歌舞伎座玄関を入ってすぐ左手に「十三世片岡仁左衛門の十三回忌追善」と書かれた台が設けられ、大きな写真が飾ってある。お人柄がにじみ出るようないい笑顔のお写真。息子や孫たちが大活躍の三月だった。
1.吉例寿曽我(きちれいことぶきそが)
①鶴岡石段の場:鎌倉鶴岡八幡宮の大石段のところで工藤祐経の家臣で白塗りの八幡三郎(愛之助)と赤っ面の近江小藤太(進之介)が登場。近江が主を裏切る内容の密書を八幡が入手したことで奪い合いの斬り合い。様々な型で切り結んでくれてなかなか見ごたえ十分。見栄を切って決まっているふたりを乗せたまま石段が「がんどう返し」で富士山を書いた背景画に変わっていく。足首が相当つらいだろうなあと感心しながら拍手。
②大磯曲輪外の場:富士山を望む大磯曲輪外に八幡から密書を渡された工藤祐経(我當)が梶原源太(松也)や大磯の虎(芝雀)などの遊女を従えて登場。そこに曽我十郎(信二郎)五郎(翫雀)の兄弟も加わって対面を果たす場ともなる。背景画は明るいがここは豪華な顔ぶれを見せる場ということで闇の中でまた書状を探り合うだんまりとなる。絵面の見栄をきって幕。二場合わせて30分という短い演目だが、とにかく華やか!
先月の「石切梶原」で赤っ面だった愛之助を久々に白塗りの立役で観て満足、満足。声もいいし本当に眼福。今回赤っ面の進之助とのバランスもよい。こういう組み合わせは今後もいいと思う。信二郎、松也も美しい~。工藤の我當も貫禄十分。この演目でも松嶋屋の面々がしっかりとした舞台をつとめ、追善狂言と銘打ってはいないが立派な追善の舞台となっていたと思う。
2.吉野山(よしのやま)
一昨年の6月に菊五郎・菊之助父子で観て今回が二回目。『義経千本桜』の四段目にあたる道行。
義経を追って満開の桜に彩られた吉野山にやって来た静御前(福助)。静は後白河法皇より義経が拝領した「初音の鼓」を預けられている。その鼓を打つと姿を消していたお供の佐藤忠信(幸四郎)が現れる。この忠信は鼓の皮となった親狐を慕う子狐が化けていて従っていたのだった。道行の最中、桜の中で舞うふたり。忠信も義経より預かった鎧を出してきて屋島合戦の様子、そこでの兄の死を物語る。そこに静を捕らえようとする逸見藤太(東蔵)率いる軍勢が。忠信は通力で簡単に追い払ってしまう。静は再び身支度を整えて義経を追っていき忠信もつき従っていく。
福助の静御前は美しいだけでなく義経の最愛の女だったのも無理からぬと思わせる艶が漂うところがいい。幸四郎の源九郎狐は予想以上によかった。菊五郎のような狐メイクはしていないし狐らしさを漂わせるところもまあこんなものかという感じがしたが、屋島合戦の物語や花四天をやっつける所作はキリッとしていてよかった。実は幸四郎の舞台写真は一枚も持っていなかったのだが、男雛女雛で決まったところを一枚買ってしまった!
富十郎も持っていなかったが、結局「二人椀久」のツーショットを1枚!仁左衛門の菅丞相も予約分を引き取って、今月も4枚になってしまった。ああ、キャビネ用のファイルを買い足さなくては。
三階東1列目で観劇したので花道はよく見えたのでよかったが、義太夫さんが全く見えないのが最大の難点。ガマンガマン。その三階で幕間にEさんに再会。真聖さんと三人でお茶させていただいたのが最初だった。終演後、歌舞伎会カードで5%引いてくれるお店を教えていただきワッフルセットで2時間ほど盛り上がる。三谷幸喜もサンシャインボーイズ時代から観ていらっしゃるとのことでいろいろと教えていただき、三谷歌舞伎の今後への期待がさらに高まった。有難うございましたm(_ _)m
1.吉例寿曽我(きちれいことぶきそが)
①鶴岡石段の場:鎌倉鶴岡八幡宮の大石段のところで工藤祐経の家臣で白塗りの八幡三郎(愛之助)と赤っ面の近江小藤太(進之介)が登場。近江が主を裏切る内容の密書を八幡が入手したことで奪い合いの斬り合い。様々な型で切り結んでくれてなかなか見ごたえ十分。見栄を切って決まっているふたりを乗せたまま石段が「がんどう返し」で富士山を書いた背景画に変わっていく。足首が相当つらいだろうなあと感心しながら拍手。
②大磯曲輪外の場:富士山を望む大磯曲輪外に八幡から密書を渡された工藤祐経(我當)が梶原源太(松也)や大磯の虎(芝雀)などの遊女を従えて登場。そこに曽我十郎(信二郎)五郎(翫雀)の兄弟も加わって対面を果たす場ともなる。背景画は明るいがここは豪華な顔ぶれを見せる場ということで闇の中でまた書状を探り合うだんまりとなる。絵面の見栄をきって幕。二場合わせて30分という短い演目だが、とにかく華やか!
先月の「石切梶原」で赤っ面だった愛之助を久々に白塗りの立役で観て満足、満足。声もいいし本当に眼福。今回赤っ面の進之助とのバランスもよい。こういう組み合わせは今後もいいと思う。信二郎、松也も美しい~。工藤の我當も貫禄十分。この演目でも松嶋屋の面々がしっかりとした舞台をつとめ、追善狂言と銘打ってはいないが立派な追善の舞台となっていたと思う。
2.吉野山(よしのやま)
一昨年の6月に菊五郎・菊之助父子で観て今回が二回目。『義経千本桜』の四段目にあたる道行。
義経を追って満開の桜に彩られた吉野山にやって来た静御前(福助)。静は後白河法皇より義経が拝領した「初音の鼓」を預けられている。その鼓を打つと姿を消していたお供の佐藤忠信(幸四郎)が現れる。この忠信は鼓の皮となった親狐を慕う子狐が化けていて従っていたのだった。道行の最中、桜の中で舞うふたり。忠信も義経より預かった鎧を出してきて屋島合戦の様子、そこでの兄の死を物語る。そこに静を捕らえようとする逸見藤太(東蔵)率いる軍勢が。忠信は通力で簡単に追い払ってしまう。静は再び身支度を整えて義経を追っていき忠信もつき従っていく。
福助の静御前は美しいだけでなく義経の最愛の女だったのも無理からぬと思わせる艶が漂うところがいい。幸四郎の源九郎狐は予想以上によかった。菊五郎のような狐メイクはしていないし狐らしさを漂わせるところもまあこんなものかという感じがしたが、屋島合戦の物語や花四天をやっつける所作はキリッとしていてよかった。実は幸四郎の舞台写真は一枚も持っていなかったのだが、男雛女雛で決まったところを一枚買ってしまった!
富十郎も持っていなかったが、結局「二人椀久」のツーショットを1枚!仁左衛門の菅丞相も予約分を引き取って、今月も4枚になってしまった。ああ、キャビネ用のファイルを買い足さなくては。
三階東1列目で観劇したので花道はよく見えたのでよかったが、義太夫さんが全く見えないのが最大の難点。ガマンガマン。その三階で幕間にEさんに再会。真聖さんと三人でお茶させていただいたのが最初だった。終演後、歌舞伎会カードで5%引いてくれるお店を教えていただきワッフルセットで2時間ほど盛り上がる。三谷幸喜もサンシャインボーイズ時代から観ていらっしゃるとのことでいろいろと教えていただき、三谷歌舞伎の今後への期待がさらに高まった。有難うございましたm(_ _)m
亀三郎、亀寿兄弟の二人が気に入って・・・もっと出る場面はないの?と思ってしまった程。
曽我っていうとお正月ってことだけど・・まあいいじゃない。って思って楽しんでおりました。
松嶋屋全員集合~!
終わってしまって淋しいっす。
今度はいつ皆さんの揃い踏みが観れるのでしょーか…。
何年も待つんでしょーなぁ。せめて上方でなりと、ドッカ~ンと上演して欲しいもんですわ。ホンマ。
3月歌舞伎座は見ごたえのある舞台でしたね。
それに普段あまり見ることの出来ない松嶋屋さんチーム?!を観劇できて嬉しい昼・夜でした。
水曜日はぴかちゅうさんも「THE有頂天ホテル」ご覧になってたんですね~
思わず、嬉しくなっちゃいましたよん♪
★harumichinさま
冒頭の繻子奴の亀三郎&亀寿兄弟のこと、すっかり書くの忘れてました(^^ゞ愛が足りないな、愛が。愛といえば愛之助!またまた惚れ直しですねえ。がんどう返しは足首が大変だろうなあと思って観ておりました。愛之助と組めば進之助も活きるなあと思い、ふたりでいいコンビになってほしいなと念じております。あとは松也くんが麗しかった!
★かしまし娘さま
かしまし娘さんの「ビバ!松嶋屋!」に賛同いたします。
「吉野山」も幸四郎&福助&東蔵、予想以上によかったです。男雛女雛のツーショットで初幸四郎舞台写真購入となりました(だってこれまで幸四郎でいいと思った写真なかったのです)。
★真聖さま
3月歌舞伎座、予想以上によかったので大満足です。4月は食指が動かず...、見送るかも~。仁左衛門さんの福岡貢だけはちょっと気になってます。
『THE有頂天ホテル』、レディースデイですね。感想アップちゃんとしますからね。って今日観たコクーン歌舞伎南番もあるし、4/3は別所バルジャンで『レミゼ』1回目だし...うわっ、どうしよう。
他の演目にもTB挑戦してみますね。
4月は昼夜見に行きます。5月の2劇場の方が楽しみだけど口上聞きたいので(笑)。
やはりミーハーまあさです。
久しぶりのTB、嬉しいです(^O^)/他の記事へもどんどん飛ばしてみてくださいませm(_ _)m
歴史物好きの友人・お茶屋娘さんは「ホトトギス孤城の落月」の幕観に行ったというし、歌舞伎座への誘惑が増していますが、もう少し様子見の予定。さすがに昨晩の千鳥が渕の夜桜見物ですっかりお疲れモード。あんなに酔っ払ったのも久しぶりで、酒が入ると寝付けなくなる私はすっかり寝るのも遅くなり、さきほどやっと起きたばかり(^^ゞ
明日の晩は『レミゼ』で別所バルジャン!なので、今日は娘のPCセットアップを手伝って(というか、結局私がやるのよ)、おとなしくしているつもりです。