パピとママ映画のblog

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母を亡くした時、僕は遺骨を食べたいと思った。★★★

2019年03月18日 | アクション映画ーハ行

『情熱大陸への執拗な情熱』『宇宙戦艦ティラミス』などの人気漫画家・宮川サトシの同名エッセイ漫画を「さよなら渓谷」「日日是好日」の大森立嗣監督が映画化した感動のヒューマン・ドラマ。愛する母親の突然のガン告知に戸惑いつつも懸命に看病を続ける息子の姿を通して、母と息子の愛と絆を描く。主演は「愛しのアイリーン」の安田顕と「あやしい彼女」の倍賞美津子。共演に松下奈緒、村上淳、石橋蓮司。

あらすじ:優しいけれど少し頼りないサトシは、明るくパワフルで自分に無償の愛を注いでくれる母が大好きだった。塾講師をしながら漫画家を目指す30代後半のサトシは、そんな母との日常がずっと続くと信じて疑わなかった。ところがある日、母は突然ガンを宣告されてしまう。なかなか現実を受け止められないサトシだったが、恋人の真里に励まされながら母のために奔走していく。しかしやがて、母は静かに旅立っていった。サトシはすっかり生きる気力を失い、父と兄もそれぞれに悲しみから立ち直れない日々が続くのだったが…。

<感想>何となく暇だったので、まだ映画館で上映していたので鑑賞した。母親役の倍賞美津子さんを、久しぶりに拝見したのがなによりも嬉しかったです。母親を溺愛する息子には最近よく出て来る安田顕さん、「愛しのアイリーン」では、母親を毛嫌いしていたが、こちらではマザコンの息子を演じていた。

得てして、息子というものは、母親をいつまでも愛していることは良くあることで、そんなにも驚くことではないかと思ったが、ここではそれ以上の溺愛ぶりでありました。お嫁さんになる女性が気の毒になります。

しかし、この映画の中の息子の嫁になる松下奈緒さんは、純真な素直な性格であり、サトシの母親に対する愛を受け入れて、嫁姑の喧嘩とか、母親に対して嫉妬心などないのだ。だから、上手くいくわけで、母親は良く言われる「子離れの出来ない親」というのでしょうか。息子のサトシも、大好きな母親を1番に思っているわけで。

ただし、子供のころから病弱で心配ばかりかける気弱な子供なので、余計に母親は可愛がってしまうのだろう。父親の石橋蓮司さんは、普通の頑固おやじというか、サトシに対しても普通の対応だと感じました。でも、兄貴はきっと弟に対して、親が可愛がるのに”えこひいき”していると感じていたようですね。

やはり、サトシにしてみれば、母親には長生きして欲しかったと思っているわけで、その母親が癌になり入院をして抗がん剤の点滴をし、激痛に耐え忍び、髪の毛が抜けて、痩せ細っていくのをみるのが忍びないのだろう。

そうはいっても、何時かは母親の死がやってくるわけで、葬式のシーンでは、棺に眠る母親を前にして、鼻水を垂らし大泣きするサトシの演技が、安田顕さんのドハマリの名演技に見えました。本泣きというか、観ていてこちらも吸い込まれて涙が出てきました。

葬式の後に、父親と兄貴と一緒に海べに行き、兄貴が裸になり泳ごうと言う誘いに、弟も一緒になって海ではしゃぐ姿に、仲のいい兄弟の姿が微笑ましく映りました。兄貴が、母親の面倒を弟ばかりにさせてしまってすまないと、詫びる言葉と、父親の最期の面倒は絶対に俺が見ると、言い放つのを嬉しそうに聴く父親の後ろ姿があった。

そして、天国の母親からのプレゼントとは?・・・サトシが中学生の時に白血病をして、入院をしている時に、母親が自分の精子をコップに取って来てと頼む。母親に言われて、恥ずかしいと思いながらも紙コップに精子をとって来た。それが病院で冷凍保存されていたとは。

そのことを母の死後に、1本の病院からの電話で知り、子供が欲しい夫婦の二人にとっては、なんとも素晴らしい母親からの気の利いた贈り物ですね。これで、きっと子供にも恵まれますから。

「さよなら渓谷」に「日日是好日」のような人間ドラマ、「まほろ駅前」シリーズのようなコメディまで幅広く手掛ける実力派の大森監督が、「家族の実話」に初挑戦。人間の不器用さや母子の“愛”を温かくつづり、万人に受け入れられる作品へと仕上げていた。

原作は、人気バンド「SEKAI NO OWARI」の Fukaseや南海キャンディーズの山里亮太、漫画家のちばてつやなど著名人がこぞって激賞するエッセイ漫画だと言うので、今度は原作を読んでみたいですね。

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