旅が好き・そして日々の時間で気の付く事を。

旅では人々の生きた来た跡を訪ねてみたい。
時間が出来たので、今までにしなかった事に手を出してみようと思う。

オイサン達の連句 夫ッと 楽しく続けています。

2024-02-07 19:55:54 | 連句でコミュ力 UP
芸術性は参加者の能力の問題もあり―優れたものは優れた人にお任せして。。
後の時代に残す        ―何ンデ残すの?
     連句を面白くやっているのを知ってほしい。
---------------------------------------------------------------
夫ッと歌仙「白波」 20240207終了    

発句三冬  白波や迫る地の音冬の底    二神
 脇晩冬   粉雪舞いて行く先見えず   山路
第三 雑  お浚ひの仮名の一文字淡墨に  白石
 四 雑   源泉票に「ああ」と溜息   二神
 五三秋月 弦月に飲めばブギウギ口ずさみ 山路
 六 晩秋  夢楽しまん菊枕して     白石

 一晩秋  小市民松茸飯は幾久し     二神
 二 雑   憂さを晴らして歌え「舟唄」  山路
 三雑恋  CAの手振りに応ふ老いの恋  白石
 四雑恋   日焼けと言って色を誤魔化す 二神
 五 雑  歯がゆさの先にらつく別れ道  山路
 六 雑   過疎地の地震公助十日目   白石
 七三夏月 思いやる蓼にも月の明かりして 二神
 八晩夏   納涼船は音なく去りぬ    山路
 九 雑  供え物金と女か令和の世    白石 
 十 雑   越後屋さんは大街道に    二神
十一晩春花 世知辛き長屋の花見幸多し   山路
十二晩春   老いゆえ早し鹿の角落つ   白石
名残の表
 一三春  得意顔縮緬雑魚にカニ見つけ   二神
 二 雑   一茶が願う家族の絆     山路
 三 雑  厄災の皆の丹田底力      白石
 四 雑   旅の思い出黒い家並みに   二神
 五晩冬  石鎚に神が宿りし厳冬期    山路
 六晩冬   探梅行けば誰そ彼はに    白石
 七雑恋  美女ばかり目を細めれば抓られて  二神
 八雑恋   恋の地獄に身を捩(よじ)りおり 山路
 九 雑  能登の地の天壌無窮朝日差し    白石
 十 雑   明日は我が身と米水持って   二神
十一仲秋  名月に谷閒の家も灯りあり    山路
十二三秋   落暉泰然秋潮静か       白石
名残の裏
 一三秋  一にらみ雲に届けとモズの声   二神
 二仲雑    竹伐る人の軽き足どり     山路
 三 雑   紛失の帽子ひょっこり現れて   白石
 四初春   春が始まり今日から霞     二神
 五晩春  汽車の旅花かき分けて走り行き  山路
挙句晩春   夢か現か遠い逃げ水      白石



こんな連句をしたい。

2024-01-31 11:19:24 | 連句でコミュ力 UP
おっさん3人の歌仙は3回目となりました。上手くなってんのかどうなのか。

 今を時めくAIでは、言葉の続きを推し量り限りなく沢山の言葉から最適解を見つけるとか。最適性や芸術性を求めるなら、人間の勘に頼る作り方よりAIの方が向いている。それは目の前に来ている。難しい碁でも最早人間は敵わない。

 人間が作るから面白い、その人らしさ・最適解でない予想外・面白い間違い・・・人間らしさのおおらかさの連句、限りなく自分に優しい連句なんて。いいね!

 式目重視・幻術性志向の連句はAIに任せて、オッサンたちの限りなく自分に優しくくメンバーにも。作者の心を生かしたものを目指して。
「雪月花(漢字より仮名が良いかも)の時君を想う、如月の望月の桜、こんなん使いたいのに、だが季語がひかかるから式目連句ではダメです。
照りもせず曇りもはてぬとくればみんな知ってる朧月夜だが、照りもせず曇りも果てぬだけでも春の時期にしたい。
とにかく作者の心を重く見た連句をしたい。



「夫ッと連句会」2023年を終えて

2023-12-17 11:46:51 | 連句でコミュ力 UP
「夫ッと連句会」
 昨年より始めました連句会、名前の通りオットット、始めたばかりのオットット、
おぼつかない夫ばかりの連句会。
先ずは、縛りの少ない十二調から始めました。5回程度終わり、前回初めて歌仙に挑戦しました。
半歌仙は短くて良いと言われたが、内容が詰まりすぎて窮屈だと判断しまして、実力を顧みず歌仙に。

難しい事は抜きでインターネットから取り込んだマニュアルに沿って。
芸術性・・・・とんでもない。及びもつかぬこと。望めど届かぬ夢の夢。
面白さを追求して。
次回三人が合う時には、分からない付けを追及するというスケジュールで。ま、その折が楽しみです。

-------------------------------
-----------歌仙「古人と」の巻---------------

発句) 海霧や古人と時しばし      二神  三秋  
脇    鰡跳んでをり潮入りの波止   白石  三秋
第三  巨匠描く秋海棠似の友が来て   山路  初秋
四    ガーデニングを孫と写真に   二神   雑
五   時々は白樫爆ぜて暖炉の火    白石  三冬
六    柚子湯に浸かり洗う心根    山路  仲冬

一   明日からは北アルプスの過疎路線 二神   雑
二    名刹行けば弥勒微笑む     白石   雑
三   あの渡し乗れば待ち人有りの街  山路 恋 雑
四    主にもらった半襟付ける    二神 恋 雑
五   手水舎の柄杓に手と手重なりて  白石 恋 雑
六    四国の高嶺キリリと蒼く    山路   雑
七   月見ればヘアドネーション首寒し 二神 月 三冬
八    子の帰り待つ重ね着の母    白石   三冬
九   五億年経ってひょっこり尋ね人  山路   雑
十    名乗り上げたる破傷風菌    二神   雑
十一  うつし世にひかり一灯初桜    白石 花 仲春
十二   麗月眺め明日を語りぬ     山路 月 仲春
名残表
一   吠えた夜の春暁皆に値千金    二神   三春
二    パーティ券の純利がっぽり   白石   雑
三   ニコライの鐘を聞きつつ下る坂  山路   雑
四    梅雨に昔の傷が疼くよ     二神   仲夏
五   ストローの一方に紅ソーダ水   白石   夏恋
六    山椒魚の募りし想い      山路   雑恋
七   お別れのこの盃を受けてくれ   二神   雑恋
八     地球沸騰なんぞ言はれて    白石   雑
九    愛すべき道後レビューは今昔   山路   雑
十    水族館は夢のまた夢      二神   雑
十一  良寛と子等の心根秋の月     白石 月 三秋
十二   清しき朝に桐一葉落つ     山路   三秋
名残裏
一   松茸の焼いた香りに心急く    二神   晩秋
二    旅人ならば美酒も忘れず    山路   雑
三   少子化に長子跡取る由もなし   白石   雑
四    舫を解いて東風吹くを待つ   二神   三春
五   見下ろせば堀にたゆとう花筏   山路 花 晩春
挙句   風うららかに山のたをやか   白石   三春


2023.0915~1217 文韻



「夫っと連句会」第一回

2023-07-22 11:17:08 | 連句でコミュ力 UP
 愛媛俵口の実作会がきっかけで徳島県の東條さんと知り合うことが出来ました。
東條さんから癒やしの連句会の話を聞き、以前参加していた障がい者就労施設などでの活用が出来ないかと考えていました。

 その本で紹介されていた「十二調連句」は、先ずはゆるい。これだと思いました。
優れたそして優しい妻を持つ頼りない夫どもの会で連句初心者二人の「夫っと連句会」を始めて見ました。
連句に興味を持たれても難しいとかプライドがズタズタだとかで止める人が多い悩みがあり、先ずは面白いところを実感してもらうのが先で重要と思いました。

第一回は 6月始めにスタートし10日ほどで完了しました。
最初は力が入っていましたが・・・・・



理解の早いお二人によりスムースな運びとなりました。
楽しんでもらえたのかな?


楽しかった連句会

2023-06-05 09:53:58 | 連句でコミュ力 UP
 それは30年くらい前、宗匠美山さんを中心に市役所の退職者や教職員と私を含める様々な人達10名程度。場所はおでん屋の二階で適度なアルコールを入れながら、歌仙の用紙4~5枚が「ハイ次貴方」と回ってくる。巻き上がった1~2巻は次の週宗匠の面白おかしい解説を大笑いしながら聞く。あの楽しさは忘れられないが、何だったのだろう。
 今思えば、決まり事は少なく誰でも参加できる、宗匠の解説の折に少し連句の基本のような話も有ったが言わば連想ゲームのような内容だった。

 先日、松山市で全国区の連句大会があり、徳島県の東條さんの捌きの組に入りました。東條さんから連句をカウンセリングに利用している人達の話があり、60代からの10年間に障害福祉に関わっていたこともあり興味を覚え問い合わせをしました。東條さんから「癒やしの連句会」の紹介があり早速件の本を求めました。
まだ途中までしか読んでいませんが著者は精神科のドクターで診療に連句を利用している内容でした。その中の著者の勧めている十二調連句に心を引かれています。
十二調連句の概略
 十二句立でオモテウラなし。発句、脇、第三は連句古来のやり方で。
 付け合いは自由に面白く飛躍した変化展開をはかる。(連想ゲームかしりとりか)
 花はどんな花でもよい。月もどんな月でもよい。恋句ニ句を入れる(ここは人情の極み)。
 季の句が半分、無季の雑の句半分。人の情の句と場の句が半分づつ位。
 品詞や事等等多種類入れる。
など難しい決まり事は極力少ない方向。


 楽しかった連句の思い出もあり、いく人かの人に「一緒にやりませんか」と進めていたが。
難しいとか、プライドが傷つくとか言われて去って行く人が多い。何とかならないのかと思いつつ現在に至っている次第。

 芸術性を思うばかりに式目を重視したことが原因かと思ったりもするが、ある一定のレベルになると式目は作句の楽しみのワサビになるとか。ナルホドそれもある。
今でも、ダメな句はそれなりに理由が分かるが良い句は何故良いのかが5年間やっているがよく分からない。その善し悪しの判断基準が分からないから難しいとか面白くないとかになるのではなかろうか。また、善意の添削においても己のアイデンティティーが拒否されたと感じることもあり難しいところだ。作者の意図を汲んだ添削が出来ればと思うが今の実力では難しい。
ダメだという事から始まる減点法が課題かな。先ずは「ここが良いですね」なんて始まり方をすると新しい人も続けられそうです。


そこで
「いいね!」の多いポジティブ連句を始めたい。と、思っています。
本にある十二調連句が近道かと思い仲間を集めて始めて見たい。
先ずは、本の後半を読みましょう。実際に使った例があるかもです。



えひめ俵口全国連句大会実行委員会からお知らせが届きました。

2023-03-12 18:23:15 | 連句でコミュ力 UP
なんと、
 「ちちろ虫」の巻が入賞
 「後の月」「歳晩のトラック(トラックの牛)」の巻が入選ですって。
去年から皆さんでインターネットを使い楽しんだ作品が評価を受けました。

 六巻応募し三巻の入選・・   5割ダ !
応募数は131巻だそうです。

 一緒に遊んでいただいた超ベテランの方々ありがとうございました。

 なお、作品の内容は過去のページを見て下さい。

歌仙六回目「鰹木に」の巻 完了後の修正

2023-01-26 19:31:20 | 連句でコミュ力 UP
歌仙「鰹木に」の巻 
修正箇所
 発句と脇に初の同字
 意味が分かり難い句の修正
 旧仮名遣いに修正
 今回は身体の品詞(口・手・目・背・乳など)が沢山出ている、これらを置き換え・修正
 漢字間違い
 名残裏~最終の文字に「れ」が沢山出ている。 



歌仙、六回のメールによる膝送り歌仙について。
連句・俳諧の醍醐味は他人との会話にあると思っています。今回のシリーズでは句の作者の発想を//で書いてもらいました。これにより一部メールだけの言葉の行き来の無い座ではなくなったと感じています。

 ---------------------------------
   歌仙「鰹木に」の巻 

発句 鰹木に位を定めたる初鴉 敦煌女        //初詣の人の群れを鴉はじっと見下ろして、何を思うのやら…。
 脇  祈り届けと初御籤引く 段々耕作       //今年は良い年になりますように
 三 背をあづけ積ん読の山崩しゐて ドスン千穂   //読み進めれば楽しい時間にて
 四  カップの底に乾ぶコーヒー Miido翠      //飲もうと思うときにはすでに乾燥 よくあること?
 五 石畳しつとり照らす夏の月 arata二三 月 夏  //法善寺横丁の水掛不動を思いまして。
 六  扇子の風は蒲焼き添える 神々千里      //夫婦善哉の通りにうなぎ屋さんが「まむし」って

 一 がんばれば芥川賞夢じやない 敦煌       //匂いだけで食べた気になって、ペンを走らせる若さ…いいですね。
 二  腰に手ぬぐいザンバラの髪   段々      //今は、世の中上品で綺麗になりましたが・・・。
 三 下宿屋の娘と二人昼下り  ドスン       //さて、小説家の筆はどう走るやら~
 四  恋のはじめはどこかちぐはぐ  miiido    //相手が下宿屋の娘だし    
 五 サプライズ指輪差し出す手が震え  Arata    //これだけはキチンと返事を貰っておかないと。
 六  銃で脅されカードも何も  チリ       //災難は忘れた頃にやってくる。
 七 生真面目にこちこちこちと時計台  段々    //何があっても淡々と我介せずで
 八  月を慕ひて雪兔跳ね  敦煌 月 三冬    //少年よ大志を抱け、兔たちよ月へ跳ねよ、とクラーク先生が言ったとか
 九 追憶のストーブ列車ひとり旅  miido      //追憶のおぜん立てはやはりストーブ列車
 十  リュックに残る透きとほるもの  ドスン   //思い出はみな美しく 清らかで・・・
 11 今も尚花の吉野の語り種  チリ 花 晩春   //吉野の如意輪堂には今もお参りの人が沢山訪れる。正行の辞世からヒント
 12  二日酔いして飲む蜆汁  arata 三春     //花を愛で歴史を語ると長い 
名残表
 一 プレゼンの白紙原稿春炬燵  段々 春     //期日が迫っているのに頭は眠ったまま炬燵は優しき悪魔?
 二  窓いつぱいに海は広がる  敦煌       //遊びに行きたいなぁ
 三 シチリアのゴッドファーザー葉巻吹き  miido  //シチリアの海は美しい
 四  ひたすら合す指揮俸の先  ドスン      //指導者の心に添うことで国も団体もまとまる、しかしその逆も・・・
 五 惑い来て維盛入水の琵琶語り  チリ      //都の妻子を忘れられず戦いも出来ず迷い惑って熊野灘で入水。
 六  秀眉の彼と蛍の闇へ  Arata 恋 夏    //維盛に負けないくらい美男の彼と2人して~
 七 羅に透ける乳房のふつくらと  敦煌 恋    //蛍の光が良い効果を出しているかな。
 八  後ろめたさはあの一口も  チリ       //生きていく中でジレンマは数あれど。肥満もだがつまむのも・・・
 九 伊賀の里忍者教室受講して  段々       //忍者のごとく神出鬼没で
 十  目を擦り見るトリックアート  arata    //騙し絵に隠れているのは?
 11 軒先の素焼手水に月映し  ドスン 月 秋   //あっさりと 場の句
 12  ぎよつと驚く穂芒の揺れ  Miiid      //素焼きの手水に月がうつって後ろに誰かが・・・・
名残裏
 一 そぞろ寒子等の夢には「又三郎」  チリ    //賢治の童話を読み聞かせしていると寝ている子の夢の中に芒の原を行く姿が
 二  なむあみだぶが祖母の口癖  敦煌      //有難い。おばあちゃんはいつも子や孫の幸せを願っているのですね。
 三 風呂敷もエコバックだと見直され  Arata   //お年寄りは上手に活用されて。
 四  シェープアップで気持ち晴ればれ  ドスン  //重たい物を捨てよう 軽いものは飛んでいく世相!
 五 四肢緩め亀の憩える花の池  miiido      //憂いなき世の中は亀のものかも
挙句  哲学の道春日傘揺れ  段々         //心静かに哲学の道に踏み込んでも雑念はふらりと顔を出す
-----------------------------------------
また六回目の最終回では、連衆が集まって発句から順に「ああのこうの」と言いながら話しを進めて行く事も行いました。
座の文芸に一歩近付けた気がしました。



歌仙六回目「鰹木に」の巻 表・裏 これより後半名残の裏表

2023-01-20 18:30:07 | 連句でコミュ力 UP




 
  歌仙「鰹木に」の巻 

発句 鰹木に位を定めたる初鴉 敦煌女         //初詣の人の群れを鴉はじっと見下ろして、何を思うのやら…。
 脇  祈り届けと初御籤引く 段々耕作        //今年は良い年になりますように
 三 背をあづけ積ん読の山崩しゐて ドスン千穂   //読み進めれば楽しい時間にて
 四  カップの底に乾ぶコーヒー Miido翠      //飲もうと思うときにはすでに乾燥 よくあること?
 五 石畳しつとり照らす夏の月 arata二三 月 夏  //法善寺横丁の水掛不動を思いまして。
 六  扇子の風は蒲焼き添える 神々千里      //夫婦善哉の通りにうなぎ屋さんが「まむし」って

 一 がんばれば芥川賞夢じやない 敦煌       //匂いだけで食べた気になって、ペンを走らせる若さ…いいですね。
 二  腰に手ぬぐいザンバラの髪   段々      //今は、世の中上品で綺麗になりましたが・・・。
 三 下宿屋の娘と二人昼下り  ドスン       //さて、小説家の筆はどう走るやら~
 四  恋のはじめはどこかちぐはぐ  miiido    //相手が下宿屋の娘だし    
 五 サプライズ指輪差し出す手が震え  Arata    //これだけはキチンと返事を貰っておかないと。
 六  銃で脅されカードも何も  チリ       //災難は忘れた頃にやってくる。
 七 生真面目にこちこちこちと時計台  段々    //何があっても淡々と我介せずで
 八  月を慕ひて雪兔跳ね  敦煌 月 三冬    //少年よ大志を抱け、兔たちよ月へ跳ねよ、とクラーク先生が言ったとか
 九 追憶のストーブ列車ひとり旅  miido      //追憶のおぜん立てはやはりストーブ列車
 十  リュックに残る透きとほるもの  ドスン   //思い出はみな美しく 清らかで・・・
 11 今も尚花の吉野の語り種  チリ 花 晩春   //吉野の如意輪堂には今もお参りの人が沢山訪れる。正行の辞世からヒント
ウラ12  二日酔いして飲む蜆汁  arata 三春     //花を愛で歴史を語ると長い 


名残表
 一 プレゼンの白紙原稿春炬燵  段々 春     //期日が迫っているのに頭は眠ったまま炬燵は優しき悪魔?
 二  窓いつぱいに海は広がる  敦煌       //遊びに行きたいなぁ
 三 シチリアのゴッドファーザー葉巻吹き  miido  //シチリアの海は美しい
 四  ひたすら合す指揮俸の先  ドスン      //指導者の心に添うことで国も団体もまとまる、しかしその逆も・・・
 五 惑い来て維盛入水の琵琶語り  チリ      //都の妻子を忘れられず戦いも出来ず迷い惑って熊野灘で入水。戦は悲惨ウクライナが偲ばれる
 六  秀眉の彼と蛍の闇へ  Arata 恋 夏    //維盛に負けないくらい美男の彼と2人して~
 七 羅に透ける乳房のふつくらと  敦煌 恋    //蛍の光が良い効果を出しているかな。
 八  後ろめたさはあの一口も  チリ       //生きていく中でジレンマは数あれど。肥満もだがつまむのも・・・
 九 伊賀の里忍者教室受講して  段々       //忍者のごとく神出鬼没で
 十  目を擦り見るトリックアート  arata    //騙し絵に隠れているのは?
 11 軒先の素焼手水に月映し  ドスン 月 秋   //あっさりと 場の句
 12  ぎよつと驚く穂芒の揺れ  Miiid      //素焼きの手水に月がうつって後ろに誰かが・・・・


名残裏
 一 そぞろ寒子等の夢には「又三郎」  チリ    //賢治の童話を読み聞かせしていると寝ている子の夢の中に芒の原を行く姿が


歌仙六回目「鰹木に」の巻 表・裏 これより名残へ

2023-01-05 20:12:38 | 連句でコミュ力 UP
歌仙「鰹木に」の巻 



発句 鰹木に位を定めたる初鴉 敦煌女    //初詣の人の群れを鴉はじっと見下ろして、何を思うのやら…。
 脇  祈り届けと初御籤引く 段々耕作   //今年は良い年になりますように
 三 背をあづけ積ん読の山崩しゐて ドスン千穂   //読み進めれば楽しい時間にて
 四  カップの底に乾ぶコーヒー Miido翠   //飲もうと思うときにはすでに乾燥 よくあること?
 五 石畳しつとり照らす夏の月 arata二三 月 夏   //法善寺横丁の水掛不動を思いまして。
 六  扇子の風は蒲焼き添える 神々千里   //夫婦善哉の通りにうなぎ屋さんが「まむし」って


 一 がんばれば芥川賞夢じやない 敦煌   //匂いだけで食べた気になって、ペンを走らせる若さ…いいですね。
 二  腰に手ぬぐいザンバラの髪   段々   //今は、世の中上品で綺麗になりましたが・・・。
 三 下宿屋の娘と二人昼下り  ドスン   //さて、小説家の筆はどう走るやら~
 四  恋のはじめはどこかちぐはぐ  miiiido   //相手が下宿屋の娘だし    
 五 サプライズ指輪差し出す手が震え  Arata   //これだけはキチンと返事を貰っておかないと。
 六  銃で脅されカードも何も  チリ   //災難は忘れた頃にやってくる。
 七 生真面目にこちこちこちと時計台  段々   //何があっても淡々と我介せずで
 八  月を慕ひて雪兔跳ね  敦煌 月 三冬   //少年よ大志を抱け、兔たちよ月へ跳ねよ、とクラーク先生が言ったとか
 九 追憶のストーブ列車ひとり旅  miido    //追憶のおぜん立てはやはりストーブ列車
 十  リュックに残る透きとほるもの  ドスン   //思い出はみな美しく 清らかで・・・
 11 今も尚花の吉野の語り種  チリ 花 晩春   //吉野の如意輪堂には今もお参りの人が沢山訪れる。正行の辞世からヒント
ウラ12  二日酔いして飲む蜆汁  arata 三春   //花を愛で歴史を語ると長い 



歌仙五回目「トラックに牛」の巻 完了後見直し

2022-12-27 18:26:34 | 連句でコミュ力 UP
仙五回目「トラックに牛」の巻
本日、忘年会を兼ねた定例会で、今回の歌仙も残すところ4句だったため、出席者で完成させました。
その後、完成した歌仙の見直しを行いまし。

始めの頃と異なり、初歩的なミス(既に出ている語彙など)が少なくなりました。次回気をつけたいのは連歌-連句と歴史的な流れの中の歌のようなスムースな語の並びや誰にでも分かる句の意味付け。
これらが出来る様になると無敵だが・・・・

尚、口語体へ見直ししています。

上が直し前の素
下が見直し後です。箇所はゴシック・線引き・色で分かり易くしています。


歌仙五回目「トラックに牛」の巻 表裏終わり、名残の表~

2022-12-24 18:31:17 | 連句でコミュ力 UP


「歳晩のトラック」前回は表と裏と途中まで、今回は名残の表と裏の途中まで

名残の表
 一 弥生野を追ひかけつこの子の笑ひ miiido 春
 二  命つないだユニセフからの チリ
 三 紡がれしタペストリーは色褪せて ドスン
 四  想い出深きイスタンブール 段々
 五 見覚えのショールの女の泣きボクロ arata 恋 冬
 六  嫉妬の窓を凩が抜け 敦煌 恋
 七 別名で残したファイルそのままに チリ
 八  裏金詰めるボストンバッグ Miido
 九 星流れ夜行列車は北の大地を 段々
 十  ひとり黙して涙ながるる  ドスン
ナオ11 丸めたる月見団子はみないびつ 敦煌 月 仲秋
 12  神々しくも銀杏の葉形 Arata 晩秋


名残の裏
 一 渡り鳥今年も来たかあのつがい チリ 三秋

------------------------
//は、三句の渡り前句からの発想を付句に 書いています。

名残の表
 一 弥生野を追ひかけつこの子の笑ひ miiido
//うたたねをする人 追いかけっこをする子 さまざま   
 二  命つないだユニセフからの チリ
//学校給食のアルミの椀で、あれはユニセフだったとか。今はウクライナか有難や。
 三 紡がれしタペストリーは色褪せて ドスン
//ひもじい思いは遠くなり 
 四  想い出深きイスタンブール 段々
//行ったことは無いのですが何となく憧れて
 五 見覚えのショールの女の泣きボクロ arata 恋
//イスラム教はスカーフを纏った女性が~
 六  嫉妬の窓を凩が抜け 敦煌
//後宮なんて今時はやらない?あ~あ! さぶっ!!
 七 別名で残したファイルそのままに チリ
//背骨の凍る御息所の、オオ怖。触らぬ神に祟り無し。
 八  裏金詰めるボストンバッグ Miido
//別名で残したファイルには 金の匂いが溢れる
 九 星流れ夜行列車は北の大地を 段々
//逃避行はひたすら北へ
 十  ひとり黙して涙ながるる  ドスン
//旧制高等学校寮歌 ”北帰行… より
ナオ11 丸めたる月見団子はみないびつ
//我ながら不器用だなぁ…
 12  神々しくも銀杏の葉形 Arata 晩秋
〃神わざでしょうか、全て見事な形の葉です

名残の裏
一 渡り鳥今年も来たかあのつがい
//池の鴨が去年と同じところに帰ってきた。






歌仙五回目「トラックに牛」の巻 表・裏

2022-11-30 18:40:54 | 連句でコミュ力 UP
今回も、コロナ禍で連句の醍醐味ワイワイガヤガヤが出来ない、三句の渡りの面白みを何とかしたいと、付句に作者の思いを//で書いてもらっています。
早く、皆で集まって賑やかにやりたいものです。

年末27日に集まって、半分出来上がった作品の反省会です。
コロナで集まれないストレスを、この時間を面白く楽しくしたいと思っています。

--------------------



-------------------------
歌仙五回目「歳晩のトラック」(仮題)の巻 

発句 歳晩のトラックに牛ひしめけり Miid翠 仲冬 乗物 動物
脇句  瞳に映る遠い雪雲 神々千里 晩冬 身体? 聳物 降物
//正月のすき焼き・ステーキ用は可哀想。養育農家に出荷される6ヶ月の子牛をイメージ
 三 幼子は積木くづしを繰り返し 敦煌女 雑 人称 
//どうして子供は何でも壊したがるのでしょうねさん宜しくお願いします。
 四  基地に戻ると掃除ロボット  ドスン 雑 機械
//くづす積み木に あいそつかして我は我が道を。
 五 物語書き上げて見る月の船 段々耕作
//事実は小説より奇なり、今の世の中は小説のような現実が多いように感じます。
 六 鈴虫の鳴く茶室で一服 Arata二三
//書き上げて一息、虫の声を聴きながら


裏一  盆僧の袈裟むらさきにいかめしく Miido
//茶を一服 さてこれより稼ぐのだ
 二  福山張りのイケメン揃え チリ 人名
//お寺もお客様あってナンボです。
 三  鴛鴦の契りにふつと謎の影 ドスン
//人のこころの複雑さ!
 四  別れ話が縺れもつれて 段々
// ?
 五 目覚めれば腹の虫グーと鳴り出し Arata
//もめ事も一夜明ければ~ 
 六  私のことかパラノイアとは
//他人には分からないでしょう。私のこの拘りは…。
 七 月光が河童の皿を溢れだす Miido
//パラノイアって?やるねえ
 八  好きと言うたらキュウリが三日 チリ
//好きなキュウリも続くと弱る
 九 紙芝居どれが正義の味方やら 段々
//世の中複雑すぎて何が正しいのやら
 十  半坪に税おいら老犬  ドスン
//飼い主さまの愚痴を 成り代わって申します
 11 花明かり酒徳利を覗き込み Arata
//高い酒税、もう無いのかなぁ~
 12  うたたねの夢のどかなる午後 敦煌
//ほろ酔うてうたたねしちゃった!!



歌仙四回目「後の月」 連衆が集まり、見直しと訂正

2022-11-26 20:14:21 | 連句でコミュ力 UP
11月定期例会に連衆が集まり、
ベテランから問題点などの指摘訂正をしました。
しかし、なんと言っても句の作者の付け具合やそこに至る思考などが聞ける。
またその人となりが知られる楽しさは連句の楽しみの一つだと改めて思いました。
それにしても、コロナ感染症は早くいなくなれば良いのに。


訂正後




歌仙四回目「後の月」~完成

2022-11-21 10:40:09 | 連句でコミュ力 UP
第四回歌仙「後の月」完了しました。
この後反省会があり、修正します。
~それぞれは良いと思って出しているのですがねえ~


------歌仙「後の月」--------

発句 芒穂に頬なでらるる後の月   神々千里    晩秋 月 草 身体 
脇句  カメラ構へて鹿を待ちつつ  Miido翠   三秋 動物 機械 
第三 にぎりめし母手作りの柚味噌にて  敦煌女   晩秋 食品 人称 
 四  クレーム処理が頭かすめる  Jo後鳥羽  身体 仕事
 五 絽羽織をまとい隠居の大欠伸  段々耕作  三夏 衣装 人称
 六  積み雲の下田植え歌声 arata二三  仲夏 聳物 遊芸 音

裏一 吞兵衛の集ふ横丁ゆだち後  ドスン  三夏 降物
 二  早う言うてよ度胸を付けて  チリ
 三 同じ人好きになるからややこしい  Miido  恋
 四  シラノになるか愛を奪ふか  敦煌
 五 お医者さまおられますかのアナウンス  Jo
 六  ちょいと覗いたフラワーショップ  段々 
 七 鰻重を相伴したげな夏の月  ドスン  月
 八  猛暑起き出しカランをひねる  チリ
 九 ママチャリに身代載せてホームレス  miido     
 十  あはうあはうと笑ふ嘴太  敦煌
 11 裁判と調停抱え花の宴  Jo   花
 12  凧に描かれたSⅮGs  段々

名残表
 一 芳一は琵琶で語るか春の夢   チリ
 二  耳鳴りなのか波音なのか   miido
 三 難民の増えゆく地球なんとせう 敦煌
 四  学校行かぬゲゲゲの鬼太郎  Jo
 五 熱燗の一升徳利飲み干して   段々
 六  植込み深く侘助の紅     ドスン
 七 艦出れば小唄の声に鳥も泣く  チリ
 八  イタリアーノは髭もキュートな miido  恋
 九 情熱に埋もれて時はとこしなへ 敦煌
 十  も一度着たいローブデコルテ Jo
 11 三日月の光を拾いつつ帰り   段々   月
 12  儀式おごそか金比羅祭    ドスン

名残の裏
 一 山上は人を詩人にするらしく 敦煌
 二  夢もうつつも爺のふらつき   チリ
 三 祈ってね明日純烈のオーディション Jo
 四  ふらここに揺れ眠り誘われ    ドスン
 五 いつせいに風に乗りゆく花の旅   miido  花   
挙句  新入生の長き隊列        段々


歌仙四回目「後の月」表~名残の表

2022-11-19 09:33:24 | 連句でコミュ力 UP


今回は、捌きのお仕事を初心者でも経験できるように試行しました。
参加者それぞれに、提出前に自分の句を予め点検してもらおうと思いました。
さて、どうなりますやら。完成後の反省会にて結果が出ます。

------歌仙「後の月」--------


発句 芒穂に頬なでらるる後の月   神々千里  晩秋 月 草 身体 
脇句  カメラ構へて鹿を待ちつつ  Miido翠   三秋 動物 機械 
第三 にぎりめし母手作りの柚味噌にて  敦煌女   晩秋 食品 人称 
 四  クレーム処理が頭かすめる  Jo後鳥羽  身体 仕事
 五 絽羽織をまとい隠居の大欠伸  段々耕作   三夏 衣装 人称
 六  積み雲の下田植え歌声    arata二三  仲夏 聳物 遊芸 音


裏一 吞兵衛の集ふ横丁ゆだち後   ドスン  三夏 降物
 二  早う言うてよ度胸を付けて  チリ
 三 同じ人好きになるからややこしい  Miido  雑 恋
 四  シラノになるか愛を奪ふか  敦煌
 五 お医者さまおられますかのアナウンス  Jo
 六  ちょいと覗いたフラワーショップ   段々 
 七 鰻重を相伴したげな夏の月   ドスン
 八  猛暑起き出しカランをひねる  チリ
 九 ママチャリに身代載せてホームレス  miido     
 十  あはうあはうと笑ふ嘴太  敦煌
 11 裁判と調停抱え花の宴   Jo  花の定座
 12  凧に描かれたSⅮGs   段々


名残表
 一 芳一は琵琶で語るか春の夢  チリ
 二  耳鳴りなのか波音なのか  miido
 三 難民の増えゆく地球なんとせう  敦煌
 四  学校行かぬゲゲゲの鬼太郎  Jo
 五 熱燗の一升徳利飲み干して  段々
 六  植込み深く侘助の紅  ドスン
 七 艦出れば小唄の声に鳥も泣く  チリ
 八  イタリアーノは髭もキュートな  miido
 九 情熱に埋もれて時はとこしなへ  敦煌
 十  も一度着たいローブデコルテ  Jo
 11 三日月の光を拾いつつ帰り  段々
 12  儀式おごそか金比羅祭             ドスン