パピとママ映画のblog

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しあわせの法則 ★★

2015年10月12日 | DVD作品ーさ行
音楽プロデューサーとして奔放な生活を送る母親と医者を目指す真面目な息子の葛藤を軸に、周辺の人間模様を描く人生ドラマ。自由奔放な母親と恋人、堅実な息子とその恋人 その関係の行く末」
物語:ハーバードの医学部を優秀な成績で卒業したサム(クリスチャン・ベイル)と、美しい婚約者アレックス(ケイト・ベッキンセイル)。2人は互いの研究を続けるためにLAへ向かい、ハリウッド北西にあるローレル・キャニオンのサムの実家に一時滞在する計画を立てる。
ところが、誰も使っていないはずのその家には、サムの母ジェーン(フランシス・マクドーマンド)と歳の離れたミュージシャンの恋人イアンがいた。音楽プロデューサーである母の奔放な生き方に抵抗を感じ、堅実な道に進んだサム。
久しく会っていなかった母子は思わぬ再会に戸惑い、他に住む場所のないサムとアレックスは仕方なく同居することに。やがて真面目一筋だったアレックスは、自由気ままなジェーンやその仲間たちの生き方に興味を抱き始める。
出演は「ファーゴ」のフランシス・マクドーマンド、「ダークナイト」のクリスチャン・ベイル、「アンダーワールド」のケイト・ベッキンセイル。監督・脚本は「ハイ・アート」のリサ・チョロデンコ。2002年、アメリカ1時間44分(作品資料より)

<感想> 何らかの理由でどうしてもうまく行かない親子の関係を描いた作品はたくさんある。主要キャストの好演が良い部分とダメな部分の差が激しい物語を救っていると思う。でも何と言っても本作は、フランシス・マクドーマンドがいて初めてこの映画が生きてくる。
あるがままの自分を楽しんでいる中年女性を演じさせたら、このオスカー女優(ファーゴ)の右に出る者はいないのだから。マクドーマンドが扮するのが、40代半ばの音楽プロデューサー、ジェーン。
若くして業界で名を上げ、今もバリバリの現役で活躍中。ちょうどローレル・キャニオンにある自宅のスタジオで、恋人である若いイギリス人のイアンのバンドのレコーディング中だった。もちろん原題は『LAUREL CANYON』という。どうも邦題の付け方が、日本人受けの好みにしている感じがしてならない。

そこへ息子のサム、クリスチャン・ベイルが婚約者のアレックス、ケイト・ベッキンセイルを連れてやってくる。これほど似てない親子も珍しいが設定なので(苦笑)母親のジェーンはだらしなくて節操もなくて、マリファナ好き。型物のサムは、そんな母親をあきらめの眼差しで見つめている。

しかし、すべてに対して開放的なジェーンの生き方にアレックスは好意的に惹かれ、サムはサムで、勤務先の病院の同僚医師に惹かれて行くわけ。
何となく昼メロのような設定だと感じるが、でもチープなメロドラマにならない程度には冒険心もある。人間関係の描写は鮮やかだし、楽しいキャラクターが揃っているのだから。
ロック歌手のイアンは、自分が人の生活をいかにメチャクチャにしているのか、まったく理解していないし、頭でっかちなアレックスは、未知の世界に刺激を受けて夢中になっている。
母親を深く愛しているサムは、彼女の奔放な振る舞いにその愛を試され、そして彼らの中心にはジェーンがいる。マクドーマンドのさりげない演技が秀逸で貫録ある。年はいっていてもジェーンが誰よりもセクシーな人間だと、マクドーマンドは良く分かっているから、彼女の自然な演技が生きてくる。
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