心から

東日本大震災の被災地からのテレビ中継を観ながら、、、

５年前の記憶を辿ってみた


５年前の３月11日の２時過ぎ お久しぶりな 友人と自宅から 車で1５分程度
離れた場所にある カフェで雑談していた


お洒落な そのカフェには小さな温室があり 南国育ちの植物が飾られている
植物好きなワタシは 植物を眺めながら 友人と笑顔で 語らっていた


くら～、、、？


、、、今 揺れたよね！



「？何が？」と友人


くら～
ほらっ！ 揺れてるよ！地震だよ～



くら～が ぐらぐら～にすぐ変わった



店内にいた 他のお客さんからも「地震だ～！」の声



ガラス窓に映る 外の景色を眺めたら 電信柱が大きく揺れていた



こりゃ～ただ事では無い！ とにかく家に帰らねば！
ワタシは直ぐに会計済ませ 友人と別れ 車を飛ばした



自宅に着いたら いつものように犬達から 歓迎の舞が披露され
室内の様子も 変わりなく安堵し テレビをつけた



、、、 、、、？ 何？ この映像


食い入るような画面を見ながら、、、絶句したのを憶えている



５年前の あの日 我が家では ニヤリさんが道東方面に出張中
５年前の あの日 我が家の 神龍は５ヶ月のパピー


テレビを観ない犬達は とんでもない事態がおきている事に気づいていない


ワタシが不在中に起きた地震 犬達は、きっと不安だったに違いない


特に 寿限無は



そして、震災から５年目の今日 ワタシはあの日と同じようにテレビをつけた
そして、ニヤリさんは この日も何故か 出張中


テレビ画面から建物も人も流されていく あの日の映像が流れはじめた途端


お気に入りのマイベッドで寝ていたはずの寿限無が 尻尾を下げて飛んで来た



どうしたの？と声をかけると


「抱っこして！抱っこして～！」と背伸びをしてワタシにすがりついてきた



珍しい 寿限無からのアピール 寿限無は抱っこが余り好きでは無い
抱っこしても 直ぐに「下ろして、下りたいよ」と 何時はアピールするのに



震災の映像が切り替わっても すがりついたままだった



命を、家族を、家を、仕事を ふるさとを、、、


当たり前だと思っていた 日常が 大きなうねりの中に消えていった



感受性の強い 寿限無 君のココロに 何が 聴こえたの？






空高く 昇ってゆく メッセージ風船

皆様の想いが、どうぞ届きますように。