ぴか の観劇(芸術鑑賞)日記

宝塚から始まった観劇人生。ミュージカル、ストレートプレイ、歌舞伎、映画やTVドラマ等も書きます。

12/06/09 五反田→池上散策+オフ会(2)予想を遥かに上回る立派な池上本門寺!

2012-06-10 23:59:26 | 観劇

清泉女子大学内の旧島津公爵邸の見学の後、ランチのお店を探しながらJR五反田駅前に戻ってきたが、予算オーバーだったり満席だったりして、結局は駅ビルの中のイタメシ屋さんでランチ。リーズナブルでフリードリンクのセットで美味しかったし、同じビルの4階から東急池上線に乗ることができたしでラッキーだった。

短い車両の東急池上線に乗って池上まで(昼間は2両、朝夕は3両編成)。駅から本門寺までの参道を歩くと葛餅を売る店が何軒もあって、帰りにお土産を買おうと盛り上がる。途中に「火消しの纏」のミニチュアを売る店もあって、思わず立ち寄って見学。「め組の喧嘩」の「め組」の纏もちゃんともあった。飾るところがないから買わないけれど(笑)

いよいよ、石段の下に到着!鬼平犯科帳」シリーズの「本門寺暮雪」の斬り合いの場所となった長い石段だ。慶長年間に加藤清正が寄進したもので、「此経難持坂」という。築城名人と言われた清正がヒト・モノ・カネを出して作らせた石組みだろうから、堅固さは折り紙付きだろうと確信がもてる。
冒頭の写真は、帰る時に上から撮影したもの。先を行く人の黒い傘が入って遠近感が出た。午後5時の街の時報が響いていたが、土曜日とはいえ雨の中で本当に参詣者はまばらだったことがこれでもおわかりいただける(帰宅したら関東エリアも梅雨入り宣言が出ていた)。

Wikipediaの「池上本門寺」の項はこちら
池上本門寺の公式サイトはこちら
下の写真は「大堂」。中に入ってすぐの天井画は川端龍子の未完の龍。遺族が奥村土牛に相談し、未完のまま土牛が点睛を加えて完成としたとのこと。黄金の天蓋はあまりにも派手でびっくりする。堂内には祈願をお願いした方一人が正面に向かい、若い僧侶が厨子の脇から祈祷をしていた。あとは私たち5人のみ!

広い境内にはバスで参詣にきた一行に行き会ったくらい。案内板によると五重塔、総門、経蔵、宝塔を除く堂塔が戦災で焼失したという。鐘楼堂の鐘も戦火で割れてしまったため、その後に新しいものがかかっているとのこと。なるほどねぇ。雨は途中から風が出てきて横なぐり状態になるも、めげずに墓所の中の探検にも繰り出した。

宝塔はここで入滅した日蓮上人の遺灰が中に奉安するためにつくられたという。ちょっと真っ赤に塗られ過ぎと思うのは、塗りのはげて地味な色になったままの堂塔を見慣れているからだろう。
続いて著名人の墓所探索へ。下の写真は紀伊徳川家の墓所で、江戸にいた歴代の藩主の正室や側室の墓が並んでいた。

狩野探幽の墓があるらしいのだが、父とかの墓はみつかったのだがご本人のものは見つけられずに残念。幸田露伴や娘文子の墓もあった。おそらく昨年の地震のせいだと思うが五輪塔状態の墓がくずれたままになっている墓所もあった。
奥へ奥へとすすんでいくと、弥生式住居の集落跡の発掘現場にうまく手を入れて公開した場所と古墳跡が並んでいるところに行き当たり、古代から小高い丘になったこの周辺は人間が暮らすのに適して早くから開けていたのかと納得。古代から現代までの人間社会の歴史に想いを馳せた。

日蓮上人の大きな像も建っていて、ある人が「誰かに似ているよね」と言い出して笑われる。えっ、私のこと?うーん、昔の私には似ているかもしれないと認めようかな・・・・・・(^^ゞ

五重の塔を撮影しようとしたら横なぐりの細かい雨で白くけぶってうまく撮影できず!徳川秀忠の乳母の願いで建立されたという説明に「大河ドラマで加賀まり子がやったあの乳母様ね」と言ったら、みんなに大うけ(笑)玲小姐さんからは、大奥では日蓮宗を信心する方がけっこういたという話も出て、史実とTVドラマで盛り上がる一行であった。
掲示によると、境内スタンプラリーがあって5つを集めると小堀遠州作庭の「松涛園」の拝観が無料になるというお楽しみもあることがわかった。しかしながら天気も悪いし、時間もないしで次の機会にはしっかりとスタンプを集めて庭園まで見学したいということで、秋などに再訪問してもいいねぇということになった。鎌倉の「覚園寺」を中心にリピート企画したこともある私たちなので、これは実現しそうである。

塔頭も目の前で門扉が閉められ、参道を戻っていくと、駅前に近い葛餅を売る甘味処は店じまいしていて、みんなガッカリ。駅前の「欧風菓子エノモト」池上本店でケーキセットにして7時過ぎまでおしゃべりして散会。お土産にちょうどよい「池上ふわわ」を娘に買って帰った。
玲小姐さん、さちぎくさん、あいらぶけろちゃんさん、北西のキティさん、お疲れ様でしたm(_ _)m


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