仁左衛門日記

The Diary of Nizaemon

パッセンジャーズ

2018年04月13日 | ムービー
『パッセンジャーズ(原題Passengers)』(2008年/ロドリゴ・ガルシア監督/アメリカ)を見た。
物語は、「ジェット旅客機が墜落した。就寝中に電話で呼び出されたクレア・サマーズ(アン・ハサウェイ)は、109名の搭乗者のうち助かったのは数名だと大惨事の詳細を聞き、全員が君の担当だと言われる。カウンセラーのクレアは生存者が治療を受けている部屋へ行き、ほぼ裸でベッドに座っていた男エリック・クラーク(パトリック・ウィルソン)に声をかけるのだが・・・」という内容。
何回目かのグループカウンセリングの際に、前回も乗り気ではないように見えたシャノン(クレア・デュヴァル)が、「こんな会は意味がない」と言っていたのだが、最初に目的も説明しないでモヤモヤした雰囲気の中で進めていく中では、そう思っても仕方がないことだろう。
アメリカ人はカウンセリングには慣れていて、いちいちそのような説明などしないものなのかもしれないと考えたりもしたのだが、クレアはエリックに対しては「話をするのは抑えた感情を解き放つため」と、説明していたので、これはクレアの進行の仕方に拙さがあったようだ。
(^_^;)
カウンセリングを続けるうちに、航空会社のアーキン(デヴィッド・モース)という男が、クレアや患者を尾行するようにもなっていたので、事故原因には何か隠された理由があるように描かれていたのだが、どうにも謎めいたその展開や妙に怪しいトニ(ダイアン・ウィースト)という女性を見ていると、どんどんとモヤモヤが増幅していくのだった。
(^。^)
ペリー(アンドレ・ブラウアー)の「嘘には真実の一部が紛れ込んでいる」という台詞があったが、これはナカナカに良い所を突いているアドバイスのように思えた。
だからモヤモヤしてしまうのだ。

いつか眠りにつく前に

2010年05月03日 | ムービー
『いつか眠りにつく前に(原題Evening)』(2007年/ラホス・コルタイ監督/アメリカ・ドイツ)を見た。
物語は、「長女コンスタンス(ナターシャ・リチャードソン)等に看病されている老女アン・ロード(ヴァネッサ・レッドグレイヴ)には最期の時が迫っていた。朦朧とした意識の中で"ハリス"という名前を口にするアン。しかし、コンスタンスも次女ニナ(トニ・コレット)もそれが一体誰なのかを知らない。そのハリス・アーデン(パトリック・ウィルソン)とは、若き日に親友ライラの結婚式で出会った男性のことだったが、アンは、"ハリスと私がバディを殺した"と呟き・・・」という内容。
場面の大部分は、アンが歌手をめざしていた40年前の数日間。
娘達とは関係が無い所で進んでいく話なのだが、結局は長女と次女2人の人生と繋がっている。
また、配役の上でも繋がりがあり、アン役ヴァネッサ・レッドグレイヴの実の娘ナターシャ・リチャードソンがアンの長女役を演じているし、アンの親友ライラをメリル・ストリープ(現在)と実の娘メイミー・ガマー(40年前)が演じているのが面白い。
(^_^)
「過ちは素晴らしい。人生を豊かにする」という台詞が心に残ったが、映し出される景色も綺麗で、これはナカナカに良い作品なのだった。

オペラ座の怪人

2009年07月30日 | ムービー
『オペラ座の怪人(原題The Phantom of the Opera)』(2004年/ジョエル・シューマカー監督/アメリカ)を見た。
物語は、「1870年代のフランス、パリのオペラ座。劇場の新パトロンであるラウル・シャニュイ子爵(パトリック・ウィルソン)は、新作の主役に抜擢された幼馴染のクリスティーヌ(エミー・ロッサム)を祝福しようとしたが、彼女を謎の人物にさらわれてしまう。その人物とは"オペラ座の怪人"(ジェラルド・バトラー)と呼ばれる謎の男で、追跡しようとした彼を引き止めたのは・・・」という内容。
ミュージカル映画を見たのは、おそらく初めて。
以前、タレントのタモリが「ミュージカルって意味わかんないよね。どうして突然歌いだしちゃうわけ?普通に話せばいいじゃない」等と言っていたが、仁左衛門も同じことを思っていた。
しかし、いつだったか、テレビ番組『笑っていいとも!!』のゲスト出演者にその意見をぶつけたタモリに、その人は「我々の普段の生活でも、気分が良い時って不意に鼻歌が出たりするじゃないですか。そう考えると歌は日常的なものなんですよ。ただ、ミュージカルはエンターテインメントなので、舞台で鼻歌ってわけにいきませんからね。台詞を歌にしてるんですよ」と、そのような話をしていた。
これにはタモリも反論しなかったはずだし、仁左衛門も「なるほどなぁ」と充分に納得。
ただ、その後観賞する機会が無かったので、この作品が初となったわけだ。
(^_^)
"怪人"というから『エレファントマン(原題The Elephant Man)』(1980年/デヴィッド・リンチ監督/イギリス・アメリカ)に登場するジョン・メリック(ジョン・ハート)のような風貌を想像していたし、クリスティーヌにはやや理解しがたい一面もあったのだが、なかなかに面白い物語だった。