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ジュラシック・ワールド 3D★★★★

2015年08月06日 | アクション映画ーサ行
スティーヴン・スピルバーグが製作総指揮を務める、『ジュラシック』シリーズ第4弾となるアドベンチャー大作。恐竜をテーマにした巨大テーマパークを舞台に、遺伝子操作によって生み出された新種の恐竜が脱走、人間や恐竜を襲うさまを臨場感たっぷりに描き出す。主演は、『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』などのクリス・プラット。監督は、『彼女はパートタイムトラベラー』のコリン・トレヴォロウ。驚異的なビジュアルやハイテンションな展開のサバイバルに期待。
あらすじ:世界的な恐竜のテーマパーク、ジュラシック・ワールド。恐竜の飼育員オーウェン(クリス・プラット)が警告したにもかかわらず、パークの責任者であるクレア(ブライス・ダラス・ハワード)は遺伝子操作によって新種の恐竜インドミナス・レックスを誕生させる。知能も高い上に共食いもする凶暴なインドミナス。そんな凶暴なインドミナスが脱走してしまい……。

<感想>故ジョン・ハモンド氏(リチャード・アッテンボロー)の意志を継ぎ、インジェン社を買収した大富豪のマスラニ(イルファーン・カーン)は、イスラ・ヌブラル島に新たな恐竜テーマパーク「ジュラシック・ワールド」をオープン。徹底的なシステム管理のもと、遺伝子操作で産まれた恐竜たちの姿を一目見ようと、世界中からの観光客でごった返しパークは大繁盛。

パークの営業責任者クレア(ブライス・ダラス・ハワード)は、姉の頼みで甥っ子のザック(ニック・ロビンソン)とその弟グレイ(タイ・シンプキンス)を招待する。だが、多忙な彼女は2人の世話をほったらかし。兄弟は好都合とばかりに2人だけで恐竜見物に繰り出す。そんな矢先に凶暴な新種の恐竜インドミナス・レックスが大脱走する。

兄弟がパーク内をジャイロスフィアと呼ばれる、球体の乗り物に乗って見学するのだが、初めは楽しそうに恐竜たちを眺めていたのに、そこへ狂暴な“インドミナス・レックス”が檻から逃げ出し、園内は未曾有のパニックへと飲み込まれていく−−−。

二人を襲う“インドミナス・レックス”の爪が球体を突き破って、急いで乗物から出て逃げるも、断崖の滝に出て兄貴が俺がついているから一緒に飛び込もうと、2人は“インドミナス・レックス”から逃れるために滝に飛び込む。

それからが、またもや大変なことに遭遇します。古い昔の「ジェラシック・パーク」時代の研究室へと入り込み、古いジープを直してそこから逃げ出しますが、翼竜ドームの破壊で襲ってくるのが翼竜のプテラノドン。その群れに襲い掛かられ、まだ避難していなかった観光客たちに襲い掛かる翼竜のプテラノドンは、グライダーのように滑空し人間たちをワシ掴みにして空中に舞い上がる。まるでヒッチコックの映画「鳥」のイメージを凌駕するほどのスペクタクルな悪夢に仕上がっています。

そこで登場するのが、ヴェロキラプトルの飼育を担当する元軍人のオーウェン(クリス・プラット)は、甥っ子たちの行方を探すクレアと共に森の中へと。そこで見たのは、インドミナス・レックスによる殺戮の後だった。世界一のデクノボウ、アパトサウルス。超大型の陸上植物食動物で、長い首と長い尾が特徴の竜脚類。獰猛なインドミナス・レックスに痛めつけられ瀕死の重傷で、オーウェンが「もう頑張らなくてもいいよ、楽になりな」と撫でて上げると静かに息を引き取るのだ。
この作品では、復元恐竜=野生ではなく新恐竜の養殖種を作りだすことに成功した。復元される代わりに、消費される人工生命である。遺伝子操作で作りだした「ハイブリッド」は、かつて自然界に存在したことがないという意味で言えば、「新生物」なのである。

例えばT・レックスはかつて実際に地球に生息した生物だが、今回の主役である“インドミナス・レックス”は。これまで地球に存在したことがなかった新顔であります。T・レックスのDNAに、擬態の得意な動物であるイカの遺伝子を加え、また赤外線をコントロールして自分の気配を消せるアマガエルのDNAも加えたというのだ。ハイブリッド進化種であり、原種よりもさらに狂暴になったトラやライオンとも言い得るだろう。

お気に入りの恐竜は、やっぱりヴェロキラプトルで、彼らは群れで行動するハンターで、とても知的で問題を解決する能力を持っている。そのヴェロキラプトルに訓練を施す元軍人オーウェン・グラディを演じているのが、『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』のクリス・プラット。
野生生物を人間が完全にコントロール下に置くと言う手法は、飼育と調教によって野生を飼いならし、人間の役に立たせようという試みは、この作品の中でも試されている。狂暴なインドミナス・レックスに立ち向かわせるために、オーウェンが放つ4匹のヴェロキラプトル。だが、インドミナス・レックスと対峙すると、テレパシーのようなもので4匹のヴェロキラプトルに指令を出しているではないか。

子供が恐竜と遊ぶ場なのに、なぜ軍事利用を画策するインジェン社のホスキンスのごとき、場違いの集団が絡んで来るのか。確かに改良して、飼い慣らせば、例えヴェロキラプトルでも、見事に兵士として戦場へ連れて行かれるのだろう。ですが、大富豪のマスラニとか、ホスキンスなど、こいうやからは、翼竜プテラノドンの餌食になるように出来ている。
見所は、クライマックスで、クレアが廃墟となった旧施設から呼び出す、野生の恐竜T・レックスと、それにパワーアップしたハイブリッドの人工恐竜インドミナス・レックスとの一騎打ちである。

それにしても、両者の格好が余りにも似て過ぎて判別しずらいのだ。ですが、T・レックスの方は前足というか手が短いので分かりやすい。それに、一匹だけ生き残ったヴェロキラプトルが、勇敢にもインドミナス・レックスに向かって喰いつくシーンに、頑張れと応援したくなる。だが、それも虚しく狂暴なインドミナス・レックスを、最後に喰らうのは海生爬虫類(大トカゲ)のモササウルスだ。
もはや恐竜が珍しくなくなり、日常世界の見世物と化した近未来を描くことが、今回の映画の主目的ではなかろうか。パークに来たティーンエイジャーが、恐竜には目もくれずスマートフォンばかりいじっている。
ですが、この設定の面白さは、恐竜の恐ろしさを思い知らせ、もっと注意すべきだと警告することが目的のようで、なかなか皮肉めいているように思えた。
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