ゆっくり読書

読んだ本の感想を中心に、日々、思ったことをつれづれに記します。

Remember The Time

2010-01-30 03:29:24 | Weblog
いまさら確かめようもないんだけど、もしかして、と思うことがある。

最近、マイケル・ジャクソンにハマっている。
私の心の中に、彼の歌がこんなに浸透しているなんて、自分でも驚いている。

アルバムを聴いていたとき、
「Remember The Time」という曲が、妙に心にとまった。

ウィキで調べてみると、1992年リリースだった。
私が大学2年生の時のリリースか。
当時、私には音楽を聴くような余裕がなかったので、
たぶん日本では、この曲を聴いていない。
というか、聞いていたとしても、耳から脳に届かなかっただろう。

でも、もしかしたら、私はこの曲を、
マイケル・ジャクソンの歌とは気づかずに、
1993年に、北京で聞いていたのではないだろうか。
当時娯楽らしい娯楽もなかった北京で、
毎週水曜日の夜、崑崙飯店というホテルに、大学からシャトルバスが出た。
夜から明け方まで、そこのディスコ(当時は、こういう名称だった)に、踊りに行った。
水曜はレディースディで、無料。

中国のホテルではあるけど、
そこでは欧米人が選曲していて、中国人はいなかったから思い切り遊べた。
だんだん中国人が増えてイヤになり、次第に行かなくなったけれども、
最初の頃は入り浸って、ずっとずっとずっと踊っていた。
翌朝、中国語文法の授業が朝7時30分から始まるというのに、
4時くらいまで踊っていたような気がする。
おかげで、中国語の文法は身に付かなかったけど。

聞けば聞くほど、北京で踊りながら聞いたような気がしてくる。

当時、北京ではものすごいホームシックにかかりながらも、
10年後、20年後、私はこの北京に留学した1年を、
いったいどのように思い出すのだろう、と思っていた。

いま、毎日思い出している。
北京に行くと、逆に当時の北京を思い出し、ホームシックになる。
あの頃は、早く北京が東京に追いついて、
暮らしやすくなるようにと、あれだけ望んでいたと言うのに。

まさに「Remember The Time」だ。
この曲は、北京で出会った、としておこう。