「ゆわさる別室 」の別室

日々BGMな音楽付き見聞録(現在たれぱんだとキイロイトリ暴走中)~sulphurous monkeys~

20110912

2011-09-12 | 矮小布団圧縮袋

○近代化遺産から続くお散歩@大阪篇 補遺
 そして淀屋橋をあとにして、市内の出張へと向かう。


本日のBGM
 映画「仮面ライダーooo(オーズ)」WONDERFUL 将軍と21のコアメダル」 (東映 2011)
そんな大阪滞在中に、ぽかっと時間の空いた午前中、ちゃっかり「朝上映」で見てきてしまった(やはりテレビが朝やってるからな)。いちおう2Dで充分。 (検索で上映館とわかった、梅田ブルク7のE-MAなるビルに初めて入ったキイロイトリ)
  

 こういうのを映画館で見るのは初めて?あるとしたらいったい何年ぶりなのか?夏休みも過ぎて空いてるしゆったり見られるだろう、と思いきや、連休中だったせいか前の方に家族連れがポップコーンやドリンク片手にくつろぐ図何組も。※ちなみに、同時上映のゴーカイジャーの「空飛ぶ幽霊船」という題名だけで、大昔に映画館で見たアニメの「東映まんがまつり」のパロディ?とか思っちゃう年齢です(「ちっ、親世代か」^^;←野球仮面はリアルタイムで見てるだろ)。
 いやー、上様がアダルトながら最強(笑)。戦闘員もみね打ちで倒せる新さん。ついでにブラカワニを見ても「レッドスネーク(屮゜Д゜)屮カモーン♪」(東京コミックショウ)を思い出してしまう(はっ、主題歌の「カモーン」もこの伏線だったとか…んなこたあるわけないか!)おそらく本編からは別枠の番外編として楽しめる展開なのだろう(話を知らないとわかりにくい。でも、テレビ本編見ないでこの映画だけ見に来る人もあまりいないような気がする)。
 あの「どちらになさいますか?」っていう質問は、『影響力の武器』にあるような、行動科学的に「選択肢で思考判断に縛りをかけちゃう」有名なトリックである。どちらかというと見ている幼児や小学生向けというより、中学生以上の大きいお友達向けの興味の問題になってくるが、多分脚本家の人も知っているのか、意図的に構成してるように感じる。この「オーズ」は「欲望」がテーマだけに、鴻上社長の主張だのドクター真木の美学だの、ヤミーの親の出来方だの、アンクの強欲に対する映司のちゃっかりしたかわし方だのに、この手の心理トリックの方法をたくさん用いている箇所が多いのだ。なにせ、9月からの番組開始から始まる変身ベルトの「クリスマス商法」そのものが、このチャルディーニの古典的な理論(で、ちゃんと一章分、割かれてる^^)の実践だったりするわけだから(笑)。だから、この番組のストーリーの「いやーな感じのする」(笑)ところはそういう関心で見ていたところもあった。
 それに対して、なんとなく物語後半で浮かび上がってきた(奇しくも大震災後に日本全国キャンペーン的に話題になり出した「絆」なんたらというような)テーマが絡まっていくようなのだけれども、まずは荒唐無稽な展開で太秦的勧善懲悪とクロスするところを、案外ほのぼのと楽しめる。これならおじいちゃんも大丈夫。あんなの大画面で見ちゃったら、カンドロイドのタコも欲しくなっちゃうかもしれませんよそりゃ!
 こういうのは特撮技術だけ高くても成立しない世界で、演じる人が自意識過剰に恥ずかしがってたり楽屋落ちみたいな照れが入っちゃ駄目ですね。あまり日本の若い人向けの映画を見る機会はないのだが、前のDMCの時に感じたごとく、見てると、時代劇も特撮もドラマ出演者全員テンション高くないとできない世界だと知り、出演者の「なりきる」真摯な根性、それが昭和以前のベテランに限らず近年でも新しい人も出てきているということに、改めて感服する。そういう演者をテレビバラエティ芸人的に安く消費したりせず、質実な企画や脚本や制作で良質の作品に生かせるのか、普遍的な価値を与えていけるのかが我々「大人」の反省すべきところなのかもしれない。

 で、映画パンフレットの上で、コアメダルスイングとセルメダルスイング(映画館内の売店にもあったね)を集めて喜んでいるキイロイトリ「♪♪♪」。たれぱんだ「おそうじしてて落ちてる小銭が見つかると、うれしいんですよね」 

 (20110912)



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