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22年目の告白-私が殺人犯です-★★★★・5

2017年06月14日 | アクション映画ーナ行

未解決のまま時効を迎えた連続殺人事件の犯人が殺人に関する手記を出版したことから、新たな事件が巻き起こるサスペンス。韓国映画『殺人の告白』をベースに、『SR サイタマノラッパー』シリーズなどの入江悠監督がメガホンを取り、日本ならではの時事性を加えてアレンジ。共同脚本を『ボクは坊さん。』などの平田研也が担当。日本中を震撼(しんかん)させる殺人手記を出版する殺人犯を藤原竜也、事件発生時から犯人を追ってきた刑事を伊藤英明が演じる。

あらすじ:阪神・淡路大震災や地下鉄サリン事件が発生した1995年、三つのルールに基づく5件の連続殺人事件が起こる。担当刑事の牧村航(伊藤英明)はもう少しで犯人を捕まえられそうだったものの、尊敬する上司を亡き者にされた上に犯人を取り逃してしまう。その後事件は解決することなく時効を迎えるが、ある日、曾根崎雅人(藤原竜也)と名乗る男が事件の内容をつづった手記「私が殺人犯です」を発表し……。
注意:ネタバレ厳禁だというのに、ネタバレ、バレで書いてしまいました。すみません!

<感想>韓国映画殺人の告白は鑑賞済みです。主人公のイケメン俳優が本当に綺麗な顔をして整形手術すると本当にこんな綺麗な顔に変われるんだと、日本版では、やはりイケメン俳優の藤原竜也さんが演じていて、未解決事件の時効を迎えた殺人犯の内容を本をした男が現れるところなんか、実にそっくりで良かった。刑事の伊藤英明さんは、韓国版でも犯人を捕まえることが出来なかった無能な刑事と烙印をおされたような刑事というイメージでした。

ミステリーものであり、犯人が名乗りをあげたところから、22年前の未解決事件が再び動き出すという進行は、成功しているといっていいでしょう。自信たっぷりに、妙に晴れ晴れしく告白会見をするシーンでの藤原竜也さんには、何か裏があることは誰が見ても分かることだし、そこへ殺されたヤクザの親分の妻の復讐とばかりに、殺し屋が出て来るところもピリピリとしていい。

それに、連続殺人の再現映像や、被害者の遺族、マスコミ関係、そして警察側の動きも、自称“犯人”の目論見通りに進んでいきます。

ここら辺で、主人公の藤原竜也さんが、悪なのか、正義なのかが読めない配役であるのは、もう観客も知ってしまうところも台無しですからね。まさか、整形手術であそこまで美形に変わってしまうところとか、自分の恋人が殺され、確かに婚約指輪をしていた恋人は、担当刑事の伊藤英明の妹であることなども一緒ですから。

まぁそれでも、韓国版の「殺人の告白」よりは、警察、被害者、犯人、マスコミなど事件にかかわる人物たちの背景がより多角的に描かれていて、ミステリ要素も加わっている点では、オリジナルを超えていて良かったのでは。
捜査会議や、イベント会場などのモブ場面や、時代考証に添った美術や小道具の数々はもちろんのこと、劇中の現実と異なる映像素材によって撮影された出来事への、視覚的印象に変化を持たせるなど、細部にわたっての演出も秀でて良かったと思う。

それでも肝心の大詰めが、曾根崎雅人が真犯人と見抜く要素も、仙堂(仲村トオル)の別荘へと、藤原竜也が一人で先に行ってしまうところとか、その後で、刑事の伊藤英明が乗り込んでいき、藤原が犯人の仙堂を取り押さえ首を絞め殺そうとしているところ。それでも、日本は法改正で殺人犯の時効は無しになったこともあり、真犯人を法で裁こうと言う刑事魂も分かりますがね。韓国版では、刑事が真犯人を銃殺しますし、そこのところが、甘いなぁと。ですが、全体的には緊迫感があったし、残虐性もそれなりにあって、いいんじゃないですか。
ラストのエンディングでは、曾根崎雅人は海外へと、捕まった刑務所の中での仙堂が、またもや告白本を書き出版するという、しかし、連続殺人事件でヤクザの親分の妻が殺され、その恨みから、親分・(岩城滉一)の子分の早乙女太一が、鉄砲玉として刑務所の掃除夫に化けて、ナイフで突撃するところで終わるという、これも日本らしくて良かったのかもしれませんね。

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