旅が好き・そして日々の時間で気の付く事を。

旅では人々の生きた来た跡を訪ねてみたい。
時間が出来たので、今までにしなかった事に手を出してみようと思う。

映画「ロストケア」を見ました。

2023-04-13 19:04:30 | 日記


涙・考えさせられる・・・等の反響が多いが、少し違った目線でとりとめ無く。

問題発見に統計が有効。数字の羅列の中に規則性を見つける。面白い。
 施設別の集計で当該施設の死亡率が高い、死者の死亡曜日に偏りがある。

とあるコメディー系の外国映画で裕福な老人ホームでは生きがいが無く死にたい高齢者が沢山居た、同じ入居者の三人が安楽死装置を作製し作業を始めたら希望者が殺到した。

日本にも「安楽死」を、この映画は古くて新しい「高瀬舟」か。

福祉を会社と家族に押しつけてきた。日本の貧困・・か。
(会社に押しつけた社会保険は非正規就労を生み出した、社会保険は雇用者だけでなく全国民に)
無言の圧力 家族主義・・それとも儒教?・・誰も責任を取らない国是?。

私は家族に押しつけてきたものを取り除くのが先ではないかと思っている。

ドキュメント番組で関東のとある精神病院の番組があった。
引き取り手のいないたらい回しの患者。生活保護。見てみない振りと事なかれ主義の人々、何か構図が似ていると思った。
相模原の障害者施設の大量殺人と似ている。


「WORTH」~命の値段~
 この映画見応えがあった。
自分の知ってること・行っていることが正しいと思いがち。


温泉津

2023-04-02 10:52:27 | 
 山陰線で駅に着くなり、面白いタクシードライバーと遭遇した。家内が「主人は旅館の他に行きたいところが在るらしい」と言うと分かっているからこっちこっちと車へと案内した。
先ずはお察しの通り大森銀山の積み出し港だった沖泊。
 30m位の北前船が港として利用できる良いサイズの入り江だ。止めるための穴ぐりもある。


 

 

 港を挟むように毛利の砦があったとかと件のドライバーが説明してくれた。
港の守り神、恵比寿神社はよく見ると戦いの神様の八幡造かな。

 

街中のお寺は立派、北前船寄港地のお寺は何処も町のサイズに似合わない。



この町の神社は、龍に・金比羅さん・厳島と海に関係する。興味深い
龍御前神社、ここで夜神楽の実演があるそうな。


高いところの分社からは赤い屋根の温泉街がよく見える。木々が邪魔になるけど。


途中の若葉の紅葉

タクシーはその後焼き物の里の登り窯へ連れて行ってくれました。テレビの取材があったとか。


運チャンは、寅さん13作、小百合ちゃんとの「恋やつれ」はここからこの路を入ったと実演付きで説明してくれました。現地説明員に負けない楽しい時間でした。
温泉津の温泉街と民家、豊かだった時代の名残を感じさせる跡。



 


 
 
使われていないが木造三階建ての旅館。スゴイ!


温泉の湯は少し濁っている、柔らかいお湯でした。

 昔の町の中に営業を止めているらしい旅館が見受けられる。この小さな街は栄枯盛衰を細い道筋に見せてくれる。郷愁を求める人には良い温泉場かな。

漁港の様子を一枚、大きなランプを付けていたホタルイカ用らしい。

温泉津駅、温泉と北前船のデザインマークをパチリと。

 


3月30日、山陰線で温泉津を出て安来までの各停での出来事

太田駅で降りる人達に心の中でスタンディングオベレーション
FaceBookに掲載しました。


良い感動を見せてもらいました。


ドジョウすくいの街安来港は、出雲の鉄を運んだ港だとか。

 


安来駅 芸備線と木次線の運転取りやめの掲示。超赤字路線・・・廃止になるかも。








再び 中国勝山へ

2023-04-01 15:12:34 | 
 伯備線で岡山を出て高梁を過ぎた頃、山は山桜か賑やかに咲いていました。
 


前回は、岡山駅発岡山駅着の切符が欲しくてやってきた。
 津山線で津山へ行き姫新線で勝山へ乗り換えて新見~岡山へ。


新見駅


 三次行きの芸備線は備後落合駅行きが3本しかない。


新見~勝山への姫新線沿いの家々は立派なのが多く見られた豊かな土地なんだろう。
黒い釉薬のかかった瓦と石州瓦の赤い屋根がある。特徴的には他の地域ではあまり見られない民家になまこ塀が使われている。
 


 
 


勝山は船による物流で栄えた町らしくその面影が残っている。
 
 

高瀬舟船宿跡


高瀬舟発着場「なげ」と言うらしい。


高瀬舟
 菊池寛の安楽死で有名な小説があり、京都の高瀬川の船と勘違いをしている人がいる。発祥はこの高梁川や旭川らしい。
 

うだつの家があると教えてもらった。


三味線の賑やかな音が聞こえてきそうな建物。


桜の勝山駅とお別れ



「ハニー句会」 2023年四月例会

2023-04-01 13:02:05 | お仲間たちと

門屋定
雛飾り令和になっても月遅れ
般若経覚えられずや彼岸明け
散歩道山の麓の桃の花

高尾田山人
時といふ金失くす朝寝して
亀鳴くや兎にひきはなされたとて
さくらとは限らぬものを季語の花

二神重則
水仙やわびしき部屋をリニューアル
行き過ぎて見上げる先や朧月
春彼岸母の味付け忘れけり

玉乃井永
二度見する白檀香る花衣
葱坊主首をはねられポンと泣く
ウミウシだ濡れるパンツにはしゃぎ声

吉川正紀子
花の宴昭和の歌に盛り上がり
おしゃべりもペースが落ちず桜餅
落ち椿声なき水に浮かびおり

新井文子
逞しくツクシ顔出す廃線路
夜半の雨八分桜の色冴えて
男前一張羅着て四月馬鹿

長井知則
常節を楊枝で突く伊豆の宿
風呂上り孫には無いと種痘痕
また来襲頭痛の種の黄沙かな


4月12日の愛媛新聞に掲載されました。