仁左衛門日記

The Diary of Nizaemon

宇宙人ポール

2015年09月27日 | 映画サークル
ましけ映画サークル9月例会(2015年9月8日)は急きょ仁左衛門企画となり、今回は『宇宙人ポール(原題Paul)』(2011年/グレッグ・モットーラ監督/イギリス・アメリカ)を見た。
物語は、「現代のアメリカ合衆国。SF作家クライヴ(ニック・フロスト)とイラストレーターのグレアム(サイモン・ペッグ)は、世界中のマニアが集うコミックのイベント"コミコン"への参加とUFOスポット巡りをするためにイギリスからやって来た。キャンピングカーでの移動中、ネバダ州のエリア51付近で1台の暴走車の事故現場に遭遇したのだが、その時、姿を現したのは"ポール"と名乗る宇宙人(セス・ローゲン/声)だった。アメリカ政府の秘密施設に拘束されていた彼は、解剖されそうになったところを逃げ出してきたのだという。頼み込まれ、一緒に旅をすることになった彼等だったが・・・」という内容。
憧れのアメリカ旅行に興奮しっぱなしの2人は、イギリスで言う"car park"を、"parking"と言うただのアメリカ英語ですら楽しくて仕方がない。
その姿はまるでティーンエイジャーのようだ。
(^_^)
そんな彼等の前に突然現れた"ポール"は、いかにも"捕らえられた宇宙人"という姿だが、長年のアメリカ暮らし(?)のおかげですっかりアメリカナイズされたのか、とてもフランクな性格の持ち主だった。
なんともステレオタイプな感じだったが、やはり、"アメリカ人ってこういう人達なのだろうな"と妙に違和感なく見てしまう。
(^。^)
どことなく『テッド(原題Ted)』(2012年/セス・マクファーレン監督)に似たキャラクターなものの、製作年度はこちらのほうが早いようだ。
旅の途中に立ち寄ったモーテルで、もうすっかりいい大人なのにキリスト教原理主義の父親の干渉下から抜け出せず、進化論を信じようとしないルース・バグス(クリステン・ウィグ)と知り合い、ひょんなことから誘拐する羽目になってしまったのだが、そこから皆(4人)が人として成長していく過程も面白い。
往年のSF映画のパロディが沢山散りばめられていてもいて、非常に面白い作品だった。

LIFE!

2015年04月05日 | 映画サークル
『LIFE!(原題The Secret Life of Walter Mitty)』(2013年/ベン・スティラー監督/アメリカ)を見た。
物語は、「歴史あるフォトグラフ雑誌"LIFE"編集部のネガフィルム管理部門で働いているウォルター(ベン・スティラー)は冴えない男だった。直接声を掛けることもできない同僚のシェリル(クリステン・ウィグ)が登録したらしいパートナー探しのウェブサイト"eHarmony"に自分も登録してみたものの、満足な自己アピールを記入できなかったことからシステムが上手く機能せず、サイトの顧客サービス責任者トッド・マハール(パットン・オズワルト)に苦情の連絡を入れるのだが、彼女はまもなく退会してしまう。妄想の世界ではどんなことでも可能なヒーローになりえる彼も現実の世界では特徴的な体験談のひとつも書くことができない退屈な人生を送っていた。ところが、いつものように出社したある朝、社の事業再編とLIFE誌の廃刊を知らされる。それを機に突如として彼の運命が動き始め・・・」という内容。
雑誌の出版という一見派手な仕事に関わるウォルターだが、現実は、まるで穴倉のようなフロアにある部署で地味ながらも真面目に働いていた。
社内の他の部署の人間はその仕事ぶりにさほどの興味も持ち合わせていない様子だったものの、フォト・ジャーナリストであり冒険家でもあるショーン(ショーン・ペン)は、彼の仕事ぶりに敬意を表していた。
自分に与えられた仕事をこなすだけのサラリーマンでは幾ら近くにいても気付かないことでも、冒険家とはいえ一人ですべてをこなさなければならない事業者でもあるショーンには、その勤勉さ、正確さ、仕事への情熱が分かっていたということなのだろう。
どんな地味な仕事に就いているのだとしても、その仕事に取り組む姿勢やその人の生活ぶり・生き様というのは、きっと誰かがどこかで見てくれているということか。
映像は迫力もあってとても綺麗なのだが、「どうせCGなんだろうなぁ」と思いながら見てしまうので、感動も半減してしまう。
そんな自分が少し残念だ。
(^_^;)
これは仁左衛門が都合により欠席した"ましけ映画サークル3月例会(2015年3月10日)において小○企画として取り上げられた作品のようで、偶然にもほぼ同時期に見ていたのだった。