旅が好き・そして日々の時間で気の付く事を。

旅では人々の生きた来た跡を訪ねてみたい。
時間が出来たので、今までにしなかった事に手を出してみようと思う。

「ハニー句会」 2021年十月例会

2021-10-02 18:21:47 | お仲間たちと
先月9月は集まることが難しいとのことで中止になり久しぶりに顔を合わせました。
来月の例会は、いつも通りで、忘年会は参加者が以前から聞きたいと言われていた人の声を聞く会にしたいと考えています。

11月7日の愛媛新聞に掲載されました。


新井文子
銀杏降る歌集に一葉晶子かな
日記帳古傷痛む秋の雨
なよなよと倒れては又秋桜

向田将央 欠席
そぞろ寒贈る手いたしライバルよ
自販機に悩むホットか秋の声
校庭に無人のテント秋夕焼け

八木健
読みにくい名をつけられて牛膝(いのこづち)
そぞろ寒そぞろ歩きをしてをれば
秋の声具体的には言へねども

玉乃井永
車中泊光渦巻く星月夜
朝寒やゼロ半高き排気音
雨後の朝散歩コースに毒菌(どくきのこ)

吉川正紀子
流行に遅れず案山子ますくして
どこまで深い釣瓶落としの井戸覗く
火の性を形にすれば曼珠沙華

長井知則
失恋の証しや胸に赤い羽根
鍋底に探し当てたりきりたんぽ
自転車を押して往く背に薄紅葉

上甲彰
定考(こうじょう)やあと三年のパートかな
ひつぢだやイーハトーブの賢治かな
イワシ捌くにPPバンドが好いそうな

二神重則
抜け殻の大小残し夏去りぬ
欅(けやき)葉に燕見ぬ日や雲遠く
法師蝉声の届くか青い空

今年の名月