八王子市散田町在住のスポーツ好き親父の戯言!

八王子市の学童野球チーム散田ドラゴンズ元管理人(2007年3月~2016年2月)のブログです。

女子体操問題!泥沼というか、迷宮というか、伏魔殿というか?

2018年09月08日 18時51分03秒 | スポーツ

塚原夫妻が全面降伏的な謝罪文を発表した後、今度は3年前の速見コーチの宮川選手への暴力映像がフジテレビで公開されました。それを映した「関係者」の否定的なコメント付きでです。それに対して、それまで塚本夫妻批判一色だったマスコミの論調は「これは良くない」と否定的なものに変わり、もはや当事者である塚本副会長までも「これは本当に良くない」とのコメントを発表をする始末です。

 

だったら、どの程度の暴力だったら良かったのでしょう。いかなる暴力も良くないのではないでしょうか。過去から体育会系で暴力は普通にあり、多くの指導者が選手に伸びてほしいと思っていたのも事実でしょう。しかし、暴力は、選手が言うことを聞かなかったり、出来なかったりと、自分の指導がうまくいかない時の、「怒り」「苛立ち」の中で起こるものです。冷静に、合理的な判断で行われる暴力というものはありません。だから、普段は選手のことを思っていとしても、暴力は、軽くても、重くてもダメなのです。

 

だから、今更この映像を見て、「これはダメ」というのはおかしな話です。だからこそ、速見コーチは処分され、当初暴力はなかったと言っていた宮川選手も暴力を認め、速見コーチも謝罪会見を開き、今後暴力をしないことを誓い、早期の指導再開を希望しているわけです。この二人の関係を、暴力をふるわれても離れられないDVになぞらえて批判した人もいましたが、その見方は確かに完全には否定できず難しい問題だと思います。しかし、世界のトップを目指すアスリートの世界は、一般的な男女関係とは異なる別次元のものであることも確かであり、女子アスリートと指導者の密接な関係で世界で成果を出してきたのも事実です。宮川選手も速見コーチの指導のもと、リオデジャネイロ五輪で4位入賞の結果を出しています。この二人の関係について言えば、速見コーチが暴力に頼ることのない指導法をしっかりと身に付け、実践することであり、それを周囲がしっかりを見ていくことでしょう。

 

一方、宮川選手が指摘した塚本副会長、塚本強化本部長のパワハラ問題は、速見コーチの暴力問題とは別問題の話です。ネット上で「塚原派」とされているテレビ朝日の宮嶋記者は「塚原バッシングをうのみにしていた方もそろそろ目を覚ましませんか」と自身のフェースブックで語ったそうですが、先に述べたように速見コーチと宮川選手の問題は、二人の問題であって、塚原夫妻が70歳を過ぎてなお協会トップを牛耳っていたり、朝日生命体操クラブという特定クラブのトップを務めながら協会トップで絶大な権限を振るっていること、さらにそれに付随してパワハラに類する数々の不審な点があることが指摘されているのであって、宮川選手の告発は単なるきっかけにすぎないのではないでしょうか。

 

何かいろいろな思惑が錯綜しすぎて、泥沼化というか、迷宮入り状態というか、伏魔殿に足を踏み入れたというか、大混乱状態ですが、今一度「関係者」が「選手ファースト」の本当の意味を考えて、行動してほしいですね。

 

フジテレビに映像を提供し、「一見反省しているような態度をしているものの(中略)誠意を感じられない」と語った「関係者」とはどんな関係者なのでしょうね。速見コーチに謝罪を示してもらわなければいけない人なのでしょうか。

 

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