酒屋ナカムラ〜天神西通り・大名にある角打ちが出来るワインショップ。ギフトにおすすめボトル彫刻もオーダー出来ます!

ポルトガル・マデイラ島『マデイラワイン』の品揃えは日本有数!只今70種類、角打でもお楽しみ頂けます。

バスク1日目★サンセバスチャン

2012年02月27日 | 旅行

20122512_083_2さて、いよいよ初めてのバルへ!

時刻は12時過ぎ、外は小雨です。

ホテルからバルが集中している旧市街まで歩いて約15分。

サンセバスチャンの街は、人も少なくひっそりした感じ。

ゴミ1つ落ちてなくとてもきれいな街並み。思っていたスペインとは全く違い、フランスに近いせいかフランスっぽい?!感じに見えました。

旧市街に入ると、やはり月曜日は休みのバルが多いのかなぁという印象です。

不安その④ バルでの注文や会計。

覚えた言葉はスペイン語の挨拶、数字、あとバルで使う言葉「お勘定お願いします!=ラ・クエンタ ポルファボール」「生ビール=カーニャ」「バスクのフレッシュな白ワイン=チャコリ」

そして子供の為に「オレンジジュース=スモ・デ・ナランハ」だけ

とりあえずバルのスペイン語会話を携帯。

バルの混み混みの人をかき分け注文できるのか?会計は上手くできるのか?(色々な方のブログで自己申請って書いてあったので)

バルのスペイン語

バルのスペイン語
価格:¥ 1,575(税込)
発売日:2011-12-21

ドキドキしながら月曜も開いている「LA CEPA」へ。

拍子抜け、混んでない!良く分からないながらカウンターの前に立ってみる。

とりあえずチャコリを2杯とオレンジジュース注文。 

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目の前にあるピンチョスに早速手を伸ばすヒゲオ店長。

おじさんに「これ下さい」と言うとお皿をくれました。

このお皿に色々取っていいということが分かり一安心。パンにハモン(スペインの生ハム)がはさんであるだけの、ボカティージョというサンドがシンプルなのに凄く美味しくて猫娘も大満足。猫娘はそれ以来、ボカティージョばかりどこでも食べていました。

天井にハモンが吊ってあるので食べてみました。ハーフサイズ。半分って言葉を覚えてなかったので、伝えるのに苦労しました 手切りじゃなく、スライサーで切っててかなりの薄切り。なかなか美味しかったです。

こちらではチャコリ2杯、ビール1杯、赤ワイン1杯、オレンジジュース1杯、ハモン、ピンチョス4個で約30ユーロ。心配してた会計は、レシートくれたので大丈夫でした!

緊張してたので、写真はほとんど撮りませんでした・・・

2件目は「GANDARIAS

ここでもチャコリ。緊張もちょびっとほぐれ・・・

また1人1個ずつつまんでみました。シラスの様に見えるのは、ウナギの稚魚「アングラス」もどきなんだそうです。ここでもいまいち写真撮れず。

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お会計の時におじさんが猫娘においでおいで!をするので行ってみると、写真を撮らせてくれました。帰ってきてから写真を見て、吊ってあるハモンがホセリート社だったことに気がつきました。最高級の1つと言われるメーカーで、うちのお店でも数年前に出してましたので、本場で食べてみたかった!今更後悔です。

チャコリ2杯、オレンジジュース1杯、ピンチョス3個で約13ユーロ。

20122512_074本当は赤ワインも2杯飲んでたのに、後からレシート良く見たら入って無く、おじさんに申し訳ないなぁと思いました。

疲れていたのでアルコールのまわりが早く、そんなに飲んでないのにもう眠い!

とりあえず2件でホテルへ帰宅。

街は人っ子一人いない感じでビックリ!商店も閉まってる!これがなるほどシエスタの時間か!と納得。

スーパーは開いていたので寄ってみて、もう一軒寄った食材店のお姉さんから、バスク語で「さよなら=アウール」と教えてもらい旅行中とても役立ちました。

ホテルに帰ると疲れがどっと出て、ヒゲオ店長と猫娘は本当にシエスタ。

このまま起きんやろうなぁ・・・と思って翌日まで寝かせることに。

何時間寝るんかい!と、仕方なくこの日は終わってしまってちょっと残念。


出発

2012年02月24日 | 旅行

20122512_001 前置きが長くなりました。では続きです!

(いつかまた行く時の為に?!、メモとして少し細かく書こうと思います)

『旅の目的はバル巡り』。しかし日曜・月曜・火曜は休みのバルが多いらしく、日程悩みました。

飛行機はエールフランス

2/5(日)  AF8026便 18:10 福岡発→19:55 成田着

        AF277便  21:55 成田発→04:20 シャルルドゴール着

2/6(月)   AF1476便    07:35 シャルルドゴール発→09:25 ビルバオ着

帰りは

2/11(土) AF1377便 07:10 ビルバオ発→08:50 シャルルドゴール着

         AF282便  11:00 シャルルドゴール発→06:55 羽田着

2/12(日) AF8182便 09:20 羽田発→11:15 福岡着           

ホテル選びも一苦労。出発まで時間がないのに、まず街の地理を把握しなければ決められない。そもそもガイド本がない場所(地球の歩き方で1ページくらい)

そしてヨーロッパは子供の添い寝が難しい

アジアではだいたい10歳くらいまで添い寝OKなのですが、ヨーロッパは消防法が厳しいということで、例え小さな子供だとしても大人1人扱い。

なので3人部屋を探さないといけなかったんですが、これがなかなか無い?!

もともとサンセバスチャンはホテルも少ないらしく、泊まりたかったホテルは冬期休業中

家族経営の小さなオスタルやペンションは沢山ありましたが、選んだホテルはそんなところよりもなぜが安い。初めて?!色々な不安を抱えながらの出発となりました。

それでは2/5出発からです!

20122512_014_3 不安その① 出発の2~3日前、エールフランスから「ストの予定です」とメールが ビルバオに乗り継ぐ便がストにかかっていました。

通しチケットにわざわざしたのに~!ストになったら意味無いやん!これなら大韓航空でも良かった・・とかなり不安になったのですが、予定通り行けました。

夜の便なので寝てればいいと思ってたけど、満席で疲れました。14時間25分、やっぱりヨーロッパは遠い。

不安その② 広いシャルルドゴール空港乗り継ぎ。

2Eターミナルに到着して入国審査。入国カードも無く、早朝到着なので人も少なくスムーズ。良かった~不安解消。

そして一旦外へ。時間は朝5時、気温は-6度、でもそんなに寒く感じませんでした。

乗り継ぎの2Gターミナルに移動の為、2G行きのシャトルバス(N2)乗り場へ。

5:30からの運行だった為、しばし出発ロビーのベンチで待つ。早朝の出発ロビーはまだ閑散としていて、ホームレスらしき人の姿も。20122512_046_2

そして予定通り、小さな飛行機でビルバオへ、1時間50分。ビルバオは天気予報通り雨。

何事もなくビルバオに着いて一安心!

空港から直接サンセバスチャン行きのバスがあるのでそれに乗る予定。ロビーを出るとバスはいましたが、チケットはどこで買うんやろ?チケット売り場を探すといっても小さな空港なので、見渡してもない。カフェと子供の遊び場のみ?多分銀行も無かったので?日本で両替してて良かったと思いました。

余談ですが、知人のスペイン人トマスに「日本で換えてた方がいいよ」と言われ、内心「うそ~」と思いながら調べると、そのほうが良いようなので、西通りにあるTravelexで両替しました(レート+4円。因みに地方銀行は+8円でした)。

20122512_050バスは予定してたより1時間早い便に間に合い9:45発。

時間きっかりに運転手さんがバスの中から起きてきて、直接チケット買えました。

1人15.70ユーロ

サンセバスチャンまでの道のり、バスから見る風景は、あら?ここは阿蘇?湯布院?と思うような 緑が続く風景。そして所々に羊の群れ。晴れてたらキレイだろうな~と思いつつ、雨でちょっと憂鬱。途中、10何台と続くサーカス団のトラックとすれ違ったのが唯一ウキウキ。20122512_1222_2

約1時間20分でサンセバスチャンのバスターミナルに到着。

と言ってもバスが6台くらい停まれるバス亭といった感じ。

目の前のタクシー乗り場からタクシーでホテルへ。

運転手さんの感じも良く、5分くらいで到着。7ユーロ。

そして宿泊ホテルはHUSA EUROPA

不安その③ このホテル、オスタルより安いけど大丈夫なんかなぁ?

ほとんど情報がなく、外国語ばかりの口コミの中で「古い」とか「お金を捨てるようなものだ!」

とか「寝るだけならいいが」とあり。

でも子供の添い寝OKだし、エクストラベッドも無料で1泊65ユーロ。

寝るだけの覚悟で3泊予約。

20122512_06120122512_056チェックインのおばちゃんは良い感じ。

部屋に入ると悪くない!

むしろ思っていたより広くてきれい!

水回りもOK、バスタブもあり、ドライヤーも普通もパワーのあるタイプ!これは重要ポイント!

中庭に面して20cmほどのベランダがあり、ガラス扉も開く。

20122512_054_3ガラス扉を開けると、中庭と言ってもここは香港ですか?っていう風景ですが、とにかくホッとした。

ただ1つ問題。暑い。オイルヒーターが効いてる!

ガラス扉が開くのが救いでした。

冬のヨーロッパのホテルってみんなこんな感じなんでしょうか?!

寒いかと思って厚着の寝巻持っていったんですが・・・

20122512_822_3おかげで3日間、下着で過ごせました

家を出発してからちょうど24時間、けっこう疲れているものの、暑いから早く外に行こ~!と初のバル訪問に備え、スペイン語を練習してみるのでした。

次回はいよいよバルへ。

  


憧れのバスクに行くまで・・

2012年02月22日 | 旅行

001_2こんにちは!旅の報告は私(ジャスミン)がさせて頂きますね!

先日ヒゲオ店長が経緯を書きましたが、決めてから出発まで3週間とまぁあまりにも時間がありませんでした

(まぁ自分で決めたんですが)

もともと私が10年ちょっと前からチーズや食材方面からフランスバスクに興味があり、と言っても本当に行けると思ってないので普段から色々調べていたわけでなく、雑誌の特集があればいつかの為に?!買っていました。

ちょうどその頃、世界一予約が取れないといわれるスペインのレストラン『エルブジ』が日本で紹介され、東京にモダンスパニッシュレストラン『小笠原伯爵亭』のオープンが話題になったり、今まで思っていたスペイン料理とは違うモダンなスペイン料理に非常に興味が湧いた時期でした。(※エルブジは昨年閉店、新たに料理研究所をオープン予定)

小笠原伯爵亭のジョセップさんが日本に広めた?ピンチョスにはときめきました!

ピンチョスという言葉を初めて知りましたし、見た目も綺麗、お洒落だな~と。

自分でもよく真似してみたりしてました

そしてそんなピンチョスの発祥地サンセバスチャンのバル巡りをする番組(直木賞作家が行くヨーロッパ、角田光代編)を見て、一気にヒゲオ店長盛り上がりましたね

スペイン「バル」に非常に憧れを持つヒゲオ店長。

昔~々、彼がまだ若く、昭和の元気な日本の頃、両親も角打ちをやっておりました。

毎日、柳橋連合市場で仕入れしておでんや小皿料理を沢山作り、夕方前から酒を一升瓶ごと何本も燗付けし準備してたそうです。夕方になると電電公社や近所のサラリーマンでいっぱいになったそうで、「あの頃は大変やったけど、あの時代は良かった~」と今でも母が言います。

そんな中で育っているので、立ち飲みの賑わいが好きなんでしょうね。

まぁお酒が好きな人はみんな好きだと思いますが。

バル巡りをテレビで見て早1年?2年?どうせ行けないからと気持ちもやがておさまっていたのですが、年末にお客様のA氏が「仕事でサンセバスチャン行って来たんですよ~!最高っすよ!」とipadで次々と美味しそうな写真を見せてくれ、店長再び盛り上ってました

その写真があまりにも美味しそうで、私もめちゃくちゃそそられ・・・

とりあえずサンセバスチャンへの行き方を聞いて、調べてみました。

私の趣味、「旅行に行かずとも旅程を立てる」なので

まずはエアーチケットから

サンセバスチャンに行く為にはスペイン第10位の都市「ビルバオ」のビルバオ空港か、サンセバスチャン近くのサンセバスチャン空港か、フランス側のビアリッツ空港に入る方法がありましたが、A氏のアドバイスからビルバオ空港で検索。

航空会社のHPがベストだったので、タイ航空、アシアナ、大韓航空、ルフトハンザ、エールフランスと迷いましたが、福岡からビルバオまで通しで買えるエールフランスが良さそうでした。

安い時期と言っても春休みはそれなりにするので、行くなら一番安く行かんと!

曜日や便で価格が変わるので、1日1日見比べた結果2月がベスト。

片道2万8000円、往復で5万6000円!香港とかわらな~い!

しかしサーチャージが倍以上、これは痛いな~

でも考えようによってはシンガポール航空で、シンガポールに行くのとあまり変わらない料金でスペインまで行ける!と思えばいいのかも(無理やりな理由!)・・・とか、学校(子供の)を休ませてまで行けるのは今の年までかも・・・とか、両親のこととか、店のこととか、諸々の状況を考えると今しか行けないかもしれない・・・これも縁だ!と思いつつも・・・・・

ん~旅費が問題。突然の計画だし。

ちょっと話それますが、私の旅のポリシー?!「とタイミング

初めて海外に行ったのは1992年のこと。タイでした。

バックパッカーや深夜特急に憧れがあったこともあり、タイの混沌とした雰囲気、香りが強烈に印象に残り、見るもの全てに刺激を受け、タイ料理にもはまり、タイに住みたいと思いました。

その数年後のタイ航空のCM。キャッチフレーズは「タイは若いうちに行け!」。

石田壱成が出てたのですが、このCMを見たとき「その通り!」と思いました。

まさにタイは若い時に行った方が沢山の刺激を受けるだろう場所だと感じていたからです。

その時すでに社会人でしたが「お金無くても学生の時に行ってみた方がいい」と周囲に勧めたほどです

それ以来、旅費はあとからなんとかすればいい、それよりも行くべき時に行けばきっと自分の身になるはず!と信じて?!縁とタイミングが1番大事なんや!と自分に言い聞かせております。

そして今回その縁とタイミングを感じ、本当に思い切りました。

旅の報告まで長い前置きになりましたね、次回レポート書きます!


大地からのメッセージを聞け!3

2012年02月20日 | ギリシャワイン

旅の報告してもらう前に、ギリシャワインを終わらせとかねば。。

先日2回(大地からのメッセージを聞け1)書きましたがやっと最後です。

ティノス島に開発許可をもらうまでに数年かかりましたが、こうして3000年ぶりにギリシャの

古代品種を使ってワイン造りを再開させることになりました。

当初ティノス島の自然条件に適する品種を探る為複数植えられましたが、

現在はアシルティコとマブロトラガノ、マラグジア、アヴグスティアティスに落ち着きました。

ブドウを植えて通常3年後には収穫できますが、過酷な自然環境に適応し、

上質の実をつけるようになるまで10年間は剪定のみを続け、人は出来るだけ介入せず

ただブドウの為に環境を整え、畑を耕すだけ。

化学合成の肥料や薬剤を排除した有機栽培を行うが、

ビオワイン造りが目的ではないから

と認証を得てもその表示はしないそうです。

目的はもうひとつのギリシャワインを造るのではなく、

他にはない唯一無二の品質と個性のあるグラン・ヴァンを造ること

Toinos_003ワインToinos_002_2の醸造は、皮の厚みから考えボルドー的扱いがよいかと当初、CHヴァランドローなどを手掛けたコンサルタント(ファコリス氏)を起用しましたが、どうもしっくりこない。。。

そこでブルゴーニュのプリューレ・ロックの女性醸造家(ギュブラン氏)に協力してもらい凝縮だけでなく、素晴らしいエレガンスをもった自信作2009年が出来上がりました。

全生産量はわずか12000本です。ギリシャで販売はしていなく、唯一例外的に、ティノス島の港にある良質な魚料理を出すタベルナ・タルサナ(お気に入りのレストランだそうです)のみ。

あとはすべて輸出され、全世界のアラン・デュカスグループレストラン、アメリカに一部、

そして日本に本格的に輸入されることになりました。

※写真左より(左は白、右は赤)

★T-OINOS(ティノス)ブラン2010年 ¥5145

品種:マラグジア100%

ステンレス発酵、シュールリーで次年4月まで置く。6月に瓶詰め。

フレッシュで酸とミネラルのバランスよく、僅かな塩味を持つ。

★T-OINOS(ティノス)ブラン グラン・キュヴェ2010年 ¥7350

品種:アシルティコ100%

ステンレス発酵、シュールリーで次年4月まで置く。6月に瓶詰め。

柑橘系のフレッシュなニュアンスとミネラル、瓶熟成することでパワーを感じられるようになるだろう。

★T-OINOS(ティノス)ルージュ2009年 ¥5040

品種:アヴグスティアティス60%、マブロトラガノ40%

開放式大樽で全房発酵、自然酵母、12~14カ月バリック熟成。

ややスパイシーでフレッシュ、エレガントなタンニン、ミネラルの余韻。

アヴグスティアティスは単一ではガメイのようにやや単調なワインとなるが

マブロトラガノにブレンドすることで果実味をもたらすという。

★T-OINOS(ティノス)ルージュ グラン・キュヴェ2009年 ¥6825

品種:マヴロトラガノ100%

開放式大樽で全房発酵、自然酵母、16~18カ月バリック熟成。30%新樽。

胡椒などのスパイシーなアロマ、余韻に繊細な塩味の風味、繊細な木のニュアンス。

201111_014 店でお客様に説明する時、「ミネラル」の味を想像して頂くのは結構難しい。。。このワインで是非感じてみてください!

←ベージュ東京で出た料理、全部ピンボケ~

エビ、イカなど。超シンプルです。

家では魚介類をシンプルに焼いて、塩のみ、で良いんじゃないでしょうか。

このワインに果実の香りはない、花の香りも、そして樽の香りもない。

あるのは、大地からの唯一のメッセージ

ジェラール・マルジョンからこの衝撃的なメッセージ

火山の風味そのものの?!本当にそんなワインです。


先週の休み、実は。。。

2012年02月17日 | 旅行

20122512_040_2  先週は1週間お休みしまして、ご迷惑をおかけいたしました!

実は長年行ってみたかった、スペインのバスク地方に行ってきました。

計画してたわけではなく、決めたのは正月過ぎてから。

元々かれこれ10数年前からジャスミンさんがフランスのバスク地方に興味があり、店でもバスク豚のパテ缶を扱うようになったんです。僕はバスクとか全然知らんかったんですが、ちょうどその頃「ピンチョス」という言葉が日本に入ってきたくらい?でスペインバルに興味がありました。

そしておととしのBSテレビ「直木賞作家が食べて歩くヨーロッパ」でバスクでバル巡りを見て

ここに行かな!と気分は盛り上がるものの、ヨーロッパは遠い、お金もかかる。

そしてそんなに休めん。。。。実際に行くことはもともとあきらめてました。

しかし!そんな気持ちを決断させてくれたのは、お客様のA氏。20122512_062

旅行関係のA氏が仕事で行って来た話を聞き、バルの写真を沢山見せてもらい、「本当最高っすよ~絶対行った方がいい!」の言葉に再び気持ちが盛り上がりました。

この時点でも本当に行くとは思ってなかったです。

数日たってジャスミンさんが行ってみる?と。

そんなこと言いだすとは「あんたどうしたん?!」と驚きました。

あの人の趣味は旅程を立てることなんですが、3月(春休み)にマカオやシンガポールに行こうとしても高いから、ヨーロッパもそんなにかわらんとか言いだして、良く考えると自分たちを取り巻くもろもろの状況を考えても今しかないかも。。。。。と決断。

この時点で1月半ば。3月に行くとしてもすぐやん!

そう思ってたら、ジャスミンさんが「お金がないから飛行機一番安い日を探す、学校休ます!」

と言いだし、その結果が2月5日から。その時点で3週間前だったけど、全部準備するのはあの人だし、それが趣味だから僕の出番なし。

しかし1週間も店を閉めるのは初めてです。

そのためには周りへの根回しと、それなりの苦労があります。

でも盆、正月、GWもクリスマスも無いので、この1週間の休みお許しください

帰ってきたら、お客様からどこ行ってたんです~と質問攻め!

ご近所からは何かあったんですか!と心配され、猫娘は帰ってきた早々インフルエンザに!

旅の報告は後日ジャスミンさんにしてもらいますので。


大地からのメッセージを聞け!2

2012年02月05日 | ギリシャワイン

今日から12日までお休みです

それでは前回のティノス島の続きです。

まずはこちらの写真をご覧下さい→T-oinosの写真

フォトグラファーが撮影したT-oinosの写真です。

ブドウ栽培に厳しい環境が、モノクロの世界で更に厳しい環境に見えます。

ギリシャは紀元前にさかのぼるブドウ栽培と、ワイン造りの長い歴史を持つ国。

ティノス島も勿論そうなのですが、ブドウ栽培では生活が成り立たなくなり

1960年ごろには栽培が中止され、畑は放棄され荒地になっていました。

島の斜面は石垣で築かれた段々畑で覆われて、作物らしきものは見当たらないらしく

乾燥した土色の斜面ばかりの島なんだそう。唯一の緑色は野生の潅木のみ。

そして先ほど紹介した写真にもありますが、標高400mの大地に沢山の巨大な丸石が

ごろごろする特異な自然があり、その奇石群は地中からマグマが泡状になって噴出

冷え固まった花崗岩だそうです。

そしてなんといっても強風で有名な島らしい。ティノス島はギリシア神話の風の神

「アイオリスが住む島」と言われるほど強風で、木々はみな一方向に傾いているそうだ。

ティノス島がどんな感じかすこし想像できましたでしょうか?

さて、前回ギリシャプロジェクトのワイナリーのオーナー、アレクサンダー氏と出会った

ことまで書きました。初めは『ギリシャのサントリーニ島では想像を絶するようなワインに出会える』と勧められるのです。

そのワインは果実味や花の香りが全くしない白ワイン。

火山の風味をそのまま吸収した大地の味でした。

サントリーニ島もティノス島同様、強風吹き荒れ、溶岩土壌で、特殊な方法で栽培されていました。

特殊な方法面白いですよ。まずブドウのツタを伸ばし、それを巻いてかごの形を作ります。

ブドウの房はそのかごの中に収めて、強風で火山灰から守ってくれるのです。

まるで卵を守る親鳥みたいですね。(ブドウの樹は背が非常に低く、膝を付かないと

作業が出来なく肉体労働の為、若者はやりたがらない仕事だそうです。)

ギリシャプロジェクトのワイナリーオーナーのアレクサンダー氏はティノス島に住んでおり

12年前にティノス島にサントリーニ起源のブドウ品種を植えたのがティノス島プロジェクト

の始まりです。

ティノス島は世界遺産にしていされ、島全体の開発や建設が厳しく、とりわけ奇石群が

ある一帯は非常に厳しく、石ひとつ動かす事も許されない。

ブドウ栽培を始めるまで数年待たされることになり、植樹が始まったのが2001年でした。

長くなりましたので、また次回にします。