仁左衛門日記

The Diary of Nizaemon

戦略大作戦

2014年02月17日 | ムービー
『戦略大作戦(原題Kelly's Heroes)』(1970年/ブライアン・G・ハットン監督)を見た。
物語は、「1944年9月。ノルマンディー上陸作戦を成功させ、敵の陣地深く攻め込んだ連合国軍だが、実質的にビッグジョー曹長(テリー・サバラス)が率いる先鋒のメイトランド中隊は、偵察を任務としていたことから手柄をいつも後塵に譲り渡していた。友軍の誤爆が炸裂する中、捕虜にしたドイツ軍将校から(確か)時価1400万ドル相当の金塊の存在を聞き出したケリー2等兵(クリント・イーストウッド)は、偶然与えられた3日間の休暇を利用して密かに金塊強奪作戦を立案し、その手筈を整えるのだが・・・」という内容。
オットボール軍曹(ドナルド・サザーランド)が指揮するM4戦車の砲弾など物ともしないタイガー戦車が銀行を守っているし、連合国軍側が制空権を握っているとはいえ、その味方の飛行機に撃ちまくられるのだから、敵どころか味方の意表を突く前代未聞の大胆な作戦とはいえそう上手くは行かない。
(^_^)
まったくナンセンスな話の連続で充分楽しめるのだが、静かな夜に突然ひゅるひゅるひゅる・・・と音がして爆撃が始まる場面や、地雷原に踏み込んでしまった場面、躊躇無く銃撃してドイツ兵をどんどん殺していく場面などはやはり戦争映画であることを意識させる。
また、主人公ケリー2等兵が降格になった理由がやはり味方を誤爆したことにあるようで、連合国軍側が相当この"誤爆"に悩まされていたらしいエピソードも描かれている。
『荒野の用心棒(原題A Fistful of Dollars)』(1964年/セルジオ・レオーネ監督)で人気を博したクリント・イーストウッドが主演とあって、西部劇を髣髴とさせる演出もあったりするのも楽しい。
最近の戦争映画といえば、お涙頂戴ものかエセ反戦映画のようなものしかないように思えるので、これは古い映画ながらも何だか新鮮に映ったのだった。

荒野の用心棒

2009年07月29日 | ムービー
『荒野の用心棒(原題Per un Pugno di Dollari)』(1964年/ボブ・ロバートソン監督/イタリア・西ドイツ・スペイン)を見た。
物語は、「ガンマンのジョー(クリント・イーストウッド)が立ち寄ったサン・ミゲルという小さな町では、ロホ兄弟とバクスター一味が対立し、無法地帯と化していた。ジョーはロホ兄弟側に早撃ちの腕を売りこんだが、実は両陣営の共倒れを狙って・・・」という内容。
荒野の七人(原題The Magnificent seven)』(1960年/ジョン・スタージェス監督/アメリカ)同様、黒澤明監督作品(『用心棒』)を西部劇に置き換えて再映画化したものであるという。
しかし、正式に許可を得ていた『荒野の七人』とは違い、この映画は公開後に作品の盗用がばれ、著作権侵害だとして『用心棒』(1961年/黒澤明監督/東宝)制作会社から告訴されたらしい。
また、監督の"ボブ・ロバートソン"という名前は偽名で、本名は、"セルジオ・レオーネ"というイタリア人である等、胡散臭い話題に事欠かない映画ではあるが、内容はそこそこ面白い。
まぁ、これは面白い作品のコピーなのだから、面白くて当たり前なんだが。
(^_^)