Pink * Satin * Pointe * Shoes

なんとなく、すきなこと

ヒデキ(T-T)

2018-05-28 23:08:42 | エンターテインメント
先々週、ヒデキこと西城秀樹さんが旅立たれました。
仕事中に調べ物しようとネットを開いたときにたまたま目にしたYahoo!のトップニュースで思わずフリーズ。
今の会社に入社してまだ一ヶ月にもなっていなかったし、世代が一緒の人も周りにいなかったし、心の中で「うそー。なんで・・・」と呟くしかありませんでした。

10歳違いだから、ヒデキがデビューしたのと私が小学校に上がったのが同じぐらい。
ありがたいことに、リアルタイムで彼の活躍を体感できた世代です。
特別ヒデキファンてわけじゃなくとも、当時の子供たちにとって彼はまぎれもなく大スターでした。
同い年のダンナも「薔薇の鎖」を小学校のモップで真似していたらしい。
とはいえ、リアルタイムで知ってるとはいえ、ヒデキの良さが理解できるには私はコドモすぎました。当時「歌が上手い」と言われていたのは演歌歌手が中心だったし、まるでフィギュアのようなビジュアルや派手なアクションのせいで「アイドル枠」だったのもあって、その歌唱力は過小評価されてた気がします。

それに、小学校高学年で流行ったベイシティローラーズでさえ「やだ、不良」って拒否るぐらいくそ真面目だった私の目と耳には、ロン毛でロックなヒデキはまだ早かった。

親元を離れた18歳でデヴィッド・ボウイをきっかけにロックを聴くようになり、そこからは後にヒデキもカバーしたグラハム・ボネットを好んで聴いた時期があったり、パンク(The clash限定だけど)も聴けばジャズにもハマったり。
やっとヒデキの良さがわかる下地が完成したものの、その頃には日本の歌謡界がほぼ終わりを迎え、私にとっての彼はすっかり過去の人になってしまっていました。

「西城秀樹の訃報」はショックだったけど、ほんとにショックを受けたのは、その週末の夜にYouTube巡りをして彼の若き日の魅力を再認識してから。
紅白の「傷だらけのローラ」や夜ヒットの「炎」の神がかったパフォーマンスに驚愕し、何曲か聴いたら「ご冥福をお祈りします」で終わるつもりで開いたYoutubeをさすがに疲れて閉じるまで何時間巡っていたでしょう。

一週間ですっかり大ファンになってしまった私は、行かないと後悔すると直感し、新宿で仕事を終えたその足で赤い薔薇の花を一輪買って、青山葬儀所へ。
花屋さんは「お葬式に棘のある花はいかがかと・・・」ってアドバイスくれたけど、ヒデキに手向ける花は薔薇以外考えられなくて。

実際、大阪城ホールを再現したヒデキの祭壇には薔薇の花がたくさん。
青山墓地に出来た物凄い行列で、花束を手にしたファンも少なからずいたけれど、薔薇の花、多かったな。
献花台にたどり着いたのは、並び始めて1時間50分後だったでしょうか。
そんな私が葬儀所の敷地に入った頃に「もう、ここで門を閉めさせていただきます。これから並ばれても献花できませんから」と追い返されたファンもかなりの数いて心が痛みましたよ。
お通夜に4千人、翌日の告別式は1万人と報道されてたみたいだけど、絶対そんな数じゃなかったはず。

追記:

亡くなってすぐに買ったベストアルバムを聴きまくること約1ヵ月。
はじめは耳慣れない曲も多かったけど、今では最初の十年の間に出したシングルA面は一緒に鼻唄歌えるぐらいに馴染んでしまいました。
そして最初のうちはロンゲで細い二次元から抜け出てきたような王子様ヒデキがベストだと思ってたけど、「抱きしめてジルバ」の頃の短髪の素敵紳士も良いんだなぁこれが。
秋に保存版DVD?が出るらしいけど、その前にNHKコレクションも買っちまった私。(再生産で未だ手に届かず)
iPhoneにはヒデキの動画がてんこ盛り。

転職して心身ともにしんどかった時に始まったヒデキ祭りのことは、きっと一生忘れないだろうな。





献花の順番が回ってきて南無南無し始めたときに一番大好きな「炎」が流れてきて、思わず泣いちゃった私。
「これからたくさんヒデキの歌を聴くからね。ほんとにありがとう」ってココロの中で言いました。

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ZEROTOPIA

2018-05-03 22:06:47 | エンターテインメント
赤坂ACTシアターにて岸谷五朗さん作・演出の地球ゴージャス プロデュース「ZEROTOPIA」を観てきました。
海外オリジナルを日本語に翻訳したミュージカルってどうも苦手なんだけど、去年観た「百鬼オペラ 羅生門」もこれも、日本オリジナルなら悪くないと思えます。

冒頭のやりとりは「笑いを取りに来てるのは分かるけど、笑えない」ってかんじで置いてきぼりで、全編ちゃんと観られるか不安が過ぎったりもしましたが、アトラス(マッケン)が登場する頃からはすっかり引き込まれました。
それぞれ掘り下げられたキャラにそれぞれの見せ場があるし、いったいどんなストーリーだか皆目見当もつかなかった始まりからラストへの流れも納得。
ベタではあるけどなかなかに感動のメッセージ。
とても楽しいひと時でした。

というわけで、映画はそこそこ観るものの滅多に舞台には行かない私が何故これを観る気になったかと言いますと、最近すっかりハマってる新田真剣佑さん(マッケン)が出てるから。

初めて彼を知ったとき、「千葉真一の息子」という背景と、あの二次元から飛び出してきたような容姿は注目しないわけには行かず。
でも、ちゃんと出演作を見る機会もなく、気になってるだけの期間が3年ぐらいあったかな。
で、今年になってようやく「ちはやふる」の上の句と下の句を見る機会ができて、綿谷新にまずはキャラ萌えと同時に、それまでに受けていた「真剣佑のイメージ」とのギャップにハート掴まれ、更にFOD配信の「明日もきっと君に恋をする」での「真剣佑」でも綿谷新でもない「とても素敵な若者」の姿に頬を赤らめ、そして来月公開の「オーバー・ドライブ」の予告編のギラギラでマッチョなレーサーに完全にやられてしまいましたって訳です。

舞台のマッケンはどうだったかというと、彼のポテンシャルの高さに釘付け。
演技力や殺陣やダンスの上手さは想定内だったけど、歌まで上手い、しかも美声。

まだ21歳の彼。
年取って、味や貫禄が出てきたらもっともっと素敵になるんだろうなぁ。

熊本城が完全復活するまでは死ねないと思ってたけど、あと50年ぐらい死ねない。
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