ぴか の観劇(芸術鑑賞)日記

宝塚から始まった観劇人生。ミュージカル、ストレートプレイ、歌舞伎、映画やTVドラマ等も書きます。

08/11/16 花形歌舞伎昼の部①「吉野山」

2008-11-18 23:59:15 | 観劇

【義経千本桜 吉野山(よしのやま)】
佐藤忠信実は源九郎狐=松緑
静御前=菊之助 逸見藤太=亀三郎        
この舞踊は通し上演の中では「道行初音旅」、単独上演だと「吉野山」というらしい。どうも途中で睡魔に襲われることが多いのだが、どうも清元がダメらしいと今回自覚した。竹本になると違うのだが、節回しが苦手なのか延寿太夫の不安定な声が苦手なのか(^^ゞ
菊之助の静御前は歌舞伎座で菊五郎の源九郎狐とともに踊ったのを観たことがある。その時と違って今回は赤姫の衣裳で旅衣にしているなぁとまず注目。今年の7月に竹本のみの「吉野山」で玉三郎が赤い旅衣にしていたなぁと思い出す。
同じ演者で衣裳を変えるのはどういうことなのだろうかと考える。源九郎狐の役者がかなり年長だと地味目にするのだろうか。今回は松緑だから二人とも若いので赤でも大丈夫だとかということがあるんじゃないかと思いながら観ていた。
リンクした「道行初音旅」の記事につけた写真で芝翫の静御前の着ている旅衣の色は「鶸色(ひわいろ)」でよかっただろうか。日本の伝統色の色名は難しい。覚えると面白いだろうと思うので少しずつ覚えたいものだ。

今回は3階の4列目というある意味ベストな席(笑)菊之助の静の登場でセンター席の4列目が一斉に立ち上がったので私も左右に気づかいながら立ったらよく見える見える。ラッキー!
松緑の顔がまたいい。きつい目つきで隈取もよく似合って実に狐忠信という感じがした。踊りもなかなか気合が入っている。菊之助の静と並んでも若々しいコンビの花が感じられた。弁天小僧と南郷力丸でのコンビもいいが、こちらもいい。歌舞伎座のように舞台写真だけ買いたいと言ったら演舞場は入場証とかで入れてくれるだろうか?舞台写真入りの筋書も20日以降に出るそうだ。

亀三郎は夜の部の足利頼兼ではもうひとつという気がしたが、逸見藤太はなかなかたいしたものだと思った。花四天とのやりとりも花道が見えると楽しい~。最後の笠のフリスビーも成功!!
そして花道での狐六方の引っ込みをこんなに長く視界に入れられたのは今回が初めてだ。狐手をしたり人間手に戻したりを繰り返していたのか!松緑は指もよくしなって美しい手の形をしてくれるのもいいと思った。
写真は演舞場のロビーにあった今回公演の特別ポスター4種から携帯で撮影。
(11/23追記)歌舞伎座昼の部の後、演舞場に電話を入れて確認。舞台写真は歌舞伎座同様に開演中の時間であれば買えるとのこと。行ったら職員が付き添い付きで買うことができた。松緑の狐忠信と菊之助の静のツーショットは1枚しかなくて今ひとつの写真ではあったがせっかくだから買ってきた。
11/14夜の部①「竜虎」
11/14夜の部②「通し狂言 伽羅先代萩」
11/16昼の部②「通し狂言 伊勢音頭恋寝刃」


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2 コメント

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古風がにあう二人 (harumichin)
2008-11-26 21:02:16
この公演の前に、松緑が、勘十郎と踊った勘十郎の「吉野山」を見たのですが、古風な方で観たいなあ・・と思っていたところ、
藤間流(勘右衛門=松緑)の「吉野山」になっていたゆえ、あの衣装や鬘になったのでうれしかったです。
流派ごといろいろ違うので舞踊もお気に入りが出るとうれしいです。



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★harumichinさま (ぴかちゅう)
2008-11-26 22:40:45
>流派ごといろいろ違う......そうなんですねぇ。私はまず衣裳の違いに目が行きます。
静の赤の衣裳と黒の塗笠、忠信の車鬢、なかなかバランスのとれた美しさで、無理無理に舞台写真を買ってきました。松緑の写真は初めてでした(^^ゞ
踊りも楽しめるように修行を続けま~す(^O^)/
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