仁左衛門日記

The Diary of Nizaemon

カムバック !

2016年07月13日 | ムービー
『カムバック!(原題Cuban Fury)』(2014年/ジェームズ・グリフィス監督/イギリス)を見た。
物語は、「かつては妹サム(オリヴィア・コールマン)とペアを組み、天才サルサダンサーとしてイギリス中に"サンダーキャッツ"の名を轟かせていたブルース(ニック・フロスト)だったが、現在はメタボなお腹を抱えた旋盤設計士として働いていた。何かと押しの弱い冴えない中年サラリーマンになっていたブルースだったが、ある日、アメリカから赴任してきた新しい上司ジュリア(ラシダ・ジョーンズ)という女性に一目ぼれしてしまった。いじめにあってサルサ全国選手権決勝に欠場してしまってからというもの、自分に自信を持てなくなっていた彼はジュリアに思いを告げることができずにいたのだが、彼女がサルサに夢中になっていることを偶然知ってしまう。思い悩んだ挙句、サルサ好きであるジュリアの心を掴みたい一心で、25年ぶりにサルサダンサーとしてカムバックすることを決意したブルースは・・・」という内容。
何かと上から目線で近寄って来てはいちいち癇に障ることを言う同僚ドリュー(クリス・オダウド)もジュリアに熱をあげるが、すっかり負け犬根性が染みついてしまっているブルースは、すぐさま彼のペースに巻き込まれた挙句、思惑通り損な役回りをさせられ、手柄も横取りされてしまう。
まぁ、こういった物語の王道パターンな展開ではあるのだが、それを分かっていながらも結構入り込んで見てしまう。
(^_^)
絶縁状態になっていた恩師ロン・パーフィット(イアン・マクシェーン)のサルサ教室を探し出して訪ね、再び教えを乞うものの、超肥満体形のブルースがそう簡単に昔と同じように踊れるわけもなく、やはり初心者コースに入れられるのだが、そりゃぁ25年のブランクは大きいだろう。
ただ、何事も基礎からやり直すというのは大事なのだろうし、不思議なイラン人と友達になれたのは良かった。
自分だけの努力で道を切り開いていくということも可能なのだろうが、やはり友人の協力は大きな力になる。
ついに物語に登場することはなかったものの、この物語で唯一可哀想だったのは、駐車場でのサルサ対決の際にボコボコにされたクルマの持ち主だろうか。
(^。^)

宇宙人ポール

2015年09月27日 | 映画サークル
ましけ映画サークル9月例会(2015年9月8日)は急きょ仁左衛門企画となり、今回は『宇宙人ポール(原題Paul)』(2011年/グレッグ・モットーラ監督/イギリス・アメリカ)を見た。
物語は、「現代のアメリカ合衆国。SF作家クライヴ(ニック・フロスト)とイラストレーターのグレアム(サイモン・ペッグ)は、世界中のマニアが集うコミックのイベント"コミコン"への参加とUFOスポット巡りをするためにイギリスからやって来た。キャンピングカーでの移動中、ネバダ州のエリア51付近で1台の暴走車の事故現場に遭遇したのだが、その時、姿を現したのは"ポール"と名乗る宇宙人(セス・ローゲン/声)だった。アメリカ政府の秘密施設に拘束されていた彼は、解剖されそうになったところを逃げ出してきたのだという。頼み込まれ、一緒に旅をすることになった彼等だったが・・・」という内容。
憧れのアメリカ旅行に興奮しっぱなしの2人は、イギリスで言う"car park"を、"parking"と言うただのアメリカ英語ですら楽しくて仕方がない。
その姿はまるでティーンエイジャーのようだ。
(^_^)
そんな彼等の前に突然現れた"ポール"は、いかにも"捕らえられた宇宙人"という姿だが、長年のアメリカ暮らし(?)のおかげですっかりアメリカナイズされたのか、とてもフランクな性格の持ち主だった。
なんともステレオタイプな感じだったが、やはり、"アメリカ人ってこういう人達なのだろうな"と妙に違和感なく見てしまう。
(^。^)
どことなく『テッド(原題Ted)』(2012年/セス・マクファーレン監督)に似たキャラクターなものの、製作年度はこちらのほうが早いようだ。
旅の途中に立ち寄ったモーテルで、もうすっかりいい大人なのにキリスト教原理主義の父親の干渉下から抜け出せず、進化論を信じようとしないルース・バグス(クリステン・ウィグ)と知り合い、ひょんなことから誘拐する羽目になってしまったのだが、そこから皆(4人)が人として成長していく過程も面白い。
往年のSF映画のパロディが沢山散りばめられていてもいて、非常に面白い作品だった。