パピとママ映画のblog

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ハーレイ・クインの華麗なる覚醒 BIRDS OF PREY★★★・5

2020年03月25日 | アクション映画ーハ行

「スーサイド・スクワッド」に登場して世界的に人気を集めたマーゴット・ロビー演じるハーレイ・クインが主役のアクション。マーゴット・ロビーが自身の当たり役となったハーレイ・クインに再び扮し、敵役となるブラックマスクをユアン・マクレガーが演じた。監督は、初長編作「Dead Pigs」がサンダンス映画祭で注目された新鋭女性監督キャシー・ヤン。

あらすじ:悪のカリスマ=ジョーカーと別れ、すべての束縛から解放されて覚醒したハーレイ・クイン。モラルのない天真爛漫な暴れっぷりで街中の悪党たちの恨みを買う彼女は、謎のダイヤを盗んだ少女カサンドラをめぐって、残忍でサイコな敵ブラックマスクと対立。その容赦のない戦いに向け、ハーレイはクセ者だらけの新たな最凶チームを結成する。

<感想>今年は、ガールズヒーロー映画が大ヒット間違いなし。なにしろ、本作と、5月1日公開の「ブラック・ウィドウ」が控えているのだから。そして、6月公開の「ワンダーウーマン」と、しなやかに力強く、女性たちが生き生きと輝いているガールズヒーロー映画の期待作があるからですね。

スーサイド・スクワッド」(16)で映画初登場するや、いきなり主役を食っちゃう人気キャラクターになってしまった悪カワの、ハーレイ・クイン。キュートでセクシーでハイテンション、天真爛漫なノリで悪の限りを尽くすクレイジー・ガールなのである。正義もモラルもブッ壊して、悪のカリスマ、ジョーカーの恋人としてゴッサムシティの極悪人さえ震え上がらせてきた最恐なヒロインが、再び帰ってきた。

だが、今回の物語ではいきなりハーレイの失恋からスタートする。ジョーカーとの別れ、ボロボロ&ヤケクソになっている彼女に、これまで恨みを溜め込んでいた悪党どもが押し寄せる。そこへ降ってわいた、ダイヤモンド盗難騒動。悪VS悪のカオスな戦いを前に、ハーレイはくせ者だらけの最凶チームを結成する。予測不能なクレイジーバトルが幕を開けるのだった。

「バットマン」などのDC作品の予備知識が一切なくても、本気で楽しむことができる作りになっている。ハーレイ・クインの生い立ちやジョーカーとの関係など、冒頭でポップに説明してくれるため、過去作を見ていなくても話についていけるので最高です。

失恋したハーレイ、ヤケクソでパリピな毎日。いとしのブリンちゃんことジョーカーにフラれてしまったハーレイ・クインことマーゴット。失恋の辛さを忘れるために彼女がしたことは、髪の毛をバッサリと切りました。ペットショップでは、一目惚れしたハイエナをブルースと名付けて飼いました。絡んできたウザったい男の足を折ってやった。ジョーカーとの思い出の工場(エースケミカル)にタンクローリーごと突っ込んで大爆発させてやった。

ジョーカーとの別れをド派手に演出したのはいいけれど、それを知ったゴッサムシティの悪党が、あちこちから現れて、彼女を殺しにやってくるのだ。どんだけ恨みを買っていたわけ、さすがにお手上げ状態です。

結局は、一番ヤバイ極悪人ローマン(ユアン)に捕まってしまったハーレイは、すごい秘密が隠されたダイヤモンドの行方を探すハメになる。ローマンって、拷問大好きな変態サイコ野郎。どうやらダイヤを盗んだ少女が、警察に捕まっているらしい。

警察署に一人で乗り込んで、その少女カサンドラ(エラ・ジェー)を奪還したハーレイだけど、留置所に一人で乗り込むハーレイって、かっこよすぎですからね。だが、ローマンに引き渡したら、殺されてしまうことが判明。当然二人はバックレるわけ。成り行き上、2人の逃走に手を貸すことになったゴッサム市警の女刑事レニー(ロージー)と、ナイトクラブの歌手ブラックキャナリー(ジャーニー)。それを知ったローマンはブちぎれるわけ。逃走を続けるハーレイとカサンドラの2人。ダイヤモンドはカサンドラが飲み込んで腹の中にあるし。

ローマンに狙われる4人の女たちのもとに、ちょっとした事情から謎の殺し屋ハントレス(メーリー)が加わり、クセ者ぞろいの女子たちが最恐のガールズチームを結成!どうせなら、ローマン一味をぶっ潰さないということで、ハーレイ率いる史上最強のガールズチームによる、最高にクレイジーな女子会がスタートする。

謎の殺し屋ハントレスの、クロスボウキラーは、実はもともとダイヤモンドの唯一の持ち主で生き残りで、家族を殺した男たちへの復讐に燃えている危険な殺し屋なのだ。

ユアンが演じている残忍ですぐにキレるゴッサム裏社会の悪党、ローマンシオニス。残忍でサイコなブラックマスクとも言う、巨大ヤヌスコープの会長の御曹司なのだ。ジョーカーの後ろ盾がなくなったハーレイを殺そうとする。父親を見返すためゴッサムシティの裏の支配者になろうと目論む悪党。

2020年代の今、女性が男性と同等に扱われるのは当然のことだし、女性が世界を救うのもいいし、女性のシリアスなドラマがあってもいいわけですよね。とにかく、マーゴット・ロビー演じるハーレイ・クインのルックス(スタイルがすごい!)もさることながら、その言動が特に魅力的でした。

序盤こそコメディ的な要素があるものの、後半では身もだえするほどに熱い友愛に包まれる大傑作。これって、シスターフッド映画っていうんでしょう。「女性のバディ映画」女性コンビでもバディはバディだと思うんだけど。

 

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