今日は 恒例の立華をする日だ。
他のお荘厳(仏さまのお飾り)・お供物は ご門徒の皆さんが
お手伝い下さるが、この仏さまのお花だけは、住職として
御報謝の気持ちで させてもらうことにしている。
今年は 立華の先生が不在なので、親戚の先輩住職と2人で立てた。
まずは 準備。
こんなふうに 五葉の松の枝を集めることから始まる。
使う場所によって 枝ぶり 葉の茂り方を考えて採る。
とはいえ、五葉の松は 数少ないので3箇所を回って集める。
そして、苦節 5時間。
なんとか 今年も 無事 立てることができた。
これが 本尊前の 立華 ↓ で、こちらが 蓮如上人前
この後 木留め・草留め・色切り…などの あしらいをすれば完成だ!
40年ほど前、私が小学生の頃です。
学校から帰ると、道場の向拝(ごはい)からでも
パチッ、パチッと、ハサミで松を切る音が聞こえました。
道場の戸を開けると、松のいい香りがします。
道場の中に入ると、ふたつある囲炉裏の周りには、
お同行のお爺ちゃんたちが、立華を作っておられます。
しっかり覚えていませんが、松の葉を細い針金で巻いたり
松の枝を組み合わせたりと、夜遅くまで作っておられました。
当時、お爺ちゃんたちが帰られる時は、
懐中電灯ではなく、提灯(ちょうちん)でしたね。
今は、父が立華らしきもの(?)を作っています。
松の枝を組みながら、ご法義話や世間話が
進んで、それらが みんな立華にしみ込んで
いくようです。
自らが立てたお華を前に おつとめさせて
いただくのもまた、「至福」であります。
頭が下がります。お手間がかかるのでしょうね。
仏華はまだ母まかせ・・・。
早く受け継がなければならないのですが。
僕も少しずつやってみよう。
してみて下さい。
蓮如さまの前だけは、自分の担当!ってな感じで
はじめの一歩をスタートされるといいかもしれません。
Let's try!