美食家として名高い北大路魯山人のところに、
若い料理研究家が、チーズを土産に持って来た。
大いに気に入った魯山人に、
「家にまだたくさんありますから、お送りしましょうか」と言うと、
こんなふうにたしなめられたという。
「お客に出した物が気に入られ、
もう少し ないかと言われたとする。
私なら台所に山と積んであっても、
『残念ながらもうございません』と答える。
そうすれば客は、『もっと食べたかった』と思うだろ!
魯山人はさすがに、「最後の料理」のおいしさを知っていた。
(私感)
私ならダメだね。きっと食べて下さいと出してしまうだろう。
普段から珍しい物や高級品があると
人に食べさせたり、あげてしまい
自分で食べることは滅多にない。
もっと心のツボを押さえなくちゃね…(笑)