幸福学専門30年 筬島正夫が語る本当の幸せ


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【貴重映像】芥川龍之介 「ぼんやりとした不安」 生きたいあなたの為のブログ

2010-07-07 | 人生の目的
※写真はwikipediaより


生きたいあなたの為のブログです。






芥川龍之介は、「或旧友へ送る手記」に次のようなことを

書いています。


。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。

誰もまだ自殺者自身の心理をありのままに書いたものはない。

僕は君に送る最後の手紙の中に、はつきりこの心理を伝へたいと
思つてゐる。

君は新聞の三面記事などに生活難とか、病苦とか、或は又精神的苦痛とか、
いろいろの自殺の動機を発見するであらう。

しかし僕の経験によれば、それは動機の全部ではない。

のみならず大抵は動機に至る道程を示してゐるだけである。


少くとも僕の場合は唯ぼんやりした不安である。

何か僕の将来に対する唯ぼんやりした不安である。

(中略)

僕はゆうべ或売笑婦と一しよに彼女の賃金(!)の話をし、

しみじみ「生きる為に生きてゐる」我々人間の哀れさを感じた。

。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。


表面的には、生活上の苦しみ、病い、精神的苦痛など

いろいろな自殺の理由があるだろうが、それが自殺の動機の

全部ではない、つまり決定的なものではない、と言っているの

でしょう。


そして芥川は

「ぼくの場合は、ただ、ぼんやりとした不安である」
と書き残しています。


「ぼんやりとした不安」

それはどこから来るのでしょう


生きている意味が、ぼんやりとしている


という意味かも知れません。

芥川は、「ぼんやりとした不安」を訴えたあとに、


 「生きる為に生きてゐる」我々人間の哀れさを感じた。

と書いているからです。


「生きるために、生きている哀れさ」


そこには「このために生きるのだ」という確固たる目的がなく、

死ねないから生きている

死ぬまで生きるしかない

そんな悲しさがつきまとっています。


『なぜ生きる』という本には、こう書かれています。


「生きるために生きる」と言い張る人は、「泳ぐために泳ぐ」と言い張る人です。流れにただよう浮き草は、あてどもなく往きつ戻りつ、やがてみずから腐ってゆきます。泳ぐために泳ぐ人の悲運は、明らかでしょう。
「飛ぶために飛ぶ」飛行機の末路と変わりません。「生きるために生きる」人生を、空の旅にたとえたなら、どうなるでしょう。
 速度や高度はどれくらいにするか、風向きの変化や気圧配置によるルート変更、エンジントラブルの対処などは、「飛び方」の選択であり、「どう飛ぶか」の工夫です。それらの前に知らねばならないのは目的地であり、「どこへ向かって飛ぶか」の方向です。行く先知らずに飛び立つパイロットは、いないでしょう。飛ぶために飛ぶ飛行機は、墜落の悲劇あるのみだからです。
 同様に、「生きてよかった」と大満足する「人生の目的」がなければ、生きれば生きるほど苦しむだけの一生に終わってしまうのではないでしょうか。

 『なぜ生きる』p50


自殺の究極の原因、それは「苦しくともなぜ生きる」の答えが分からない、

ということではないでしょうか。



■メルマガで小説も書いています。

よかったら読んでみてください☆

 コチラ♪
 


 もちろん、無料です。
 ちなみに今、987部です。



今度、東京に行くことになりました。



7月10日、11日。

ネットでしか知らない人、今まで一方通行で、私はまったく
知らなかった人ともお会いできて、お話できればと思って
います。


7月10日(土)19時~21時 角筈地域センター 
 

7月11日(日)18時~20時 戸塚地域センター



【角筈地域センター】

☆新宿駅西口から(京王デパート前20番バスのりば)
  中野駅行き又は中野車庫行き
  十二社池の上下車 徒歩3分
☆新宿駅西口から(京王デパート前21番バスのりば)
  新都心循環バス
  パークハイアット東京前下車 徒歩1分


【戸塚地域センター】

☆JR山手線・地下鉄東西線・西武新宿線「高田馬場駅」下車徒歩3分


に行きますので、よかったら立ち寄ってみてください♪


ちょっと遅い時間ですけど



まあ、勿論、日中も東京にいるわけですから、
時間帯があえば、それ以外の時間でもお会いしたいですね。

なかなか東京に行く機会もないので。


もし、何か知られたいことがあれば、
こちらに気軽にお尋ねください☆

《お尋ねメール》


ではまた (^-^)/





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