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華麗なるギャツビー ★★★★

2013年06月16日 | か行の映画

数々の名作を世に送り出した作家F・スコット・フィッツジェラルドの「グレート・ギャツビー」を実写化したドラマ。快楽的な生活を送る謎の富豪ギャツビーの意外な正体を、ある女性との恋を絡めながら映す。レオナルド・ディカプリオが、人並み外れた容姿と富を兼ね備えたギャツビーをクールに演じる。『マイ・ブラザー』のトビー・マグワイアやキャリー・マリガンらが共演。『ムーラン・ルージュ』などのバズ・ラーマン監督ならではの絢爛(けんらん)を極めたビジュアルも見ものだ。

あらすじ:ニック(トビー・マグワイア)が暮らす家の隣に建つ、ぜいを凝らした宮殿のような豪邸。ニックは、そこで毎晩のように盛大なパーティーを開く若き大富豪ジェイ・ギャツビー(レオナルド・ディカプリオ)と言葉を交わす仲になる。どこからやって来たのか、いかにしてばく大な富を得たのか、なぜパーティーを開催し続けるのか、日を追うごとに彼への疑問を大きく膨らませていくニック。やがて、名家の出身ながらも身寄りがないこと、戦争でさまざまな勲章を受けたことなどを明かされるが、ニックはこの話に疑念を持つ。

<感想>ディカプリオがこんなにもカッコいいとは思ってもみなかった。今回は禁じられた恋に翻弄される、謎の大富豪ジェイ・ギャツビーを演じているのだが、大人の色気がむんむんのディカプリオの美しさにうっとりするはずです。しかし、いつも眉間に皺を寄せているのが気になって、これは彼の癖なので仕方ありませんよね。
本格的なラブストーリーは避けてきたといわれる彼が「ロミオ&ジュリエット」以来となるバズ・ラーマン監督とのタッグで、しかも米作家F・スコット・フィッツジェラルドの代表作「グレート・ギャツビー」の5度目の映画化に挑むというのだから期待は高まる。“ジャズ・エイジ“と呼ばれる、アメリカが最も煌びやかに輝いた1920年代を舞台にした、ミステリアスなラブ・ストーリーである。

ギャツビーは夢見るロマンティストなのか、それとも幻想に取りつかれた男なのか、だが、一途に最愛の女性のことを思い苦悩するというストレートな二枚目役に真っ向から向き合っているのだ。年相応の渋さを身に付け、時にコミカルさを交えながら、ロマンチックな男を演じるレオ様。まさか対岸の向こうの屋敷に、一筋に思い焦がれている女性が住んでいるとは。
一方、宮殿のようなギャツビーの大邸宅と豪華絢爛な夜ごとのパーティ、ゴージャスで煌びやかな映像美は、巨大なプールやシャンデリアを備えたギャツビー邸でのパーティ・シーン。壮大なセットで撮られた花火が瞬きシャンパンが飛び散る場面では、夢幻的な空間に迷い込んだ錯覚すら覚える。
目くるめく映像の洪水と衝撃の展開。さらには美術と衣装をキャサリン・マーティンが担当し、贅の限りを尽くして1020年代の煌びやかなニューヨーク社交界を再現。ショーン“ジェイZ”カーター、ビヨンセらのアーチストが楽曲を提供し、ジョージ・ガーシュインの「ラプソディー・イン・ブルー」なども20年代当時のNYの表現に効果的に使われている。

1974年にロバート・レッドフォード主演で映画化されたのだが、何度もDVDで観ている。若きレッドフォードの美形に惚れ惚れし、今回のレオ様も時おりそんなレッドフォードと同じ仕草をするので、ついだぶって見えてしまうくらいレオ様はカッコよかった。体も少し痩せたようでどのスーツも似合っている。
レオ様が華麗に着こなすスーツは、フィッツジェラルド作品で究極の紳士服店として言及されるブルックス・ブラザーズ製。

女優陣の衣装はプラダが提供。昔の恋人のデイジーを演じたキャリー・マリガンのドレスが素敵ですね。数々のジュエリーは“ティファニー”が特別デザインしたもの。カクテルドレスやイブニングドレスは、“プラダ”や“ミュウミュウ”が担当し、アイビーリーグと退廃的な欧州スタイルに二分化していた当時の流行を再現している。

マリガンは、デイジー役にぴったりで、結婚前にギャツビーと出会い、愛しあい、でも戦争で二人は引き離され、帰ってこないギャツビーに痺れを切らして大富豪のトム・ブキャナンと結婚してしまう。夫のトムが浮気をしていることに気付いていて、悩み苦しむ。そのこともあり、突然目の前に現れたギャツビーに驚き、前よりも洗練された彼に心が揺れる。
この映画のナレーターでもあり、ギャツビーの友人でもある隣人のニックに、トビー・マグワイアが演じていて、ギャツビーの恋心を知りデイジーとの逢瀬に手を貸すことに。デイジーの夫には、何となくリチャード・ギア似のジョエル・エドガートン。妻が成り上がりの金持ちギャツビーに惚れていることに気が付いたトムは、ヤキモチを焼きディジーを取られまいとする。

そんな時に、暑い夏の日をNYのホテルで過ごそうと皆で車に乗っていき、帰りはギャツビーとデイジーがトムの車に乗り、紺色のクーペにはトムとニックにジョーダンが乗り込む。悲劇はその帰り道で起こる。夫の愛人が道へ飛び出してきて、デイジーが運転していた車に轢かれる。しかし、それがギャツビーが運転していたことにして、トムはその死亡した愛人の夫にギャツビーの住所を教えるわけ。この辺も全部1974年にロバート・レッドフォードが演じた映画と同じで、違うと言えばトムは子煩悩だったこと。この作品の中では、夫のトムが娘を抱いて可愛がるシーンがなかった。しかし、原作通りだとしても、デイジーにしてみれば現在の裕福な暮らしを捨ててまで、ギャツビーと一緒に逃避行しようとは思わなかったのでしょう。ラブロマンスにしては、カーチェイス・シーンが観られ、大いに3D効果でスリル満点だったと思います。3Dでは鑑賞しませんでしたが、夜な夜な開かれる豪華絢爛なパーティ・シーンは、2Dでも満喫しました。
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