JIIN’S ブログ

寺院の住人が綴る、ジーンズをはいた時のような気取りなしブログ!

反対の法則

2014年07月31日 | ONSAI

先日、法事の席で30代半ばくらいの男性がこんな話をされました。

「ごいんげさんの法話を聞いていると、僕たちの普段の理屈とは 正反対のことを言われますよね。

お経を読むのは、先祖のためではなく、自分たちが聞かせてもらうのだとか、法事は死んだ人の行方を心配するのではなく、自分が亡き方に心配かけるような危うい生き方をしてはいないかと訪ねることだとか。


最初は それが世間の常識と反対だと思ってましたが、考えてみれば、反対に生きているのは、どうやら僕たちの方だったような気がします」 と。


ニコニコと 話してくれる男性を見ながら、こちらまで笑顔になっていました。
 

たしかに、仏さまのお話を、私たちの道理や理屈で聞けば とても受け入れることはできません。

自分を中心に損か得かを問題にする私の物差しと ウソかマコトを問う 仏さまの真実の物差しは、まさに正反対なのですから。

でも、自分の物差しが 仏さまの物差しと 反対向きであると気づかされたのは、すでに自分が仏さまの物差しの中にあるということでした。

そんな気づきのなかで 発見した 「反対の法則」が ホームページにまとめてあります。
よろしければ どうぞ ご覧下さい。
(⇒  http://www.imacoco.net/index.php?cID=376)
 
      

折しも、お盆の時期ですが、お盆は ウランバーナ というインドの言葉に由来します。その意味は倒懸苦 つまり 「さかさまに吊るされた苦しみ」ということです。

仏さまの物差しと反対の見方をして、それに気づきもしない私こそ、逆さづりの苦しみの中にいるのかもしれません。

どうぞ お盆をご縁に 仏さまの教えに お出会い下さい。


家族葬・親族葬

2014年07月28日 | ONSAI
家族葬や親族葬。これは、都市部の話であって、近所つき合いが濃密な地元ではあり得ないと思っていました。

ところが、西楽寺から 西へ40 Km ほどのH市であったご門徒の葬儀が まさにその家族葬でした。

町内会にも職場関係にも通知することなく外部に通知することなく、身内だけで行われるのですが、その中に「外部の者」としてお参りさせていただきながら、いろいろと考えさせられました。

家族葬の表向きの理由は、周りの方に迷惑をかけたくないから…らしいけれど、「迷惑かけたくない」は、 裏返せば「迷惑掛けてほしくない」ということではないの?

故人との別れを惜しんで会葬して下さる方々からのお悔みを受けながら、ひとりの人生の重みと縁の広さと深さを知らされていくのでは ないの?

世間の眼差しに包まれればこそ、威儀をただして感謝と別れの見送りができるのだと思うのですが…。

葬儀の後に故人の死を知った周囲の人たちが、「知りませんでした。失礼しました…」と弔問に来られるので、 四十九日頃まで、まったく気が抜けずに疲れ果てたという話も聞きます。

とはいえ、僕がお参りしたその場は 家族葬の席。愚痴をいうより、その場を 大切に受け止めたいと思います。

考えてみれば、家族・親族だけということは、外部(親族以外)への気遣いが無用なので、喪主はとても 落ち着いてゆったりと座っていられます。

全体の人数も限られていますから、法話も聞き手の様子に応じた内容と時間で進めることができます。

また、通常にありえない出棺までの間にも、葬儀社の方から「時間がありますので、よろしければ、ご法話されたらどうでしょう」とご縁をひろげてもらったこともあります。

           

今回の葬儀の日取りも 友引の日と重なりましたが、喪主が「いつも ご院家さんから 聞かせていただいています。日柄は 関係ないですよね」の一声で決定です。迷信にとらわれて不平を言う人はありません。(都市部の火葬場は 友引の日は休業だそうですが、H市では通常どおり稼働しています)

どうやら、家族葬を否定的に見るだけでなく、大切なことは譲らずようにしながら、世の流れの中にしっかりと対応していかねばならないようです。


今年も 夏休みおはよう会!

2014年07月25日 | ONSAI

夏休み突入です!

ということで、今年も 毎朝 やります 「夏休みおはよう会」

            

30年前には この地区の子どもたち 40人近が お参りしてくれていたのに
近年は 全員来ても 10人足らず…。

でも、今年は 久しぶりの 二ケタ10人。
単純なもんで、やっぱりテンション上がります。


           

もちろん、いつもの 朝参りの皆さんも体操まで いっしょです。

           

出席表の仕上げのデコレーション&お絵描きは いつも女の子たちが黙っていても、してくれます(これも伝統?)
さぁ、今年も皆勤賞めざして ガンバロウ!

           


あなたが座って下さり 107人!

2014年07月10日 | ONSAI

第37回 百人会法座

天候も恵まれて おかげさまで 百人会法座を無事に終えることができました。台風の影響で 急きょ「参れなくなりました…」という連絡が何件かありましたが、それでも 覚悟していた百人割れもなく、「百人会」を続けさせれいただくことができました。

            

とりわけ はるばる600kmの距離を越え、台風に逆らう進路をとって サプライズお参り下さった Tさん には、本当に文字通り驚かされました。

そのほか、FB友達のお寺さんもお参り有難うございました。ようこそ、ようこそのお参り有難うございました。

              


同じ方向を…

2014年07月07日 | ONSAI

偶然にチケットを ゲットできた(かねて狙っていましたけど…) ユーミンの コンサートに Boumori と行って来ました!デビュー40年にして やっと聴けた 生ユーミン。

                 

京阪神門徒会、九十九座寄席を始め、僕自身にとって記録的な出来事ばかりの6月で 正直なところ、へたばっていましたが、ワクワク感動と元気を一杯もらいました。

コンサートのあとは、「よかったね~」と二人でニタニタしながら、居酒屋で美味しいビール!よく学び、よく遊び、よく飲ませてもらっています。

                

ユーミンのコンサートの余韻に浸りながら、そういえば
西楽寺HPに こんなことを書いていたなって 思いだしました。

「向き合う」のもいいけど、「同じ方向を向く」ということ。

 

          ⇒      http://www.imacoco.net/index.php?cID=316