マカロニ・ウエスタンとは「イタリア製の西部劇」
であり、言ってみれば「台湾で制作された時代劇」
みたいなものである。
本来、ロクなモンじゃない筈だが「本物以上の輝き」
を持つ作品も多い。
いや、マカロニが無かったら、クリント・イーストウッドも
世間から忘れさられていたかも知れない。
さて。何だか忘れたが、そのイーストウッドが主役だった映画から。
―西部の田舎町―
一人のヒゲ面の男がガンショップに入る。
「いらっしゃいませ」
慇懃な態度の店員。
「……こいつは幾らだ?」
「最新式の6連発で、格安の○$でございます」
「良さそうだな。試し撃ちをさせてくれないか?」
「はい。裏に射撃場があります」
大人、女、子供、乳飲み子を抱えた少女……etc
その射撃場の的は「人型」だった。
いや、もっと正確に言うと、「インディアンの人型」である。
それを見た瞬間、ヒゲ面はためらいも無く、片っ端から全部撃つ。
「……いや。全く見事なお手前でございます」
店員はあくまで慇懃で無表情。
ユーモアなんだか、「何か訴えたい」のか?
判断が付かぬ程、極、自然にこういうシーンが入る。
こういう脚本はアメリカ人には書けないだろう。
(いや、書けない理由は別だろうな)
―以下、本文―
マカロニ・ウエスタンは後に衰退し、
暴力シーンだけが売りの映画に成り下がる。
見れば判るけど……
「スパゲティの中にうどんが一本混ざっている!」
と話題にはなったが、実に内容の無い映画だった。
野獣暁に死す
であり、言ってみれば「台湾で制作された時代劇」
みたいなものである。
本来、ロクなモンじゃない筈だが「本物以上の輝き」
を持つ作品も多い。
いや、マカロニが無かったら、クリント・イーストウッドも
世間から忘れさられていたかも知れない。
さて。何だか忘れたが、そのイーストウッドが主役だった映画から。
―西部の田舎町―
一人のヒゲ面の男がガンショップに入る。
「いらっしゃいませ」
慇懃な態度の店員。
「……こいつは幾らだ?」
「最新式の6連発で、格安の○$でございます」
「良さそうだな。試し撃ちをさせてくれないか?」
「はい。裏に射撃場があります」
大人、女、子供、乳飲み子を抱えた少女……etc
その射撃場の的は「人型」だった。
いや、もっと正確に言うと、「インディアンの人型」である。
それを見た瞬間、ヒゲ面はためらいも無く、片っ端から全部撃つ。
「……いや。全く見事なお手前でございます」
店員はあくまで慇懃で無表情。
ユーモアなんだか、「何か訴えたい」のか?
判断が付かぬ程、極、自然にこういうシーンが入る。
こういう脚本はアメリカ人には書けないだろう。
(いや、書けない理由は別だろうな)
―以下、本文―
マカロニ・ウエスタンは後に衰退し、
暴力シーンだけが売りの映画に成り下がる。
見れば判るけど……
「スパゲティの中にうどんが一本混ざっている!」
と話題にはなったが、実に内容の無い映画だった。
野獣暁に死す