JIIN’S ブログ

寺院の住人が綴る、ジーンズをはいた時のような気取りなしブログ!

最後のサイン

2009年07月28日 | Weblog

西楽寺のご門徒でもあり、親戚同様の
お付き合いをさせていただいていたH田先生が亡くなられて
初七日が過ぎた。享年65才。

H市立I小学校長を最後に退職されたが、生徒からも先生からも慕われ
尊敬され、また それほど周りへ配慮のできるお方だった。

県立浜田高校硬式野球部監督として在任された4年間に3度(夏2、春1)
甲子園大会に導かれた。
梨田昌孝・日本ハムファイターズ監督も当時の甲子園出場メンバーの一人だ。、


「この人の どんなところが生徒を惹きつけ、
 何が甲子園に導くほどのチカラを与えたのだろう?」


僕はそんなH先生と所属寺の住職として、また親戚の端くれとしての出会い
の中で、それを何とか見つけようとしていた。

そんな中 10年程前に H先生のお母さまが亡くなれてから、仏事のご縁が
重なり、「なるほど!」と気づかされることがあった。


H先生は いつでも 相手のことを
「それでいい」「よかったよ」「大丈夫だ」…と。
丸ごと包んで認めて下さるのだ。

それは、揺るぎなく大地に根を下ろしての言葉であって、けっして
場当たりな的なものではないから、ブレることがない。

だから、選手たちは、H田監督の サイン通りに 動くけばいい。

間違いのないもの・確かなものから認められたとき、
安心してまかせられる 。

僕にはH先生の言葉がアミダさまの願い・ッセージと重なった。
      

通夜会場は、退職校長の皆さまや野球部関係者などで 500人を超える
弔問者だった。

お寺で これだけの人々に念仏の教えを広めることは とても有り得ない…。
そう思うと、ついつい いつも以上にご法話にチカラが入ってしまった。


今晩のご縁は、 H監督からの 最後のサインです。
それも、命がけの、身体全体で、生き様すべてを使ってサインです。

   「必ず」死ぬいのちを、「たまたま」生きているのに、
   死ぬのが 「たまたま」で、
   明日もまた元気が「当たり前」と 思ってはいませんか。

   忙しさを言い訳に 死をごまかして大切なことを後回してはいませんか。
   あなたの人生、 大丈夫ですか?

サインは、見逃しては なりません。
そしてその意味をちゃんと理解し、そのサイン通りに動かなければ
なりません。

どうぞ、今夜の サイン 、大切に お受け取り下さい。


今日限り

2009年07月27日 | Weblog

僕が ドタバタしていた一週間。
7月22日には皆既日食があった。


日本で 観測できるのは、46年ぶり。次回は26年後…
ということで、日本中大騒ぎ。


僕の住む 温泉津の天候は 梅雨の曇り空。
後から気づいたのだが、その時間帯は 確かに薄暗くなった。


だけど、46年ぶり というけど、今日の空は今日しかない。
毎日が 100年ぶりどころか、二度とない1日。


"46年ぶり"の太陽を眺めるのも いいけど、
今日の太陽も 今日だけの限定。


いのち  まいにち  あたらしい


振り返り 「温泉津組仏婦大会」

2009年07月19日 | Weblog

2年ごとに開催されるこの大会、
西楽寺が会場となるのは10年ぶりくらいだと思う。

それにしても今年の西楽寺は、4月の
「親鸞聖人750回大遠忌お待ち受け法要」につづいて、
組(そ)の行事が 大当たりだ。

西楽寺 に 行事等が当たったとき、その準備をしながら、
いつも Boumoriと 語り合う お決まりの会話は、

「こんなご縁があるから、まともに掃除させてもらえるん
  だよねぇ~」

「そうだよね、我ら横着 住職&Boumori は ふだん ここまで
  できないもんね。

  そういう 意味では、こうして行事が当たるのもアリガタイ
  ことなんだよな~。」


10年ほど前に大会が当たったときは 参加会員も多く
250名ほどの大会だったと記憶しているので、今回の170名は
少々 寂しい気がした。

高齢化著しく、組全体で年間10名以上の物故会員があるのだから
いよいよ 厳しい現実と向き合っていく時がきたといえる。

とはいえ、堂内は百人会以上の 熱気が漂った。

本願寺仏教婦人会総連盟 本部講師  花岡静人先生のお取次を
会場寺院の住職として、半分ほど第三者的立場(僕は組の仏婦担当僧侶ではない)
で ゆっくりお聴聞させていただくことができた。


世界中のすべての人が あなたのことを認めなくても
阿弥陀さまは、決して見捨てられることはない。

あなたが 貴方自身に絶望しても、けっして 絶望することなく
あなたを心配して下さるのお方が 阿弥陀さまである
                                         (by ONSAI メモ)


で、お取次が いよいよ 最後の締めくくり…というときに 豪雨と停電。

非常事態の中、先生もお困り、聞く側も 歯がゆい思いで
結局 最後まで マイクなし という状態で終わった。

歴史に残る 今年度仏教婦人大会だったが、これからは
毎回が リベンジのつもりで しっかり聴聞させていただこう。


一夜明けて…

2009年07月18日 | Weblog

昨日の豪雨がウソのような青空だ。

まるで、台風一過。
梅雨明けか…と思った(が、まだ明けていない)

一日明けて 落ち着きを取り戻してからどんどん 入る 被害情報。
この温泉街でも 20件ほどが 床下浸水だったようだ。


西楽寺では、水が引いた後の「置き土産」の土砂が
参道にたまったことと、庫裏の道路側一部が床下浸水。

ということで、今日は 片付けの一日。

朝 早くから 仏教婦人会の皆さんが 昨日の仏婦大会の片付けも
合わせて 本堂を中心に きれに掃除して下さった。(有難うございます)

それにつけても、ご自分の家が床下浸水したのに、その片付けを差し置いて
西楽寺へ 駆けつけて下さった 仏婦会員さんが二人もいらっしゃったのには
驚かされた。

すぐに ご自宅へ帰ってもらったが、その気持ちを いただくだけで、
ただただ 勿体なく、感謝の念で 胸が一杯になった。

参道は、Boumoriの散水とONSAIの棒ブラシのコンビネーションで
昼前にはどうやら 復活。


この度は「被害」としてみれば、ささやかなものだったけど、
それでも復旧作業の大変さと 無事(何事もないこと・あたりまえ)であることの
有難さを思い知らされた。


皆さん、お疲れさまでした。


イベントはつづくよ どこまでも

2009年07月17日 | Weblog

4日連続のご法縁から、中2日で
今日は 温泉津組仏教婦人大会だ。

温泉津組(ゆのつそ)内 10単位の仏教婦人会の会員さん
およそ170名が 一同に会してのお聴聞のご縁。


仏教婦人会総連盟本部の講師先生の親切なお取次の声が
耳の奥まで届き、時がゆるやかに流れていった。

ところが、午後のお取次のご縁の途中から激しくなった雨。
梅雨前線が上にあるのだろう、半端じゃない。

お聴聞されている会員さんたちの表情も 心配そう…。
あれよあれよという間に 雨水が増え、門前の道は 「川」と
化していていた。   

そして、午後のご法話の途中から閉会式まで、ずっと停電。
その頃には 境内は ため池状態。
                        

あわや 自動車のエンジンルームが浸水か…という寸前までいく。
もちろん、会員さんたちは 帰路につくこともできず茫然と
水が引くのを待つばかり。
                        

結局、皆さんが 無事帰られたのは夕方。

もう、雨は上がったが、置き土産の泥が 明日からの片付けを待っている。


なんとも 忘れがたい 今回の仏婦大会。
きっと、語り継がれることだろう。


まさに いまどきの「集中豪雨」… 皆さま どうぞ お気をつけください。


道すがら…

2009年07月16日 | Weblog

車で走っていて、つい気になってしまう景色。

まずは、温泉津港の海沿いの岩盤斜面に掛けられている
擁護ネットを伝ってツルを伸ばして咲き誇るアサガオ。

その高さは4メートル前後か。
夏の朝のひととき、
ようやく 車を止めることができてパチリ。

 

次は、「恐竜出現!」

先日 広島空港へ行くのに、時間的に余裕があったので、
カーナビに任せて 最短距離の一般道を走っていた。

すると、突然 道端に出現した恐竜が!
               
思わず 徐行運転しながら ゆっくり見てしまったが、
それでも足りず、また引き返してシゲシゲと撮影。

どうやら、工務店のような業者が広告用に置いたものらしい。

…といいながら、どの辺りに行けばまた見れるのか、カーナビ無し
では わからない。(こりゃ カーナビ依存症かな)


お育てバラエティ

2009年07月14日 | Weblog

百人会・はしご聴聞の前後の日は、
いずれもお取次(ご法話)のご縁をいただいて
県境のお寺へお参りした。

百人会前日は、 元本願寺の部長であるK・K先生のお寺。

そして、今日は 山陰教区布教団顧問であり、西楽寺の百人会へ
いちばんたくさんお越し下さっているM・H先生のお寺。


K・K先生は、その昔 僕か得度(僧侶資格を得ること)したときの
研修で、いろいろとお世話になったお方。

M・H先生は、当教区内の布教第一人者であり、僕らからみれば
雲の上のような存在のお方。

そんな先生方を前にしてのお取次ぎは、何度 お参りしても「教育実習状態」の
心境になってしまう^_^;


今日のお取次ぎを終え、先生からお礼の挨拶をいただいたとき、僕は
「まがったこと(間違ったこと)を お取次ぎしておりましたら、
 どうぞお直しください」

と心から 頭を垂れて、教えを乞うた。

すると、M・H先生は
「この上もない お取次ぎを 有難うございました。」
と優しく 微笑んで下さった。


ふーむ。
勿体ないお言葉を額面どおりにいただこうとは 思わない。

だけど、こうしてお育ていただくんだなぁ。

「もっと、勉強しなくてはっ!」
やる気が また出てきたもの。


ということで、お聴聞(はしご)・法座開催(百人会)・お取次(2ヶ寺)…と
場を変え、時を変え、形を変えての なんとも濃密な4日間だった。

少々 知恵熱が出そうなほど オーバーヒート気味。
こりゃ、焼酎ロックで 冷やすしかない♪。


はじご聴聞

2009年07月13日 | Weblog

百人会から一夜明けて、
今日は お参りオフ・デー。

午前中は、百人会の講師 白川先生が となりのO組の
総代研修会でお話くださるので、僕もオブザーバーとして
お参りして聴聞させていただいた。

世界遺産・石見銀山エリアの中心部にあるA寺様が会場
だったけど、そこは温泉津より涼しく 心地よく座らせていただく。

そして、昼を挟んで 自動車で山道を1時間半の移動。
この春 お取次ぎのご縁をいただいたR寺様「聴聞のはしご」
ブログ記事「ちょうど」のお寺

実は 春のご縁のとき、今日の日には「半夏法座(はんげほうざ)」という
名の法座がつとまり、山口県からY・F先生が お越しになると聞いて
いたのだ。


ということで、午前・午後と まさにめった遇えないご勝縁。
主催者側(住職)の立場ではなく、純粋に 参詣者側として
のお聴聞のはしご は 有難かった。。

服装もそのお寺のご門徒方の間に座って一体感の中で お聴聞した
かったので 法衣・袈裟は 着けず、洋服で参詣したので、これまた
有難かった。

ドタバタ発奮の昨日と 静かに座った今日。
いずれも ご法義満載デー。

ようこそ。ようこそ。


120人のお参り 有難うございました!

2009年07月12日 | 仏事/行事

いよいよ、第27回 百人会当日。

心配されていた空模様。
雨も上がり、梅雨の中休みだ。

ご講師は 一昨年のご縁につづいて2度目の起こしいただいた
中央仏教学院長 白川晴顕先生。

前回と異なり、今回は「院長先生」…ちょっと後光の輝きが
増したよう…(^_^;)

万端調えて ゆっくり ご講師をお迎えしたいところだが、何分とも、
日曜日につき、午前中は 建碑法要・年回法要と
ご門徒の仏事で 西へ東へ。

結局、ご講師さまの到着寸前に お寺へ戻る。


それにしても、この百人会も14年目。参詣くださる皆さんの
年齢も上がり病気・入院等で 姿が見えない方も 増えてきた。

これから先、いつまで百人がつづくのか…。
そんな 思いが いつも心をよぎる。

ところが!

今回は、 初めて百人会へ お参り下さった方が なんと 11人!

それもそのはず、ご近所・知り合いの人を
「百人会に アナタも お参りしませんか」
と誘って来て下さった方が 何人もあったのだ!

あるいは、たまたま温泉津温泉に入って 湯上りに 門前の
「百人会」の立て札を見て、お参り下さった方 もあった。
まさに アポなし 飛び入りお参りだ!(大歓迎デス)

その上、 「たまたま 午後の時間が空いていたので…」
近隣のお寺の住職さんも 3人お参り下さった。


よって、おかげさまで 今回も
   120名の お参りを いただきました!

本当に 有難うございました。

では これより 美味しいビールを
いっただっき まーす!

…と、ここまで書いて、ご講師さまとの 宴が 始まってしまった…。

明日のO組研修会に向けて O組幹部方との夕食会に参加。
ただいま ご講師との美酒を終え 帰宅。

心置きなく、ほろ酔い加減のまま、本日の記事 アップいたします!


第27回 百人会前夜

2009年07月11日 | Weblog

温西会直後の集中豪雨で
本堂の裏山が地すべりが発生し、その対応に追われた日々。
(おかげで 無事 対策が済みました)

その後は、教区(県レベル)の研修会があったり、地元 仏教会
行事があったり… ブログを書く暇もないほど 目白押しの出来事。

お気に入りのブログを ナナメ読みするのがやっとで、
とても 自分の更新する気になれなかった。

と、いいながら、毎晩の晩酌&心安いお仲間との飲み会は
ちゃんと こなしていたけど…(^_^;)

そんなこんなで、明日は 第27回 百人会法座

百人会は 「初めて仏教を聞く人のための」というフレコミに
応じて、その開催日は 平日と休日をバランスよく配している。

前回の2月は平日開催だった。(のべ 3,000人参詣達成

そして、今回は 日曜開催。
これが 今時 良しわるし。日曜日は やたら 地域や諸団体の行事が重なる。

案の定、明日も 他の2つの行事が重なった。
だけど、その内のひとつは 「百人会があるから…」と延期して下さった。
有難うございます<m(__)m>


さぁて、現在のところ 出席回答は 98名
「当選ライン」は、もちろん100名

浮動票(回答のなくて お参りくださる人たち)が 5名は見込まれるので
寺内3名を含めると 何とか 100名はクリアか。

だが、天候・体調・不慮の事態… 何がおこるか わからない。
明日の今頃  美味しいビールを飲んでいたいなー。


今夜 このブログをご覧下さった 貴方。
今なら まだ 間に合います。

 
百人会  あなたが座れば 101人

お待ちしています。