ぴかりんの頭の中味

主に食べ歩きの記録。北海道室蘭市在住。

▲閉店【食】麺家 さすけ [ラーメン@札幌]

2008年06月01日 22時13分38秒 | 外食記録2008
▲閉店 より札幌の都心に近い場所に移転した模様[2011.3.24記]
麺家 さすけ(めんや さすけ)[ラーメン@札幌][グルメWalker]
2008.5.11(日)12:30入店(初)
注文 たっぷりねぎらー麺(味噌)800円

 
・「たしかこの辺に新しい店が出来ていたような……」そんな曖昧な記憶を頼りに行ってみるとやっぱりありました。最近新たにオープンしたお店のようです。札幌の中島公園そばの電車通り沿い。地図で見ると豊平館の並びになります。私は行ったことがありませんが、同名の回転すし屋の系列店だとか。
 
・店内はテーブルが2卓にカウンターが6席。向かいのコイン駐車場に車を停めると、30分ぶんの駐車料金がサービスされます。

・好物のネギの乗ったラーメンを注文。やや小ぶりな丼で登場。
  
・スープはくどくなく、あんまり『味噌』を主張することもなく、クリーミー。説明書きによると化学調味料は使用していないそうで、全て飲みきることができました。ただ、具材の主役の長ネギが、その辺のスーパーで売っているものと同じ味で、ただカラいだけ。確かにネギには違いありませんが、美味しいネギを期待していただけに少々がっかりです。

・後から小皿に乗った『焼ネギ』もでてきました。こちらもフツーの長ネギ。

 
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【本】洞穴学ことはじめ

2008年06月01日 08時14分39秒 | 読書記録2008
洞穴学ことはじめ, 吉井良三, 岩波新書 G22(青版)688, 1968年
・一般にあまり馴染みの無い「洞穴学」について、その先駆者による成り立ちや活動の紹介。トビムシの研究に始まり、日本一の規模の洞窟を制覇するまで。その記述は非常に生き生きとしていて、洞穴に潜る楽しさが伝わってきます。私自身、洞穴(洞窟、鍾乳洞,ほら穴)に入った経験がありません。せいぜい夕張の石炭の歴史村で坑道を歩いたことがあるくらい。北海道で洞穴の観光地というと聞いたことが無いので(探せばあるのでしょうが)、道民にとっては特に馴染みが薄いかもしれません。
・「じっさいは、現状においても、歴史的に見ても、洞穴研究の中心課題は洞穴における生物の研究だったのだ。だから、洞穴学というのは、ほとんど洞穴生物学のことであるといっても大してまちがいではない。」p.9
・「学問において、新しい領域を開拓しようとするとき、しばしば、ごくつまらない難関にうち当って、ほんとうに苦労させられることがあるものだ。学問的にはほとんど意味が無いような、ちょっとした困難なのだが、実際問題としては、それを乗りこえることが極めてむつかしいのである。」p.17
・「海や湖の場合でも、プランクトンという語は、生態学における用語であって、分類学上の名ではない。」p.21
・「しかも、土の中から出てくる動物は、さきにもいったとおり、ほとんどがいまだ知られていない種類なのだ。これを、かたっぱしから記載し、命名してゆかねばならない。つまりこれは、まったく気の遠くなるような仕事なのであった。」p.27
・「私は、いろいろ考えたあげく、私の研究対象をトビムシだけに限定することにした。そして、ほかのものは全部あきらめた。トビムシをえらんだのは、この類が種類も個体数も豊富で、どこにでも出てくるものであり、陸のプランクトンとしてはもっとも重要なグループだと判断したからであった。」p.28
・「原尾目というのは、まったく奇怪な昆虫である。二十世紀の初頭に、ヨーロッパではじめてその存在が知られた。やはり無翅亜綱に属するもので、体長は二ミリにも達しない微小なものである。複眼も触角も無く、腹部にまで脚の痕跡があり、そのうえ発生の途中で体節が増加するなど、下等な節足動物――たとえばヤスデやムカデなど――と共通の点があるので、昆虫のなかでももっとも原始的なグループとして、注目されていたものである。  これが、日本ではじめて、賤ヶ岳のミズナラ林の土のなかから発見されたのであった。(中略)そのご、この昆虫はヨシイムシという和名でよばれることになった。」p.34
・「生物の分類とは、とりもなおさず「系統分類」であって、ほかの観点からの分類はいっさい問題にしないのである。つまり、生物の分類という仕事は、歴史的生成物としての自然群の発見ということを目指しているのであって、生物の進化の歴史ということを抜きにしては、まるで意味をなさないのである。」p.37
・「洞穴にはいろいろな種類があるが、洞穴生物学の立場からいえば、鍾乳洞こそはもっとも重要な洞穴であって、ほかのものはあまり意味がない。なぜかといえば、石灰岩に関係のある洞穴においてのみ、真洞穴性の動物を見出す可能性があるが、そのほかの洞穴では、好洞穴性あるいは迷洞穴性のものしか住んでいないからである。」p.68
・「いかなる洞穴のなかの暗黒の力が、地表性の形質を持ったトビムシに働いてそれを洞穴に適応した生物に変化させるのか、という問題である。これはたいへん重要な、現代の生物学の盲点をついた問題であって、まだこれに満足な解答を与え得る人はない。」p.109
・「ところが、場合によっては、最初の予想のとおりにならぬことがある。ときには、そのまま迷宮入りしてしまって、やむなくその研究を放棄してしまうこともある。しかし、そのときに苦労を重ね、努力していくと、研究が思いがけぬ方向に展開し、たいへん面白い結論が得られることが多い。それは研究している当事者にとっては、スリラー映画のごとく、まことに手に汗をにぎる経験であり、研究生活のダイゴ味ともいうべきものなのである。そして学問は、このような経過から大きな発展をとげることが多いのである。」p.116
・「この時期をすぎると、最後には、洞穴にはいることが当りまえのように考えられてくる。暗くて静かな地下の空間にすわっていると、これこそが自分の世界であり、安住の場所である、という気持ちがわいてくる。洞穴の中が、いかにもアット・ホームに思えてきて、そこにいるかぎりは精神的に安定し、外部の世界に出ることがわずらわしくさえ思えてくる。できることなら、ここで長い時間を持ちたい。洞穴から出ることは活動的な社会への参加であり、ここが休息の場であるといった感じである。古い時代の住居生活においては、私たちの先祖もおなじような感覚の持主であったであろう。このようにして洞穴的人間が完成してゆくのである。」p.133
・「洞穴のなかはストレスのない世界であった。私たちの洞穴生物は、このようなストレスのない世界の住人であることを、私は、この洞内キャンプの経験を通じて体得することができた。」p.190

?がち【雅致】 風雅な趣。みやびやかな風情。上品な様子。雅趣。
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