさせたことは大きな成果でした。直前まであまり盛り上がりが感じられず、心配されましたが、ふたを開けてみれば、各地で大観衆を集め、世界からは日本のファンのホストぶりに賞賛が寄せられ、視聴率もとんでもない数字を叩き出しました。日本代表の戦いぶりが大いに寄与したことは間違いないでしょうね

 

今回のW杯開催で俄かラグビーファンが増えたと言われています。それはそれで結構なことです。何とかラグビー人気がもっともっと広がってくれるといいですね。

 

前にも書いたことがあるかもしれませんが、私自身は俄かファンではありません。高校時代に体育の授業でラグビーがあり、クラス対抗のラグビー大会があるほどラグビー熱が高かったのです。クラスメイトのラグビー部員から、1セン飛ばし、2セン飛ばし(2人いるセンターのいずれかを飛ばしてパスするプレー)、カンペイ(バックスへの展開にフルバックが参加するプレー。菅平〔すがだいら〕の合宿中に生まれたので、カンペイというらしいです)などのサインプレーを教わり、素人ながら本格的にプレーをしていました。上着は本物のラグビージャージが指定の体操着となっていたくらいです。

 

そして、大学に入った頃は、早明戦、早慶戦も大人気でしたが、何よりもスクールウォーズのモデルにもなっている伏見工業出身の平尾、大八木率いる同志社大が大学選手権3連覇の全盛期で、ラグビーが大いに盛り上がっていた時期です。ですから私も、オフサイド、ノッコン、スローフォワード、ノットリリースザボール、オーバーザトップ、コラプシング、ノットストレートなど基本的なルールは知っていますが、大雑把に言えば、待ち伏せ禁止のオフサイドくらいしかルールがないサッカーと比べると、相当ルールは難しく、この点が人気の浸透を阻んでいたということが言えるでしょうね。ある程度ルールを知っているつもりの私でも、まだ新しいルールを知ることがあるくらいです。

 

ルールもそうですが、プレーもどんどん進化し、以前とは異なってきています。例えば、ラインアウト(タッチに出たあと、ボールを投げ入れてゲームを再開するプレー)では、今はリフティングという形で、ジャンパーを高く持ち上げますが、以前はそれは認められていませんでしたので、背の高い選手がいるチームが圧倒的に有利でした。また、選手層で早明に劣る慶応大学の下半身低く入るタックルが「魂のタックル」と称されましたが、今では、走っている踵を払って倒すアンクルタックルや、一人が上半身を抱え込み一人が下半身を倒しにかかるダブルタックル、上半身を掴んで倒し自分も立ったまま次のプレーに移るタックルなど多様になっています。

 

それもこれも、ラグビーという競技がどんどん進化し、高度化しているからでしょう。かつて、フォワードは大柄でスクラムを組む人というイメージでしたが、今では、走れないフォワードは存在価値がなくなっています。ウィングだってただ走るだけの人ではなく、松島も福岡も献身的にディフェンスをしましたし、サモア戦ではモールにも参加していきました。

 

昨日、ラグビー発祥の国イングランドが3連覇を狙う世界ランク1位の絶対王者ニュージーランドを破ったのも、そうしたラグビーの進化の延長線上に位置づけられるでしょう。イングランドは、前回大会で日本を率いた名将エディー・ジョーンズは、組合せが決まった2年半前からこの日に向けて準備をしていたということです。イングランドも世界ランク2位の実力がありますが、それにしても、ニュージーランド相手にあれだけ圧倒したというのは、相手の強みを徹底的に消したからということが言えます。

 

しかし、イングランドも、日本も、ハードワーク出来る厳しいトレーニングが前提になっています。しかし、それさえ出来れば、まだまだいろんな可能性があるということが分かった今大会ではないかと思います。

 

まだ、今日準決勝の2試合目、決勝が横浜であります。まだまだ楽しみたいですね。

 

 

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ラグビーワールドカップ2019日本ベスト8!

2019年10月16日 19時16分10秒 | スポーツ

日本がやりましたねえ。前回大会、南アフリカに勝利し3勝しながら勝ち点の差で届かなかったベスト8に全勝で到達しました。

 

9月20日(金) 東京スタジアム 

 日本 30 - 10 ロシア

 

仕事のためリアルアムでは見られませんでしたし、録画もしていなかったので、夜のニュースで見ましたが、信じられないようなキャッチミスを連発しましたが、松島がハットトリックを決め、格下ロシア相手に何とかボーナス点を獲得しました。

自国開催の開幕戦ということで、さすがにいつもとは違う緊張感があったんでしょうね。

 

 

9月28日(土) 小笠山総合運動公園エコパスタジアム

 日本 19 - 12 アイルランド

 

大会前はランク1位で、試合前はランク2位のアイルランドは、大会の優勝候補の一角で、当然プールAの1位候補の筆頭です。この日も仕事でリアルタイムでは見られませんでしたが、録画をしていたので、家でTV観戦です。帰宅途中で結果は知っていたのですが、それでも手に汗握り見られました。

 

アイルランドは前の試合でケガをした司令塔セクストンをベンチから外しましたが、前半、キックパスとゴール前の小パントから2トライを挙げました。しかし、いずれも飛び道具的なトライで、日本はしっかりと守って、ペナルティキックを3つ決めて、9対12と僅差で折り返しですとても優勝候補との点差ではありません何よりすごかったのは、強力FW相手にスクラムで勝ったことでしょうね。スクラムでアイルランドを文字通り粉砕した時には、この試合の大きな流れが出来たのではないかと思います。

 

後半に入っても、真っ直ぐに攻めてくるアイルランドに対し、日本の守備は綻びを見せず、しっかりと守ります。そして、ゴール前の連続攻撃から、最後は後半途中に投入された福岡堅樹がインゴールに飛び込み、逆転を果たしました!コンバージョンキックも決めて16対12です。結果は知っているのにしびれました。

 

その後、アイルランドも当然攻めてきますが、日本ゴール前で日本を救ったのが、姫野のジャッカルでした。これは見事でした。その後、日本はペナルティで3点を追加し、1トライ1ゴール差としましたが、残り5分のあたりで再度ゴール前に迫られ、危険な時間帯を迎え、全員が全力で守ります。そして、日本の守りに音を上げたのか、アイルランドが外に展開しようとしたところを福岡堅樹がインターセプトです!あと少しでインゴールというところまで迫りましたが、ギリギリでアイルランドにつかまります。しかし、相手のノッコンで日本ボールとなり、残り2分あまりでピンチをほぼ脱したのは間違いなく、追加点も狙える状況です。しかし、今度は日本がノッコンをし、アドバンテージが出た状態で、アイルランドがボールを回します。すると、80分を知らせるホーンが鳴り、残りワンプレイとなります。すると、何と何と、アイルランドはボールをタッチに蹴り出して、試合を終わらせてしまいました。格下日本相手に引き分けの勝ち点2点を狙いに行くより、日本にボールを奪われ得点され、8点以上の点差を付けられ、ボーナス点1点を失うことを恐れたのです。予選を戦うマネジメントとして冷静な判断でしょうが、強豪国にそうした判断をさせた日本も見事でしたね!

 

 

10月5日(土) 豊田スタジアム

 日本 38 - 19 サモア

 

サモアはとてもパワフルで、日本も守備に手を焼き、アイルランドよりも1歩2歩押し込まれ、ゲインを許していたような感じです。

 

それでも前半、CTBラファエレ・ティモシーのトライもあり、前半を16対9で折り返します。正直、アイルランドに勝ったチームとしては苦戦ですが、サモアも零封されたスコットランド戦よりはずっと出来が良かったようです。

 

リアルタイムでTV観戦した後半は、ラインアウトからのモールでバックスも参加し、怒涛の押し込みを見せ、姫野がトライを決め、後半投入の福岡堅樹もトライを決めるも、試合終了直前です。勝ちは見えていますが、31対19で勝利はほぼ確実ですが、4トライでのボーナス点は得られていません。しかし、相手ゴール間際でのラインアウトを得て、再度モールからのトライを狙います。大歓声を背に、バックスも参加した怒涛の突撃を見せますが、人数が多すぎてかえってバランスが崩れたのか、モールが崩れボールも出せず、ゴール目前でサモアボールとなってしまいました。万事休す。

 

しかし、サモアはスクラムを選択します。サモアも負けは負けでも、7点差以内の敗戦でのボーナス点獲得を狙います。しかし、この日もスクラムで見せました。サモアのフィジカルには手を焼きましたが、スクラムでは日本が圧倒していました。そして、最後のスクラムでも日本がプレッシャーをかけると、サモアSHはたまらずボールを斜めに投げ込み、ペナルティをとられ、今度は日本のスクラム。日本はスクラムで押し込んだあと、ナンバー8の姫野がサイドをつきラックを形成すると、SH田中は今度は左外にいた松島にパスを飛ばし、松島がディフェンス2人をかわし、左隅にトライ。見事ボーナス点を獲得しました。スコットランドがサモアのスクラムでの反則をとったレフリーを批判していましたが、それほどスコットランドにプレッシャーを与えるボーナス点でした。

 

 

10月13日(日) 横浜国際総合競技場

 日本 28 - 21 スコットランド 

 

そして、運命のスコットランド戦です。前大会では、南アフリカに勝ちながら、初戦のスコットランドに対し、中3日くらいで疲労が濃かった日本は大敗し、予選突破を逃しました。今回は逆で、日程に余裕のある日本に対し、スコットランドは間隔が短く、それについても批判的な発言をしていました。しかし、格下ロシア戦で主力を温存し、コンディション的にはまったく対等でした。

 

それよりも波紋を呼んだのが、超大型の台風19号の襲来でした。日本各地で河川の決壊、氾濫で深刻な被害を出した台風19号により12日の2試合が中止になりました。ただ、イングランド対フランスは両チームとも予選突破を決めており問題なく、イタリアはニュージーランドに勝てば予選突破でしたが、可能性はかなり低く、それほど大きな問題にはなりませんでした。しかし、日本対スコットランドは、予選突破に大きく影響します。中止の場合、引き分けとなり、両チームに2点の勝ち点が入り、この時点で日本の予選突破が決定するのです。この状況に対し、スコットランド側が中止とした場合の法的措置をちらつかせるなど、不穏な事態になりました(中止の規定は規約で定められており、スコットランドも署名をしているんですけどね)。

 

しかし、関係者の必死の努力もあり、試合は見事実施の運びとなりました。4年前のリベンジをしたい日本にとっても良かったですね。

 

スコットランド戦は前半20分がカギと言われていました。スコットランドは立ち上がりに難があると言われていたからです。しかし、前半早々、イングランドのキーマンと言われるSHレイドロー、SOラッセルのうち、ラッセルにトライを決められてしまいました。そして、スコットランドのディフェンスは、ボールを持った日本選手を二人がかりで倒れさせず、モールアンプレアブルに持ち込んだり、FLリッチーが姫野顔負けのジャッカルを連発するなど、かなり強烈でした。試合序盤では、大丈夫だろうかと若干心配になってくる感じでした。

 

しかし、この一戦にかける日本の覚悟もスコットランド以上のものがあったのでしょう。この後、世界を驚かす数々のスーパープレイを見せました。

 

まずは、福岡、松島のフェラーリコンビの見事な連携です。左タッチライン沿いで福岡が一人をかわし大きくゲインしましたが、トップスピードで次のタックラーに触られ、体勢を崩して倒れ込みます。しかし、倒れる前に横に走り込んできた松島にオフロードパス!受けた松島はそのまま独走で、インゴーーール!!コンバージョンも成功し、7対7の同点に。

 

続いて、中央付近で松島が22メートルラインくらいまで突破してから、HO堀江、LOムーア、FBトゥポウ、PR稲垣とオフロードパスを連続し、ゴールポスト間にトライを決めました。ビューティフルゴールでした。これで14対7!

 

後半終了直前、速い攻撃を続ける日本は、左側にボールを回し、ボールを受けたCTBラファエレがライン際にキックし、WTB福岡堅樹を走らせる。スピードスター福岡は競争に勝ち、右手を上に伸ばしてボールを引き寄せると、そのままインゴールへ!!コンバージョンも成功し、21対7。

 

そして、後半早々。自陣での守りで、二人がかりのタックルに行った福岡堅樹が相手ボールを掻きだすと、ボールは前に弾け飛びました。ノッコンかと思われましたが、福岡は落ち着いてキャッチ。アイルランド戦の時のような自陣からの独走ですが、この日は付いて来られる選手もおらず、ゴールポスト下にトライ!!当然コンバージョンも決めて、28対7。

 

どこまで日本が圧倒するのかという展開になってきました。しかし、試合展開はそうはなりませんでした。それは日本が油断したとかそういうことではないと思います。実力者捨て身になった時の怖さということでしょう。後がなくなったスコットランドは、前半の日本のようにスピーディーに試合を進めて、攻撃してくるようになりました。すると、中盤までにスコットランドに2トライを返され、28対21と1トライ、1ゴール差まで追いすがられました。

 

まだ残り25分以上、スコットランドの攻めの勢いを見ると、非常に厳しい状況になってきました。しかし、 大観衆の声援を受けた日本フィフティーンは、全員が献身的な守りで、スコットランドの猛攻をしのぎ切り、見事4年前の雪辱を果たしました。

 

次の日曜日は、準々決勝の南アフリカ戦です。前大会ではブライトンの奇跡と呼ばれる勝利を得ましたが、ワールドカップ直前のテストマッチでは大敗を喫しています。その時とは違うというところをしっかり見せて、次なる奇跡を見せてほしいですね。がんばれ、日本!

 

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