旅が好き・そして日々の時間で気の付く事を。

旅では人々の生きた来た跡を訪ねてみたい。
時間が出来たので、今までにしなかった事に手を出してみようと思う。

「ハニー句会」 2021年七月例会

2021-07-03 18:03:44 | お仲間たちと
久しぶりに顔を合わせての句会を開きました。


八木健
足首を濡らすが嬉し水を打つ
扇ぐより使ふがお洒落なる団扇
スケールを云々される虹の橋

上甲彰
カナブンよ変態するが羨まし
夕立や電波の鎖投げ捨てよ
ころもがえ僕は冬着て生きている

二神重則
軒の雲端からチョイと夏を出し
梅雨晴れ間カラス朝から鳴き渡り
五月雨やけぶる風車をひと回し

長井知則
赤富士を友の手に載せ祝い画と
薄衣くびれた腰のシルエット
梅雨寒の痛む背に耐えストレッチ

玉乃井永
右左湯暖簾くぐる宿浴衣
大西日手延べガラスに歪む庭
風青しテニスコートの緑髪

向田将央
つばをのむ連続のミス汗に汗
お母んにも筆のあやまり夏の夕
独り観る日の丸色の金魚の背(せ)

吉川正紀子
大夕焼け地球丸ごと燃やすかに
サングラス居眠り隠す小道具に
琵琶の種主役のような顔をして

新井文子
梅雨の華七色競う丸い顔
かぶりつく完熟トマトあと一つ
一仕事漬ける青梅待つ旦那